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#短編小説
【あとがき】100日連続連作小説をやってみてわかったこと。~振り返り、気づき、学び~
最初にお伝えしたいことがあります。一日も休まず、ずっと読んでくださった方はご存じかと思いますが、午前0時前に作品を投稿することができなかったことが一日あるため、100日連続連作小説の挑戦は達成できませんでした。
あの日、とても眠くて、仮眠をとるつもりで午後9時頃に目覚ましを設定したつもりでしたが、設定できていなかったみたいで、気づけば午前2時でした。
「あ~あ、やっちまった。」
という感じで
【小説】あと0日で新型コロナウイルスは終わります。
~終息へのカウントダウンと、新しい世界のはじまり~アキナは、仕事が終わると電車に乗り、本来の自宅がある最寄駅に向かった。駅に着くと時計は午後8時をまわっていた。どんなに急いで帰っても、クリニックの仕事が終わり、アキナの自宅がある最寄駅に着くとこんな時間になってしまう。
そこから、タクシーに乗り、運転手にアキナが住んでいるアパートの住所を告げた。
アパートに近づけば近づくほどに、アキナの動悸は激
【小説】あと2日で新型コロナウイルスは終わります。
~医療従事者も傾聴されたり、弱音を吐きたい。絶望に瀕したアキナの前に天使の階段が現れた。~「ありがとう。」アキナがそう言うと、
「ええ⁉」
一緒に話していたスタッフは驚いていた。
「1年前、事件が起きてすぐの頃は、いろんな人が私の悩みを聴いてくれて共感してくれたけれど、いつの頃からか『早く引っ越ししなさい』しか言われなくなって。『わたしは被害者なのに、何で説教されなきゃならないのか』って、悲
【小説】彼女と僕〜あと100日で新型コロナウイルスは終わります〜
大人になっても少年の心を持っている人がタイプ。なんて言葉を昔はよく聞いた。結局それは嘘で、男前でお金がある前提の中においては、少年っぽい人が更にモテ要素を持っているということだ。
自分で言うのも変な話だけれど、幸いにも僕はこの最低条件をクリアしている。ただし、「そこそこ」がついてくる。
そこそこ男前で、そこそこお金持ちである。けれどモテない。なんて話をしていると「限度あるし。」とツッコミを
青空 【短編小説/#あと100日で新型Cは終わります】
敦夫は雑居ビルの長い通路を通り、その脇のそれぞれの机で黙ってうつむいている占い師たちに全く興味がないオーラを振り撒きながら足を進めた。
母から渡されたメモ、併せて聞いた話を頼りに前へ前へと突き進む。
勇気があるというより、これほど占い師に囲まれたことがなく、自分の人生を一瞬に見透かされるのでないかいうむず痒さから早足で進むしかなかったのである。
当事者の母にしてもなにしろ30数年前の話である。その