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気軽に「教えられることがある」と言われても迷惑になること

こんにちは守屋です。

全国各地、少年団から中学校、高校などで「初蹴り」と言われるものが行われます。名前の通り、新しい年に初めて集まって蹴ることを意味します。

この初蹴り、中には

・元Jリーガー
・元日本代表
・現役のプロ選手

などが母校に顔を出してくれることもあります。そんな中、あるクライアントである少年団の指導者からこんな連絡を貰いました。

「初蹴りのときに、元Jリーガー(1,2年程度)が『何か俺にできることがあればしますよ』と、久しぶりに顔出ししてくれました。子どもたちにとっては憧れの存在です。
僕自身も彼に『何か子供たちにアドバイスがあれば伝えてあげて欲しい』とお願いしました。初蹴りの日、小学校低学年から高学年まで。そして父兄やOBも含めた中で彼はこんなアドバイスを送りました。
『俺は小学校のとき、コーチの言うことを聞かずに自分のやりたいようにやって結果を出し、認められて県選抜になった。その後も同じく自分のやりたいようにストイックに練習した。そしてプロになった。だからみんなにもコーチの話ばかり聞かずに自分の思った通りにやって欲しい。』
僕はプロになった実績はありません。彼の言葉の方が重みがあったのか子どもたちも目を輝かせていました。」

イレギュラーな存在の安易なアドバイスは、時として迷惑になることも

スター選手の存在は子どもにとって憧れです。そんな憧れの存在からのアドバイスは吸収するのもまた早いです。イレギュラーで開催されるようなクリニックやサッカー教室に、日本代表の選手や元Jリーガーが参加すれば嬉しくて仕方ありません。

方向性や目的が明確であれば問題ありません。ですが、ある小学校の初蹴りに、たまたま参加した人間が、何気なく自分の経験を元に言語化してしまえば、それもまた子どもに吸収されてしまうのです。

コーチは毎日のように子どもたちと接して学んでもらおう。成長して欲しいと必死です。そこにイレギュラーな存在が急に突発的な発言、いま現在の方向性とは全く異なる趣旨の発言をしてしまえば築き上げてきたものが崩れてしまいます。

このコーチはその後、子どもたちをフォローしつつ何が大事かと時間を費やして教えたと言っていました。

「アドバイスできることがあればしたい。」

という人は少なくありません。自分の経験が少しでも多くの人の助けになるならと思っているでしょう。

そのアドバイスをする前に、アドバイスをする人々はどんな状況に置かれており、何を求めてるのかを事前に考えること。少しでも頭に入れておくことが本当に伝わるアドバイスとなるのではないでしょうか。

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