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2022年9月の記事一覧
歴史?SF?文字にまつわる不思議な短編集【徒然読書63】
大学の時に読んだけれど不思議過ぎて頭に残っている本があります。
今読み直してもやっぱり不思議。
何が不思議なのかと言われても言語化しにくい。
それが『文字渦』。
中原敦の『文字禍』を意識しているのかなと思ったら、「新字」でナブ・アヘ・エリバ博士が登場!
出典は明言していないけれど、やっぱり繋げてたんだとワクワクしました。
渦と禍が違うのも文字の不思議さを示しているのかな、左が違うだけで意
世界の各都市の歴史を書いた本【徒然読書62】
出口さんの歴史本の書き方が好きです。
順序立っていて、ストーリーが分かりやすく、頭に入りやすいです。
それぞれ自分に「合う」書き方があると思います。
全体像を書くのに特化されていますので、細部を知りたいときは専門書を読む必要がありますが、入門としては最適という感じ。
『宗教と哲学大全』『教養としての地政学』も面白かったですが、今回は都市に着目した本を紹介します!
2021年での三大都市はニ
夜寝る前に1章ずつ読んでも面白い本【徒然読書61】
今回は一種変わった本を紹介します。
この本はエッセイのような短めの「夜話」が22章あります。
どこから読んでも楽しい。
天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編。
量子力学を専門とする筆者も「科学エッセイ」と言い表しており、「現代科学の様々な分野の成果、そしてそれをめぐる人間の物語のうちで、筆者の興味を引いた話がここに集まっている」と述べています。
聞きなれない専門用語もあるものの、読み
ステキな問いが出来るように参考にした本3冊【徒然読書番外編2】
「問い」。
コミュニケーションの上で欠かせない要素のひとつです。
1番は傾聴力だと思っているけれど、聞いた上で新たな気づきを引き出せるような偶発的な何かを生み出せるような、そんな問いが出来るようになりたいです。
それには経験が必要だけれど、ただ数だけこなすのではなく1回1回ごとに変えてみる。
試してみる。
そんな経験の積み方をしたいです。
そう思った時にいつも頼りにしている本があります。
「言葉」「図書館」について考察されている小説【徒然読書60】
みなさま台風は大丈夫でしょうか?
ろくに外に出られないので、今までためていたシリーズ本を一気読みしました。
それが『図書館の魔女』。
ファンタジーであっても、魔法ではなく「言葉」の絡み合い。
著者が言語学者というのも納得するぐらい、「言葉」に対する考察が深いです。
4冊あり、分厚いので全部読むのに時間はかかりますが、それだけの楽しみはあると思います。
主人公マツリカ(通称「図書館の魔女」
3回読んでも新発見がある『漢文力』【徒然読書59】
ふと本棚を見ていると、「あれこの本何回も読んでいるのに記事にしていないな」という本がありました。
それがこの本。
もともと漢文が好きで、短い文の中に宇宙が存在しているような錯覚をしばしば抱いていたものです。
和歌も同様でどうしてこんな31文字の間に人間の心情や本質を閉じ込められるのだろう?と惹かれたり。
だから論語や老子荘子、戦国策、貞観政要、八代集などを読みたい欲が時々沸き起こります。
桁外れの読書家が「図書館」について語った本【徒然読書57】
いつも行く本屋さんの特集で見つけた本です。
少し値が張りましたが、初めてみる本であまり売られていないと判断して買ってしまいました。
表紙の紙がほんの少しざらっとしてて、それもいい!!!
つやつやじゃなくて和紙っぽさがある表紙なかなかないので、心を掴まれました。
さて、著者はどんな人なのかと言うと、アルゼンチンに生まれ各国を行き来した後にブエノスアイレス大学図書館館長になった方です。
半世紀
知識の幅が強みになると教えてくれた本【徒然読書55】
勉強って何のためにしていますか?
こう聞かれたらあなたは何と答えますか?
個人的に真面目に答えるならば、「何かをやりきった経験を得るため」「自分の視野を広げて多様な価値観を包含できるようになるため」。
ちょっとラフに答えるならば、「語れる分野を増やしていろんな人と話すため」「遊びの範囲を広げるため」。
じゃあどう勉強すればいいのかな、広げる勉強でもいいのかなともやもやしていましたが、この本を
世界の陸地が水没した後の世界を描いた小説【徒然読書54】
SF小説を読み始めました。
どこから読もうかと思ったけれど、前から気になっていたシリーズを読んでみました。
シリーズ物なので全部読むのは時間がかかります。
そこで、短編集を買いました。
短編集ならその世界観も少し掴めるし、筆致もなんとなく分かるかなと判断したのです。
半分ワクワク半分ドキドキでしたが、今回読んだ本は合いました!!
まず世界観がすごく綿密。
何しろ舞台が25世紀で陸地が水没