Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近…

Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近カメラを始めて趣味が出来て嬉しいおじさんです。

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4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

◆レッスンへのご予約・ご質問等は各種SNS(LINE、Instagram、Messengerなど)もしくは下記のメールアドレスからお気軽にどうぞ castcontemporary@yahoo.co.jp ◉Basic Contemporary¥3,300 4/3(水)13:15~15:45 大久保Worcle 302 4/17(水) 13:15~15:45 大久保Worcle 302 5/1(水) 13:15〜15:45 大久保Worcle 302 5/15(水)

    • 原点の一つ

      「Swan Lake」との出会いから十数年、ようやく彼の最新作(実は2019年初演なので少し前の作品ではあるけれど)を観劇することが出来た。 Matthew Bourne氏が主宰するNew AdventuresというカンパニーはこれまでにSwan Lakeを始めとして古典バレエの名作を大胆な解釈にてリメイクし世に送り出してきた。扱っている題材が元々バレエのお話が多いのでよくわかっていない評論家達は口を揃えて「新しいバレエ」と評価しているが、僕は個人的にもうそろそろバレエかバ

      • 羽化

        古着のメッカの町に住んでいると思わぬ恩恵を受ける事がたまにある。 あー今年はデニムが流行りかぁ…とあちこちのブランドのサイトを眺めていてもデザインやサイズ感に今ひとつときめかず新品をそんな値段で購入するぐらいなら少しぐらい古ぼけたデザインでも安いし素材も悪くないし中古でもそんなにボロボロでもない服の方が良くないか?と思って馴染みの古着屋を久しぶりに訪れてみると、あるわあるわこちらの心を見透かしたような品揃え。これほんとに古着なの?と疑いたくなるような品物が千円ちょっとで買え

        • 仕事は増えどもサクラは散る

          有難い事に4月からフィットネスクラブでのレッスン担当店舗が増えた。 コロナに不景気に高齢化社会とインストラクター業にとっては向かい風ばかりの昨今、一定期間会社側から与えられたエクササイズや振付を繰り返し行うプログラムではなくオリジナルプログラム一本勝負しているインストラクターは本当に少なくて、会社のコントロールが効かないある意味危険なプログラムは歓迎されなくて当たり前。 しかしながら、たまにちょっとどころではないへそ曲がりの奇特なスタッフというものが存在することがあり、そ

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        4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

          美しい文章

          美しい文章が書ける人になりたい。 これは割と長年の夢。 沢山書物を読んだからと言って素敵な文章が書ける保証は無い。それはダンスも同じで良いものを沢山観てきたからと言って素晴らしいダンスを踊れるようになるとは限らない。 見聞きしたものを一旦自分の中に落とし込んで混じりっ気の無い純粋な感想を抽出して借り物では無い自分の言葉で表す、その作業には膨大な時間が掛かるのだと気付いたのは本当につい最近のこと。 noteを始めようと思いついたのも、20年以上好き勝手に書き綴ってきたb

          美しい文章

          共感覚

          「共感覚」という能力を持っている人にこれまで2人ほど遭遇している。 「共感覚」とは例えば新聞を読んでいると黒い活字に色が付いて見える、という現象。そのほかには音楽を聞いたときに色彩が思い浮かんだり、辛いものを食べるときにトゲトゲの物を掴んでいるように感じたりする症状のある人も存在するらしい。 音楽を聴いていて昔見た景色などが脳裏をよぎることはあるが、それはただの連想であり共感覚とは呼べないので残念ながら僕はそんな能力とは無縁である。新聞や本や譜面を見ていて紙面が色とりどり

          所在

          「星の王子様」2週目初日に立ち会っている。沢山のお客様が入っての観覧は第1週目の2回に続いてこれで3回目。こうやってお客様が沢山入った状態で客席から舞台を見るとやはり良いなぁと感じる。自分が舞台に立つことからは引退と宣言して早5年。己がスポットライトを浴びることには全く興味が湧かないが、ワクワクソワソワと開演を待っているお客様を見ているとそういうことはなかなか素敵だなぁと思う。 その翌日、卒業以来34年ぶりとなる大学のダンスサークルの同窓会に出席した。数名はそこまで間を空け

          透明人間

          僕は大上段に振りかぶっておりゃー!と振り下ろすタイプでは無いと思春期に悟った。嫌がる僕を尻目にクラスは一致団結して毎期のように僕を学級委員に選ぶ。何故こんなにも人見知りで専制君主タイプとは真逆の人間を長に立てるのか、その頃は全く理解できずホームルームで何かを取りまとめなければならない時間が苦痛でしか無かった。 そんな僕が大人になっても人前に立ってあろうことか恥ずかしげもなく踊ったり喋ったりしている。これは一体どういうことなのか…世の中の理不尽さに苦悩を通り越して苦笑が漏れる

