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2021年4月の記事一覧
2021年4月に観たライブ(サニーデイ・サービス/ROTH BART BARON/尾崎世界観/小山田壮平)
4.4<サニーデイ・サービス TOUR 2020>振替公演@福岡DRUM LOGOS
昨年の傑作アルバム『いいね!』を引っ提げてのツアーがほぼまるっと1年間延期。オールスタンディングがメインの会場に敷き詰められたパイプ椅子、今回は完全なる着席鑑賞。サニーデイなんでまぁゆったりじっくり観れる感じか、なんて思ってたのは大きな誤算だった。当然、グッドメロディと美しい日本語が煌めくような歌を優しく聴かせ
2021.04.24 リーガルリリー 「the World Tour」@福岡DRUM Be-1
1年前、コロナ禍で最初に吹っ飛んだのが春の全国ツアーだった。あれから1年、危うい局面であったがなんとか開催できた本公演。ライブハウスで観るのは2年ぶり、カネコアヤノとの対バン以来だし、福岡では初のワンマンライブだ。開演に間に合わなそうで天神を猛ダッシュした末に、30分開演時間を見間違えてきたことに気付いてライブ前にへろへろになってしまったけれどそんなの関係なくなっちゃう程に、期待を上回る素晴らしい
もっとみるマヂカルラブリーを褒め称えたいよ~
M-1グランプリの王者に君臨してから4ヶ月。あの当時の賛否両論(もちろん漫才ですよね)から、こりゃ不遇なチャンピオンか、、、という勝手な心配をよそに人気と活動範囲を拡大し続けているマヂカルラブリー。地下から這い上がってきたストーリー、2人とも結構ハンサムであるというビジュアル面、単純に無茶苦茶面白い、まぁ全部あると思うのだけど、静かなる魅力としてその"的確な立ち回り"があると思う。それを強く感じた
もっとみる想い巡る「街の上で」
見知らぬ人に呼び止められ、突然身の上話をされて、それが随分と妙に思えても、「あぁそれほどまでに募る想いがあったんだ」と思えるのではないだろうか。そんな映画だったと思う。今泉力哉監督、2020年の「mellow」以来のオリジナル脚本作「街の上で」は、人とその想いが巡りゆく物語である。
下北沢の古着屋の店長・荒川青(若葉竜也)を主人公に据え、その元恋人・雪(穂志もえか)、近所の古本屋店員・田辺(古川
メンタルヘルスと社会構造とポップカルチャーの話
精神科医として1年間働き、何人もの患者さんを診てきて強く思うのが、この社会を健康なままで生きることはかなり困難なことであるということ。優しく繊細で、様々なことに気を回し、耐え忍ぼうとする人ほど心が疲れきってしまうということ。そして、図太く独善的で、誰かに気を遣わせ、他人を意識できない人が、無自覚に人を傷つけ、知らぬ間に病因となっていること。
精神科の問診はまず早い段階でこれまで患者が歩んできた人
もっと読まれて欲しかった記事 10選[note400投稿記念]
400記事突破。あとフォロワーさんが1000人突破で安定してきたのでその記念としての今回の記事。自分としては書きごたえあったけど全然読まれなかった記事をこれまでの全noteから10選。ビュー数1000以下のみでまとめた。
過ぎ去った夏が作り出したプレイリスト2018
季節ごとにプレイリストを作る営みは高校時代のウォークマンでずっとやっていたことなので、それを書き起こすというのはただただ楽しかっ
これは心臓のドラマだ~2021.04.03 私立恵比寿中学「Best at the moment series 6VOICES」@福岡サンパレス
私立恵比寿中学、久しぶりの全国ツアーが開催。年始に新メンバーオーディションが決定し、このツアーは現在の6人体制でのラストツアーになることも事前にアナウンス済。6人になってからは3年だが、そもそもこのメンバーに至る基盤としては2014年からの8人体制があり、この時期にエビ中にハマり倒した身としては一つの時代が終わる、という気分。そんな感慨を胸に観たこのライブ。メンバー6人それぞれがメインの立ち位置に
もっとみる2021.04.02 Maison book girl Solitude HOTEL9F【Streaming+(配信)】
Maison book girlがこれまで発表した全楽曲を披露するライブを配信で鑑賞。ヒューリックホール東京にて、休憩を挟んで全4時間で開催されたこの公演。アーカイブが4月5日までなのは短すぎる、と思わなくもないが、何にせよこんなレアイベントを在宅で体感できるのはありがたい。それに2020年のオンラインライブがことごとく素晴らしかったブクガゆえ、あの数々のクリエイションを経た彼女たちが何を見せてく
もっとみる米津玄師、『news zero』テーマソング「ゆめうつつ」に見る最新モード 楽曲で描く“夢と現実”[Real Sound寄稿記事]
Real Soundに36回目の寄稿をしました。今回は米津玄師が「news zero」に書き下ろした新曲「ゆめうつつ」についてのコラムです。まだ断片的にしか公開されていない曲ですが、可能な限りでどうにか語り尽くしています。
最近の本人の文章や発言だったり、これまでの曲で「夢」をテーマにした曲であったりを引き合いに出しながら、という形で書いたのだけどこれは結構いい書き方かも、と。今までの言葉選びか