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飯田真・中井久夫『天才の精神病理』
この本の題名には精神病理とあるけれど、天才の生涯を精神医学からたどる病跡学という研究分野の古典であり、版を重ね、文庫化されている。
うつ病の研究者、飯田真先生との共著で、ニュートン、ダーウィン、フロイトは飯田先生がまず書かれたよう。ダーウィンの文章は飯田先生らしく訥々と記されている。ニュートンは中井先生の書かれた経過図もありいかにも共同著作といった感じで中井先生が書いたと知らされても不思議ないほど
中井久夫先生のささやかな思い出 7
東京都下の病院に訪問された時のこと。
お弟子さんもおられ医局でお話しを伺う機会があった。
お写真を示され、それには東南アジアのある国の精神科医療がひどいと言っていいくらいの内容が写っていた。困ったものである。
お弟子さんの担当患者さんを診られ漢方処方かな何かアドバンスされる。
夕刻。ご友人が西武新宿線沿線に住まわれているので私の運転ではこころもとないのでお弟子さんに助手席。中井先生は後席で少し