          背中を押される靴

          タイトルを読んだだけでは「はぁ?何言ってんのコイツ?」と思う方も多いだろう。でも一度履いたら誰でもその意味が分かるはず。本当に背中を押されているようにスタスタ歩けるのだ。 一昔前とは格段に靴の世界も様変わりしていてただの「履き物」ではなくなっている。デザインたるや星の数ほど豊かだし、クッション性に富んでいるなんて最早当たり前。まるで履いてないような感覚になる靴さえ登場する時代。 そんな「履いてないような」スニーカーに出会った、というお話。 数年前にスポーツ用品店で何だか

          背中を押される靴

          Boundary

          「星の王子様」の稽古が続々と続いている。「続々と続いている」とは妙な言い方ではあるが、6組のキャストを変わるがわる見ていて組によってステージングが変わったりするのでそんな言い方になってしまう。 今回の僕の立ち位置は全体の演出ではなく役者の動き方のアドバイザー的な役割であり、それほど深く役者陣と関わる事は無くとても客観的に俯瞰で見ることが出来る。基本的に朗読劇なのでしっかりと「読み聞かせ」をすればそれで十分なのだが演出家の意向で従来の朗読劇の在り方に一石を投じたいという事で僕

          ジーンズ

          とても久しぶりにジーンズという物を履いてみた。 スキニーまでは行かずストレッチの効いたストレートであろうか、コンプレックスである細い脚が強調される仕様となっている。またジーンズを履くとベルト無しではずり落ちてしまう事も悩みの一つだったが体型が変わったのかベルトをしなくてもウエストの位置はピタッと止まっている。 きっとLevi'sやLeeなんかのこれぞジーンズ!な型を履いたらきっとヒップのボリュームが足りず似合わないんだろうけど、年甲斐も無いと言われそうなG-star Ra

          禍福

          『禍福は糾える縄の如し』 まさにその通りだなぁと感じる時がある。「表裏一体」という言葉も深い実感を持って共感出来る。あまり波風立たずに低空飛行でも良いから穏やかに日々を送りたいと願うも、自分一人で生きているわけではないから他人にペースを乱されたり見えざる何かに躓くことは日課みたいなもので、逆にそういうハプニングがあるからのっぺりとした感情に陥る事もないと感謝する気持ちの方が大きかったりする。 幸い、若い時よりも心の耐性が出来てきているからか喜びの絶頂の時にドン底に突き落と

          ようやく

          ようやく、だ。 レッスン中にずっと指示を出したり手本を見せたりし続けるのではなく、覚えたけれど身体が馴染んでいない事をすぐに復習して頭だけではなく身体で覚える学び方を推奨し、「はい、自主練しましょう!」の声と共にワラワラと受講者が試行錯誤し始める環境を長い時間かけて整えてきた。 基本的にどなたでもどうぞというスタンスのスポーツクラブでのレッスンは実に様々なモチベーションやコンディションの方々が参加する。その大半は、程良く汗がかければ良い・音楽に合わせて何となく揺れてるだけ

          感受性の鋭い子

          最近、幼少期から青年期の埋没していた記憶がポツポツと甦り驚かされたり妙に辻褄が合ったりすることが相次いでいる。 親とは残酷なもので子供に悪意無くプレッシャーを与えることがある。兄弟の多い家系であった父方の親族は所謂「ハイソ」な方々でちょっと気取っているというか自分の教養の豊かさを鼻に掛ける所が子供心にも憧れる反面苦手であり、母の口から聞く彼らの物言いや僕への評価が更に歪曲された内容のものが多くどんどん彼らとの付き合いに距離を置きたくなるのは必然であった。 中でも一人の叔母

          感受性の鋭い子

          "Vague"

          2018年の私の引退パフォーマンスのパートナーを務めてくれた島田真奈の提案で始めた「コンタクト」クラス。定期的に受講してくれているメンバーの士気を上げるためにもスタジオパフォーマンスをしてはどうか?の提案を受けてそれならば形に残る動画企画にしようと僕の意見をゴリ押しし、公募で集まった10人のメンバーと5ヶ月間リハーサルを重ねバレンタインデーの本番撮影を終えました。 思いの丈は動画の概要欄に綴りました。是非そちらをお読みください。 今は頑張ってくれた10人のミューズ達に労い

          デジタルとアナログの狭間で

          電子マネーというものにとても抵抗があり今まで殆ど使わずにいた。そんな時にSuicaを無くした。あぁ、もうこれは潮時というものなのか、と観念してモバイルSuicaなるものを iPhoneにダウンロードした。と同時に「使わないもの」というフォルダの中にずっと眠っていたWalletというアプリを起動してみた。 あらまぁ、なんと快適なことか。 依然として全てキャッシュレスに移行する勇気は持ち合わせていないが、日常生活の中で必要最低限便利になれば気が済むたちなのでこれで良しとする。

          デジタルとアナログの狭間で