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すてきなことば

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言葉の標本、もろくてきれい

言葉の標本、もろくてきれい

春ごろから、今まで書いてきたnoteの記事を少しずつプリントアウトしている。

数年間にわたって書いてきた、140ほどの記事をわざわざプリントアウトした理由のひとつは、電子データのみではなく形あるものに文字を印字して残すのもいいなと思ったから。

もうひとつは、単に自分が書いてきたものを紙媒体で読み直したくなったから。

そしてプリントアウトするのに加え、私は自分の書いてきたnoteのタイトルとそ

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イタリア語の単語でスケッチ(2)

イタリア語の単語でスケッチ(2)

先日、AからGまでをアップしましたが、

先日やっと、つづきを描いてみました。

ラテン系の言葉ってKとかHとか、外来語でしか使わないアルファベットが多いんです。
また、絵になりそうな単語(名詞)が見当たらなかったりで(私が知らないだけ?)
だいぶ飛ばしてLからです。

L:リモンチェッロ
アマルフィーなど南部のお酒でものすごく強いそうですが、
下戸なので当然飲んだことはありません。
アマルフィー

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得意げな「イタダキマス!」を放たれて

得意げな「イタダキマス!」を放たれて

旅行をしていると、ときどき日本語を話す現地の人に出くわす。
たぶんヨーロッパに限らず、観光地で客引きとかチップのためにやることの一つとして、相手の国の言葉で話すというのがあるんだと思う。

この前ローマへ行ったとき、遺跡に続く石橋にグラディエーターくらいの時代の甲冑を身にまとった大道芸人(と言っていいのかわからない、写真撮ってチップもらう系)二人組が立っていて、私たちが話す日本語を聞きつけたのか「

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たゆたえども沈まず

たゆたえども沈まず

“たゆたえども沈まず” という言葉を知った。元はパリの市章に刻まれた言葉。

波の中で、浮かんだり、沈みかけたりしながら来た自分を慰めるかのような言葉。
沈みさえしなければ大丈夫と、これからのお守りになってくれそうな言葉。

何度も沈みかけても全てを終わりにはしなかった、沈みきらなかった自分を、誇りに思えた。

近頃感じている、今まで自分の中になかったこの気持ちは、きっと「自尊心」というやつだ。

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