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誰が読み、どう分析するか。

■アジアパワーインデックス(Asia Power Index)。
・最近のニュース、「2024年アジア太平洋諸国27ヵ国・地域の『国力ランク』、米国首位、中国2位、インド3位、日本4位、ベトナム12位」。
・オーストラリアのシンクタンク『ローウィー研究所(Lowy Institute)』は『Asia Power Index』2024年版を発表し、同ランクは「経済関係、国防ネットワーク、外交的影響力、文化的影響力、経済的影響力、軍事力、危機対応能力、将来の資源/8指標に基づき対象国・地域の国力を100点満点で評価して順位付け」されている。

■国力ランクTop10。
・2024年ランクは2023年比でベトナムは「+1.2点上昇18.7点で順位は12位を維持」、日本は「+1.6点上昇の38.9点となったが、初めてインドに抜かれ前年の3位から4位に後退」した。
・同ランクTop10は以下の通り(カッコ内は評価点)、「米国(81.7点)首位、中国(72.7点)2位、インド(39.1点)3位、日本(38.9点)4位、オーストラリア(31.9点)5位、ロシア(31.1点)6位、韓国(31.0点)7位、シンガポール(26.4点)8位、インドネシア(22.3点)9位、タイ(19.8点)10位」となっている。

■雑談で『アジアパワー指数』は用いられるか。
・余談、『アジアパワーインデックス』は透明性と信憑性が高く、「複数の指標を組み合わせて総合的に評価するため一面的な見方に偏らない」、また専門家の監修により「国際関係や経済の専門家がデータの収集と分析に関与し信頼性が高い」といわれており、「政策立案と分析」、「学術研究」、「メディアの情報源」、「ビジネスと投資」等におけるソースとして用いられる事が多いようだ。
・私は仲間との会話、雑談において「そうそう、今年のローウィー研究所のパワーインデックスは興味深い結果だったネ」等と本指数が話題に上がる事は今までになかった。一般的ではなくやはり専門分野で多く用いられるインデックスと感じている。
・ちなみに『ローウィー研究所』サイトから本レポート(40ページ)の原文をPDFで誰でもダウンロードできる。「様々なファクトを収集し数値化し指数を導く事」は大変時間を要し根気のいる作業だと察している。この数値や指数を「誰がどう読み取り、どんな視点で分析するか」によって、上述の「政策立案と分析」や「ビジネスと投資」において導き出される結論や方向性も大きく変わる。上述の『国力ランク』にそんな事を考えていた。

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