西願広望

パリ第1大学歴史学博士。 若い方々、また一般の方々との関係を大事にしたくて、パブリック…

西願広望

パリ第1大学歴史学博士。 若い方々、また一般の方々との関係を大事にしたくて、パブリック・ヒストリーを実践しようと、noteを始めました。どうぞよろしく。

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記事一覧

美術館と博物館

美術館 美術館は楽しい。 なぜなら芸術作品は、芸術家が観てもらうことを想定して、作っている。 たとえ芸術家がこの僕に観てもらうことを想定していなくても、それでも誰…

西願広望
2日前
31

京都と姫路で戦争と平和を考える

8月19日は京都 リニューアルしたばかりの、立命館大学国際平和ミュージアムを視察。 まずは特別展「昭和初期の和服柄に宿る戦争」(7/22から8/22まで)を見学。 当時の子…

西願広望
3日前
23

恥ずかしかった話。

昔の教え子からのLINEでー、
「これからカレシとデート!サルートで行くんだ!」と。

「サルート」?なにそれ?なんか車の名前みたいね。
検索し、赤面。
けど調べるはいっときの恥、知らぬは一生の恥。

あいつ、今頃どうしているんだろう。元気でやっているかな。

西願広望
5日前
12

戦争SFアニメ映画「スカイ・クロラ」。
心に残ったセリフ。

「可哀想なんかじゃない。同情なんかで、あいつを侮辱するな。」
 ーある女指揮官のセリフ。

「明日死ぬかも知れない人間が、大人になる必要あるのでしょうか。」
 ーある少年兵のセリフ。

西願広望
6日前
14

ブスでビンボーでバカよ、サラバ

ブス 僕はそんなに長生きをしたくはないが、それでも、あと3週間ぐらいは生きたい。 だからブスを避ける。なぜならブスは、生きるパワーを吸い取る。 だってブスはまるで…

西願広望
9日前
30

8月13日のTBSの報道。
ウクライナ軍によるロシアのクルスク州に対する越境攻撃に関して、
プーチンは「民間人を攻撃する連中とどんな交渉ができるのか」と述べた。

大爆笑。
ひさびさにまじめなニュースを見ていて、笑ってしまいました。

西願広望
10日前
17

続現代のふしぎ。

昨年、AIによってフヨウ属のムクゲと認定された花。
今年、一回目はヤグルマギク属と認定。
二回目はバラ属と。

まあ人間さまだって、性別をかえる時代だ。
国籍をかえてオリンピックに出場する時代だ。
花も所属先を変更したのかな?

西願広望
11日前
13

現代のふしぎ。

花の写真を撮ると、AIが名前を教えてくれるアプリがある。
ところが、時々、名前が変わる。

昨年、この花は「ムクゲ」と認定された。
しかし今年は、「ヤグルマギク」だ。
出世魚ならぬ、出世花?
それとも誰かのクレームで、名前をかえたのかな?

西願広望
11日前
11

戦後の有名な伝説に「みんな貧しかった」伝説がある。
ほんとうだろうか。

「貧しかったので、野菜を買うために着物を売った」と聞く。
ならば、着物を買った農民は、よろこんだのではないか。

「すべて焼き尽くされた」と言うが、嘘だ。
空襲の標的は都市だ。農家は無事だったはずだ。

西願広望
11日前
10

開高健『輝ける闇』を読んで

noteで、元女子校文芸サークル部員が開高健『風に訊け』を紹介していた。 ニヤニヤと、たしかにあの才女が好きそうな本じゃわいと思いながら、ふと思い出した。 開高健って…

西願広望
2週間前
27

夏の一冊 ―若いひとに推薦する本

せっかくの日本の夏なので、平和とか戦争について考えようか。 学校の感想文なら、なおさら結構。 でも短くて分かりやすいのがいいよね。 村上龍の本だ。 せっかく君は…

西願広望
2週間前
22

また8月6日がやってきた

「反戦平和」にうんざり また8月6日がやってきた。 今年も例年のように、10日間、日本のマスコミは学校の先生と一緒に「反戦平和」を唱えるのだろう。それさえ唱えていれ…

