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オールドレンズ②

さて、前回いそいそとオールドレンズを買って帰ってきた話をしたが今回は実際に使ってみてどうだったかの話をしたいと思う。

詳しい方はすっ飛ばしてお読み頂くとして、現行のデジタルカメラに昔のフィルムカメラのレンズを装着するためにはマウントアダプターというフランジバック(レンズの装着面からカメラのセンサーまでの距離)を調節したりねじ込み式の旧型レンズをワンタッチで装填出来るようにする装置が必要になるので、レンズを買う前に先ずは適合するマウントアダプターをAmazonやヨドバシカメラで仕入れる所から始まった。

なので厳密にはマウントアダプターだけが付いている状態のカメラを持参して店頭でその規格に合うレンズを次々に試した、ということなのだがレンズの規格によっては嵌め込むことが出来ないレンズも沢山あって「試したいけどアダプター無いから無理だなぁ…」と物欲しそうに指を咥えて見ていたら店員さんが気を利かせてアダプターを貸して下さったり、なんてことをしつつPentaxのレンズを2種類購入。

後日、試したMinoltaのレンズがどうしても欲しくなり今度は別のマウントアダプターを事前に購入してからお店(前回のお店の商品はだいぶジャンク寄りだったので信頼できる他の店に行った)に伺ったのですんなりと試すことが出来、期せずして状態の良い商品があったので即決。

かくして3本のレンズを入手し、いざ撮影。手ぶれ補正機能があるXT4に付けても手持ち撮影はブレブレになってしまうしピントの山も掴みにくい。フウフウ呻きながらも上手く撮れた時の色味や温度感が何とも好きな描写になってくれる。メーカーや口径が違っても被写体とレンズとの間に横たわる空気を等しく感じられるのには正直驚いた。

レンズを取っ替え引っ替えしながら撮る事数十枚。段々とそれぞれのレンズの個性がわかってきた。専門家の的を得たレビューには敵わないことを承知で以下に作例と共に載せてみたい。

【Pentax Super-Takumar 55mm F2】
鮮やかな色彩、派手なフレア・ゴースト、涼しげな温度

Pentax Super-Takumar 55mm F2
Pentax Super-Takumar 55mm F2
Pentax Super-Takumar 55mm F2


【Pentax Super-Takumar 35mm F3.5】
穏やかで黄色に傾く色調、温かみのある色温度、なだらかなピント

Pentax Super-Takumar 35mm F3.5
Pentax Super-Takumar 35mm F3.5

【Minolta Auto-Rokkor PF 55mm F2】
緑のロッコールの名の通り青みがかった色調、粘度の強いトーン、現代レンズ顔負けのピント

Minolta Auto-Rokkor PF 55mm F2
Minolta Auto-Rokkor PF 55mm F2
Minolta Auto-Rokkor PF 55mm F2

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