世界の各都市の歴史を書いた本【徒然読書62】
出口さんの歴史本の書き方が好きです。
順序立っていて、ストーリーが分かりやすく、頭に入りやすいです。
それぞれ自分に「合う」書き方があると思います。
全体像を書くのに特化されていますので、細部を知りたいときは専門書を読む必要がありますが、入門としては最適という感じ。
『宗教と哲学大全』『教養としての地政学』も面白かったですが、今回は都市に着目した本を紹介します!
2021年での三大都市はニューヨーク、東京、ロンドン。
基準によっては変動しますが、大体この三都市はランクインするでしょう。
ですが、1000年前の世界の中心は?
ゴルドバ、イスタンブール、北京だそうです。
ゴルドバってどこやねん、ですね。
スペインの都市です。
都市は国に依存しつつも独立しているようなイメージです。
場所は変わらないのに支配国がどんどん変わる。
そうして都市独自の歴史ができてくる。
本書では10個の都市が紹介されているのですが、特に面白かったのがこの2つ。
・草原に輝く青の都サマルカンド
・インドを映し出す都デリー
名前は聞くけど世界史上にあまり登場してこない都市です。
サマルカンドはオアシス都市として出てきますね。
今はウズベキスタン🇺🇿の第2の都市です。
デリーはインド史以外出てこないです(私の知る範囲ですが…)。
そんな都市の歴史の表面を垣間見れて面白かったです。
章のはじめに地図、最後に年表があるので図として知ることもできます。
もし旅行する都市が含まれていたら、行く前に読み直したいなと思います!