西願広望
2週間前
27

パリオリンピック。
柔道で、フランスが日本を打ち負かす。
フェンシングで、日本がフランスを打ち負かす。

日仏双方の極右の悲鳴と嗚咽が聞こえてくる。

僕はフランスも日本もどちらも応援してるから、どちらが勝っても気持ちいい。
ざまあみろ。もはや国技もお家芸も存在しないのだ。

西願広望
2週間前
16

トランプ元大統領とパリ・オリンピック

トランプ元大統領にとっての恥 トランプ元大統領は、先日のパリ・オリンピック開会セレモニーにおけるドラァグクイーンの「最後の晩餐」のシーンを、「恥だ」と否定した…

西願広望
3週間前
19

パリ・オリンピックを祝して ―フランス・ギャル「抵抗せよ」

あなたは何に抵抗していますか。保守派ならば、乱雑で気が狂っているように見える、新しい時代に抵抗するのでしょう。 革新派ならば、偏見に満ち満ちているように見える、…

西願広望
3週間前
22

極右よ、葬送の詩を聞け

ラ・マルセイエーズは戦いの歌だ。 貴様ら、自由を抑圧する輩、平等を侮蔑する輩、友愛を信じない輩に抗する歌なのだ。

西願広望
3週間前
19
美術館と博物館

美術館と博物館

美術館
美術館は楽しい。
なぜなら芸術作品は、芸術家が観てもらうことを想定して、作っている。
たとえ芸術家がこの僕に観てもらうことを想定していなくても、それでも誰かに観てもらうことを想定して、作っている。
それゆえそこにはメッセージを発信する側と受け取る側のコミュニケーションがあらかじ前提とされている。つまり「解」の存在を前提とした「ゲーム」が、成立する。

僕は足繁く美術館に通うほうではない。

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京都と姫路で戦争と平和を考える

京都と姫路で戦争と平和を考える



8月19日は京都
リニューアルしたばかりの、立命館大学国際平和ミュージアムを視察。
まずは特別展「昭和初期の和服柄に宿る戦争」(7/22から8/22まで)を見学。
当時の子供用の和服に、戦闘機がどのように描かれていたかなどが分かる。
子供服だからといって雑にではなく、丁寧に作られている点に感心する。

長野の無言館の分室もある。こんなとこに!と驚く。

常設展では70メートルに及ぶラインに年表

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恥ずかしかった話。

昔の教え子からのLINEでー、
「これからカレシとデート!サルートで行くんだ!」と。

「サルート」?なにそれ?なんか車の名前みたいね。
検索し、赤面。
けど調べるはいっときの恥、知らぬは一生の恥。

あいつ、今頃どうしているんだろう。元気でやっているかな。

戦争SFアニメ映画「スカイ・クロラ」。
心に残ったセリフ。

「可哀想なんかじゃない。同情なんかで、あいつを侮辱するな。」
 ーある女指揮官のセリフ。

「明日死ぬかも知れない人間が、大人になる必要あるのでしょうか。」
 ーある少年兵のセリフ。

ブスでビンボーでバカよ、サラバ

ブスでビンボーでバカよ、サラバ


ブス
僕はそんなに長生きをしたくはないが、それでも、あと3週間ぐらいは生きたい。
だからブスを避ける。なぜならブスは、生きるパワーを吸い取る。
だってブスはまるでブラックホールみたいに暗い。
より正確に定義すれば、暗いヤツがブスなのだ。
鼻の高さとか目の大きさとかは関係ない。
ブスは、ぶすーと、ふくれっつらをして、ネガティブなことばかり言って、周囲の人間の、生きようとする士気を低下させる。
だか

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8月13日のTBSの報道。
ウクライナ軍によるロシアのクルスク州に対する越境攻撃に関して、
プーチンは「民間人を攻撃する連中とどんな交渉ができるのか」と述べた。

大爆笑。
ひさびさにまじめなニュースを見ていて、笑ってしまいました。

続現代のふしぎ。

昨年、AIによってフヨウ属のムクゲと認定された花。
今年、一回目はヤグルマギク属と認定。
二回目はバラ属と。

まあ人間さまだって、性別をかえる時代だ。
国籍をかえてオリンピックに出場する時代だ。
花も所属先を変更したのかな?

