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月刊『抽象的な歩き方』

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様々なフリー切符や長旅に出た記録の置き場。
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2023年11月の記事一覧

ACT.62『更なる場所を見据え』

ACT.62『更なる場所を見据え』

若人の活躍を後にして

 深川市では、地元。クラーク国際高の甲子園全国出場に一花添えているようであった。
『出場おめでとう!!』
と若者たちの活躍を送り出すようなホワイトボード展示が、自分の旅している時期が夏である事。そして記念すべき地元の一行事に立ち会っている事の思いを満たす。
 クラーク国際高は、令和5年の全国高校野球選手権大会の北北海道代表の高校として出場する事になった深川市の高校である。最

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ACT.61『深川下りて』

ACT.61『深川下りて』

留萌の隆盛にて

 かつて、留萌本線は北海道を代表する1幹線・1支線の1つであった。キハ22形による準急『るもい』・急行『はぼろ』。北海道の更に北を目指す路線の代表格として君臨した。
 昭和30年以降、昭和40年を近くしてこの場所は大いに活気を呼んだという。そして、こうした優等列車の走行する環境の中で留萌は増毛〜深川を結ぶ留萌本線においての中核としての機能を果たした。貨物・旅客。両面の発展はこの留

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ACT.60『その果てに』

ACT.60『その果てに』

しばらく置いて、旭川

 朝を迎えた。雑魚寝ばかりの人々が集うライダーハウスのような場所…だったが、目覚めは何となく家庭的というか。人の家で朝を迎えた感覚にさせられる。少し寂れた雰囲気が体を包んだ。
「そういえば、寝る前に話し込んだ韓国人家族はどうなったんだろう?」
と押し入れ付近に寝転がっている親子を見つけた。
 昨日話し込んだ。駅弁を食事しながら様々な話を交わし合った韓国人家族だった。今日は富

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ACT.59『サバイバルラン』

ACT.59『サバイバルラン』

気動車の駅として

 旭川に到着した。この旭川で終了という訳ではなく、この先の移動もあるのだからまだ長い。というか、苗穂工場の視察をしていなければもっと早かったかもしれないのだが折角の北海道だし、多くの車両を撮影して多くの出会いを体験して、多くの乗車時間を使いたい気持ちが勝って結局この時間になってしまった。もうそろそろ終電の時間も近くなっている。
 旭川は前回記事でも記したようにこの駅に入ってくる

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ACT.58『高運転台と大移動』

ACT.58『高運転台と大移動』

大ターミナルを経て

 苗穂から1駅して、札幌に到着した。
 この札幌から、次の場所に移動する。その前に少しだけ時間があるので撮影や食料の購入をしておこう。
 札幌駅は高架駅として、道内の列車を日々東西南北に受け入れている。その距離は、稚内に函館に釧路に様々な距離がある。また、千歳線や函館本線の近郊列車や快速列車も捌く道内の巨大なターミナル駅なのである。
 この駅で何枚か撮影した感想として、自分の

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