Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近…

Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近カメラを始めて趣味が出来て嬉しいおじさんです。

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4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

◆レッスンへのご予約・ご質問等は各種SNS(LINE、Instagram、Messengerなど)もしくは下記のメールアドレスからお気軽にどうぞ castcontemporary@yahoo.co.jp ◉Basic C…

Reijiro Kaneko
1か月前
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布石

調子に乗るとコケる。これまでの人生で何度も経験しながらも懲りずに繰り返してきたことの一つ。なぜ学習して二度と同じ過ちを冒さないように気を付けないのか、己の浅はか…

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「空」

なにかしらの理由があってトラウマになってしまった事に対して驚くほど呆気なく封印が解けることがある。 今がまさにそんな時期。これまでどうしてそんなに意固地に過去の…

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La La Land

公開から8年、大ヒット映画をそのぐらい遅れて観ることなどザラにある僕がまたしてもやらかした。 なんて良い映画なんだ。気が利いてて甘ったるくなくて多方面へのリスペ…

Reijiro Kaneko
2週間前
9

原点の一つ

「Swan Lake」との出会いから十数年、ようやく彼の最新作(実は2019年初演なので少し前の作品ではあるけれど)を観劇することが出来た。 Matthew Bourne氏が主宰するNew A…

Reijiro Kaneko
3週間前
6

羽化

古着のメッカの町に住んでいると思わぬ恩恵を受ける事がたまにある。 あー今年はデニムが流行りかぁ…とあちこちのブランドのサイトを眺めていてもデザインやサイズ感に今…

Reijiro Kaneko
4週間前
11

仕事は増えどもサクラは散る

有難い事に4月からフィットネスクラブでのレッスン担当店舗が増えた。 コロナに不景気に高齢化社会とインストラクター業にとっては向かい風ばかりの昨今、一定期間会社側…

Reijiro Kaneko
1か月前
10

美しい文章

美しい文章が書ける人になりたい。 これは割と長年の夢。 沢山書物を読んだからと言って素敵な文章が書ける保証は無い。それはダンスも同じで良いものを沢山観てきたから…

Reijiro Kaneko
1か月前
9

共感覚

「共感覚」という能力を持っている人にこれまで2人ほど遭遇している。 「共感覚」とは例えば新聞を読んでいると黒い活字に色が付いて見える、という現象。そのほかには音…

Reijiro Kaneko
1か月前
12

所在

「星の王子様」2週目初日に立ち会っている。沢山のお客様が入っての観覧は第1週目の2回に続いてこれで3回目。こうやってお客様が沢山入った状態で客席から舞台を見るとやは…

Reijiro Kaneko
1か月前
8

透明人間

僕は大上段に振りかぶっておりゃー!と振り下ろすタイプでは無いと思春期に悟った。嫌がる僕を尻目にクラスは一致団結して毎期のように僕を学級委員に選ぶ。何故こんなにも…

Reijiro Kaneko
1か月前
7

背中を押される靴

タイトルを読んだだけでは「はぁ?何言ってんのコイツ?」と思う方も多いだろう。でも一度履いたら誰でもその意味が分かるはず。本当に背中を押されているようにスタスタ歩…

Reijiro Kaneko
1か月前
13

Boundary

「星の王子様」の稽古が続々と続いている。「続々と続いている」とは妙な言い方ではあるが、6組のキャストを変わるがわる見ていて組によってステージングが変わったりする…

Reijiro Kaneko
2か月前
7

ジーンズ

とても久しぶりにジーンズという物を履いてみた。 スキニーまでは行かずストレッチの効いたストレートであろうか、コンプレックスである細い脚が強調される仕様となってい…

Reijiro Kaneko
2か月前
6

禍福

『禍福は糾える縄の如し』 まさにその通りだなぁと感じる時がある。「表裏一体」という言葉も深い実感を持って共感出来る。あまり波風立たずに低空飛行でも良いから穏やか…

Reijiro Kaneko
2か月前
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ようやく

ようやく、だ。 レッスン中にずっと指示を出したり手本を見せたりし続けるのではなく、覚えたけれど身体が馴染んでいない事をすぐに復習して頭だけではなく身体で覚える学…