現代のふしぎ。

花の写真を撮ると、AIが名前を教えてくれるアプリがある。
ところが、時々、名前が変わる。

昨年、この花は「ムクゲ」と認定された。
しかし今年は、「ヤグルマギク」だ。
出世魚ならぬ、出世花?
それとも誰かのクレームで、名前をかえたのかな?

戦後の有名な伝説に「みんな貧しかった」伝説がある。
ほんとうだろうか。

「貧しかったので、野菜を買うために着物を売った」と聞く。
ならば、着物を買った農民は、よろこんだのではないか。

「すべて焼き尽くされた」と言うが、嘘だ。
空襲の標的は都市だ。農家は無事だったはずだ。

開高健『輝ける闇』を読んで

開高健『輝ける闇』を読んで

noteで、元女子校文芸サークル部員が開高健『風に訊け』を紹介していた。
ニヤニヤと、たしかにあの才女が好きそうな本じゃわいと思いながら、ふと思い出した。
開高健って、ベトナム戦争に行っていなかったけ…。

実を言うと、僕はいまインドシナ戦争について調べているところ。
せっかくだからと、開高健『輝ける闇』を買った。

迫力があった。
小説ではない。従軍記者としてのルポルタージュだ。
モデルがいるの

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夏の一冊 ―若いひとに推薦する本

夏の一冊 ―若いひとに推薦する本

せっかくの日本の夏なので、平和とか戦争について考えようか。

学校の感想文なら、なおさら結構。
でも短くて分かりやすいのがいいよね。

村上龍の本だ。

せっかく君は若いのだから、原理的にものごとを考えてみてごらんよ。
平和とはなにか。
それは現状の維持だ。
現状のままが続けば、もっともっと楽しくなれる連中が、平和を望む。
連中はヌエのようだ。腑抜けのくせに、世渡り上手で、キレイゴトばかり並べ立て

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また8月6日がやってきた

また8月6日がやってきた


「反戦平和」にうんざり
また8月6日がやってきた。
今年も例年のように、10日間、日本のマスコミは学校の先生と一緒に「反戦平和」を唱えるのだろう。それさえ唱えていれば権威だけは保てるというわけだ。
まさに国民的大合唱。
そこに平和の祭典オリンピックは、どのように位置づけられるのだろうか。
そこにガザの虐殺は、ウクライナ戦争は、どのように位置づけられるのだろうか。
そこに北朝鮮の核開発は、中国の海

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パリオリンピック。
柔道で、フランスが日本を打ち負かす。
フェンシングで、日本がフランスを打ち負かす。

日仏双方の極右の悲鳴と嗚咽が聞こえてくる。

僕はフランスも日本もどちらも応援してるから、どちらが勝っても気持ちいい。
ざまあみろ。もはや国技もお家芸も存在しないのだ。

トランプ元大統領とパリ・オリンピック

トランプ元大統領とパリ・オリンピック


トランプ元大統領にとっての恥

トランプ元大統領は、先日のパリ・オリンピック開会セレモニーにおけるドラァグクイーンの「最後の晩餐」のシーンを、「恥だ」と否定した。

他方、パリ・オリンピックの芸術監督トマ・ジョリは、嘲笑する意図も、ショックを与える意図もなかった。あれは「共和国、包摂、厚情、寛容、連帯の観念」を表現したものだ。「私見によれば、現代のわたしたちが途方もなく必要としているものだ」と、

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パリ・オリンピックを祝して ―フランス・ギャル「抵抗せよ」

パリ・オリンピックを祝して ―フランス・ギャル「抵抗せよ」

あなたは何に抵抗していますか。保守派ならば、乱雑で気が狂っているように見える、新しい時代に抵抗するのでしょう。
革新派ならば、偏見に満ち満ちているように見える、古い時代に抵抗するのでしょう。

子供は電気のスイッチをつけて、暗い部屋が明るくなるのを見て、暗さに抵抗して喜びます。

アーティストは白い紙に工夫をして、一瞬前まで存在しなかったものを、この世に現出させます。まさに「無に対する抵抗」です。

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極右よ、葬送の詩を聞け

極右よ、葬送の詩を聞け

ラ・マルセイエーズは戦いの歌だ。
貴様ら、自由を抑圧する輩、平等を侮蔑する輩、友愛を信じない輩に抗する歌なのだ。