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サッカーの様々な仕組みを徹底分析【part3】

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#コーチ

今後、起こりうる町のサッカー少年の出場機会問題

今後、起こりうる町のサッカー少年の出場機会問題

こんにちは、守屋です。

子どもたちが試合に出ることに資格などいらない。そうではなく、試合に出るというのは、所属している選手みんなにある権利だ。そして子どもたちの成長には十分な出場機会が必要というのは、育成における考え方の何よりのスタート地点だ。

全員出場は理想ではなく最低条件 育成年代の「出場機会」問題

ドイツで15年以上指導している中野吉之伴さんが書かれたコラムのテーマ「育成・新スタンダー

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子どもが”指導者”を学べる場はあるのか

子どもが”指導者”を学べる場はあるのか

こんにちは、守屋です。

フットサルコミュニティを運営している中、ある参加者(大学生)からこんな話を聞く機会がありました。

「卒業したら指導者の道を歩みたいと思っています。自分が教わってこなかったことを、子どもには伝えたいです。そして、できれば子どものうちから指導者についても学べる機会があれば面白いなと思っています」

子どもが指導者を学ぶ場。たしかに今まであまり聞いたことがないことかなと感じま

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大人になって、本気で向き合ってくれる人の存在

大人になって、本気で向き合ってくれる人の存在

こんにちは守屋です。

先日放送されたアスリートの魂、「唯一無二 サッカー日本代表 堂安律」。放送中、陸上元五輪代表、杉本龍勇氏から堂安選手に対してこんな言葉がありました。

「お前が悪ノリしているときは、プレーも悪ノリする。選手はアマチュアもプロも高い下駄履かされている。」

それに対して堂安選手はSNS上でこんな投稿をしました。

「厳しい事を言ってくれる人が本当に思ってくれてる人だと思う。」

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子どもの管理が行き届かない指導者。

子どもの管理が行き届かない指導者。

こんにちは、守屋です。

ある少年団の指導を見学してきました。そんな中、コーチが子どもたちに練習の指示をします。すると大半の子どもたちはすぐに練習に取り組みだしましたが、1割の子どもたちは話に夢中でコーチのいうことを聞いていませんでした。

コーチは子どもたちに「なぜ聞いて無かったんだ?」と問いかけたものの、子どもたちも「なぜ」かが分からずに困惑していました。

管理できる人数は限られている

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一度言えば理解してしまう人が教える側に回る

こんにちは、守屋です。

「名選手 名監督にあらず」という言葉があるように、一流の選手であっても、一流の監督かどうかは分かりません。

ある企業の部署リーダーになった社員から相談がありました。

「自分が営業をしていたときには、自分の成績だけを考えて行動していれば良かったです。その結果、優秀な成績を残して給料も上がりました。

でもリーダーになった途端、他の営業マンが要領が悪く成績を上げてくれませ

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気軽に「教えられることがある」と言われても迷惑になること

気軽に「教えられることがある」と言われても迷惑になること

こんにちは守屋です。

全国各地、少年団から中学校、高校などで「初蹴り」と言われるものが行われます。名前の通り、新しい年に初めて集まって蹴ることを意味します。

この初蹴り、中には

・元Jリーガー
・元日本代表
・現役のプロ選手

などが母校に顔を出してくれることもあります。そんな中、あるクライアントである少年団の指導者からこんな連絡を貰いました。

「初蹴りのときに、元Jリーガー(1,2年程度

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あなたのこと「見ているよ」と安心させる言葉

あなたのこと「見ているよ」と安心させる言葉

こんにちは、守屋です。

「あの人は私のこと(頑張っている姿勢や陰で気遣いをしていることなど)、全く分かっていない」

そんな風に指導者に対して選手が、上司に対して社員が思うことは多々あります。人間関係が築けていないとき、可視化されない行動を評価することは非常に難しいです。

結果がすべてでは無いですが数字や可視化されない限り、どんなに頑張っていたとしても意味がないもの。というように評価しなければ

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モチベーションを上げてくれる言葉を、添える重要性

モチベーションを上げてくれる言葉を、添える重要性

こんにちは、守屋です。

「自分が(リオネル・)メッシより上だと示してW杯を決めてこい」

2014年ブラジルW杯決勝でアルゼンチンと対戦したドイツ。スコアレスで延長に突入した試合に決着をつけたのは、途中出場したゲッツェの決勝ゴールだった。ドイツはアルゼンチンを1-0と下して優勝を飾った。 W杯決勝でゲッツェに送った言葉を振り返るレーブ 「あのフレーズは…」

ヒーローとなったドイツ代表のゲッチェ

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トレーニングの中で、ペナルティを与える必要性はあるのか

トレーニングの中で、ペナルティを与える必要性はあるのか

こんにちは、守屋です。

あるジュニア年代のスクールを見学する機会があり、様子を見ていると指導者のこんな声が聞こえてきました。

「5グループに分かれてコーンまで走って戻ってくる。を5往復。ビリ2組はペナルティ。」

そんな指導者の指示と共に子供からは悲鳴が聞こえ、

「だったら全力で負けないように走れよ!いいな!」

と笛が鳴り走り始めていました。

子供の競争意識を奮い立たせるためのペナルティ

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