Reijiro Kaneko
2か月前
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4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

◆レッスンへのご予約・ご質問等は各種SNS(LINE、Instagram、Messengerなど)もしくは下記のメールアドレスからお気軽にどうぞ

castcontemporary@yahoo.co.jp

◉Basic Contemporary¥3,300

4/3(水)13:15~15:45
大久保Worcle 302

4/17(水) 13:15~15:45
大久保Worcle 302

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布石

布石

調子に乗るとコケる。これまでの人生で何度も経験しながらも懲りずに繰り返してきたことの一つ。なぜ学習して二度と同じ過ちを冒さないように気を付けないのか、己の浅はかさにつくづく呆れる。

2005年の旗揚げ公演の成功に気を良くした僕は2年後にとんでもない大風呂敷を広げる。公演を観て、或いは出演者から話を聞いて、新たなメンバーが沢山スタジオに来てくれるようになり、きっとこの人数をもってすれば凄いことが出

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「空」

「空」

なにかしらの理由があってトラウマになってしまった事に対して驚くほど呆気なく封印が解けることがある。

今がまさにそんな時期。これまでどうしてそんなに意固地に過去の自分や周囲を否定し続けてきたのか今となっては苦笑するしか無いのだが、当時は本当に辛くて苦しくてもう二度とやるもんか!と心を閉ざしていた。

きっと誰かに辛辣な批評でも言われたのだろう。あるいは当時の自分の理想が高すぎて自分も周囲もその高み

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La La Land

La La Land

公開から8年、大ヒット映画をそのぐらい遅れて観ることなどザラにある僕がまたしてもやらかした。

なんて良い映画なんだ。気が利いてて甘ったるくなくて多方面へのリスペクトに溢れてる。

監督の「ロシュフォールの恋人たち」への偏執的な愛情をじっとりと感じ、所々に顔をのぞかせるアキ・カウリスマキ的アングルや色彩にもニヤリとし、「哀れなるものたち」で好き勝手やってしまったエマ・ストーンの抑制された演技とライ

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原点の一つ

原点の一つ

「Swan Lake」との出会いから十数年、ようやく彼の最新作(実は2019年初演なので少し前の作品ではあるけれど)を観劇することが出来た。

Matthew Bourne氏が主宰するNew AdventuresというカンパニーはこれまでにSwan Lakeを始めとして古典バレエの名作を大胆な解釈にてリメイクし世に送り出してきた。扱っている題材が元々バレエのお話が多いのでよくわかっていない評論家達

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羽化

羽化

古着のメッカの町に住んでいると思わぬ恩恵を受ける事がたまにある。

あー今年はデニムが流行りかぁ…とあちこちのブランドのサイトを眺めていてもデザインやサイズ感に今ひとつときめかず新品をそんな値段で購入するぐらいなら少しぐらい古ぼけたデザインでも安いし素材も悪くないし中古でもそんなにボロボロでもない服の方が良くないか?と思って馴染みの古着屋を久しぶりに訪れてみると、あるわあるわこちらの心を見透かした

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仕事は増えどもサクラは散る

仕事は増えどもサクラは散る

有難い事に4月からフィットネスクラブでのレッスン担当店舗が増えた。

コロナに不景気に高齢化社会とインストラクター業にとっては向かい風ばかりの昨今、一定期間会社側から与えられたエクササイズや振付を繰り返し行うプログラムではなくオリジナルプログラム一本勝負しているインストラクターは本当に少なくて、会社のコントロールが効かないある意味危険なプログラムは歓迎されなくて当たり前。

しかしながら、たまにち

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美しい文章

美しい文章

美しい文章が書ける人になりたい。

これは割と長年の夢。

沢山書物を読んだからと言って素敵な文章が書ける保証は無い。それはダンスも同じで良いものを沢山観てきたからと言って素晴らしいダンスを踊れるようになるとは限らない。

見聞きしたものを一旦自分の中に落とし込んで混じりっ気の無い純粋な感想を抽出して借り物では無い自分の言葉で表す、その作業には膨大な時間が掛かるのだと気付いたのは本当につい最近のこ

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共感覚

共感覚

「共感覚」という能力を持っている人にこれまで2人ほど遭遇している。

「共感覚」とは例えば新聞を読んでいると黒い活字に色が付いて見える、という現象。そのほかには音楽を聞いたときに色彩が思い浮かんだり、辛いものを食べるときにトゲトゲの物を掴んでいるように感じたりする症状のある人も存在するらしい。

音楽を聴いていて昔見た景色などが脳裏をよぎることはあるが、それはただの連想であり共感覚とは呼べないので

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所在

所在

「星の王子様」2週目初日に立ち会っている。沢山のお客様が入っての観覧は第1週目の2回に続いてこれで3回目。こうやってお客様が沢山入った状態で客席から舞台を見るとやはり良いなぁと感じる。自分が舞台に立つことからは引退と宣言して早5年。己がスポットライトを浴びることには全く興味が湧かないが、ワクワクソワソワと開演を待っているお客様を見ているとそういうことはなかなか素敵だなぁと思う。

その翌日、卒業以

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透明人間

透明人間

僕は大上段に振りかぶっておりゃー!と振り下ろすタイプでは無いと思春期に悟った。嫌がる僕を尻目にクラスは一致団結して毎期のように僕を学級委員に選ぶ。何故こんなにも人見知りで専制君主タイプとは真逆の人間を長に立てるのか、その頃は全く理解できずホームルームで何かを取りまとめなければならない時間が苦痛でしか無かった。

そんな僕が大人になっても人前に立ってあろうことか恥ずかしげもなく踊ったり喋ったりしてい

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背中を押される靴

背中を押される靴

タイトルを読んだだけでは「はぁ?何言ってんのコイツ?」と思う方も多いだろう。でも一度履いたら誰でもその意味が分かるはず。本当に背中を押されているようにスタスタ歩けるのだ。

一昔前とは格段に靴の世界も様変わりしていてただの「履き物」ではなくなっている。デザインたるや星の数ほど豊かだし、クッション性に富んでいるなんて最早当たり前。まるで履いてないような感覚になる靴さえ登場する時代。

そんな「履いて

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Boundary

Boundary

「星の王子様」の稽古が続々と続いている。「続々と続いている」とは妙な言い方ではあるが、6組のキャストを変わるがわる見ていて組によってステージングが変わったりするのでそんな言い方になってしまう。

今回の僕の立ち位置は全体の演出ではなく役者の動き方のアドバイザー的な役割であり、それほど深く役者陣と関わる事は無くとても客観的に俯瞰で見ることが出来る。基本的に朗読劇なのでしっかりと「読み聞かせ」をすれば

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ジーンズ

ジーンズ

とても久しぶりにジーンズという物を履いてみた。

スキニーまでは行かずストレッチの効いたストレートであろうか、コンプレックスである細い脚が強調される仕様となっている。またジーンズを履くとベルト無しではずり落ちてしまう事も悩みの一つだったが体型が変わったのかベルトをしなくてもウエストの位置はピタッと止まっている。

きっとLevi'sやLeeなんかのこれぞジーンズ!な型を履いたらきっとヒップのボリュ

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禍福

禍福

『禍福は糾える縄の如し』

まさにその通りだなぁと感じる時がある。「表裏一体」という言葉も深い実感を持って共感出来る。あまり波風立たずに低空飛行でも良いから穏やかに日々を送りたいと願うも、自分一人で生きているわけではないから他人にペースを乱されたり見えざる何かに躓くことは日課みたいなもので、逆にそういうハプニングがあるからのっぺりとした感情に陥る事もないと感謝する気持ちの方が大きかったりする。

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ようやく

ようやく

ようやく、だ。

レッスン中にずっと指示を出したり手本を見せたりし続けるのではなく、覚えたけれど身体が馴染んでいない事をすぐに復習して頭だけではなく身体で覚える学び方を推奨し、「はい、自主練しましょう!」の声と共にワラワラと受講者が試行錯誤し始める環境を長い時間かけて整えてきた。

基本的にどなたでもどうぞというスタンスのスポーツクラブでのレッスンは実に様々なモチベーションやコンディションの方々が

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