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#15 これが、イチャイチャなのか?
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青丹の顔が頭のてっぺんに押し当てられている
頭のてっぺんが生温かくなって息がかかっているのがわかる。
状況の把握が出来ずに体は硬直。
でも、私は青丹より年上だし、狼狽えちゃいけないんだ。
『当たったって、こんな感じ?』
『あ~うん、そうかな』
『楽しいんだ?』
『さぁ、今は・・うん、どうだろう』
とにかく慣れてないことに気づかれてはいけない。
息が上がってきて、みぞおちがあがっ
#14 3人なのに二人きりの世界に
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珊瑚さんの部屋は汚部屋だった
酔っぱらった珊瑚さんから、なんとか部屋を聞き出し
辿り着いたものの、珊瑚さんの部屋の有様は・・・
玄関には、おびただしい靴が散乱し共同生活者が何人もいるのか?と思わせた。
とにかく靴の上で靴を脱ぎ、部屋に入り込み
珊瑚さんをベッドに横たえたはいいが
青丹と私の居場所がない。
始発の電車が動き始めるまでは、ここで過ごさなくてはいけないということでベ
#13 誰か助けて!
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自業自得、ここから何とか抜け出さなきゃ
ごった返すダンスクラブで後ろから両手で腰を押さえられ
身動きが取れない。逃げられない。
音楽の盛り上がりに合わせ
私の身体は腰を掴まれ上に持ち上げられるようになった。
持ち上げられるたびに四方八方から男性の手が伸びてくる。
怖い。
次に床に足が付いたら、しゃがみこんで下から逃げよう。
チャンスを狙っても腰を掴まれた状態でやっぱり逃げられ
#9 珊瑚さんと急接近
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なんだか新人の割合が多いことに納得はしたのだが・・
劇団の中はキャラがかぶるとバチバチ
劇団には中堅女優が二人いたのだが、どちらも同じ年齢。
先述した珊瑚さんと、もう一人は紫苑さんだ。
(私も同じ年だが後から入ってきた後輩となるので彼女たちとタメ口で話すことはない。)
二人は新人たちよりほんの少し早く入団したというだけで
実践を積んでいるわけでも実力があるわけでも無さそうだっ
#6 頼りは演劇ぶっく
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劇団探し、奮闘します
自分の条件に合う劇団ってどんな劇団?
さぁ、色々芝居を観て回っても、募集情報にはありつけないばかりか、観たことによってその劇団の”アラ”探しをしてしまって
なかなかここだ!という場所が見つからない。
こんな時には地方出身の演劇オタクの
バイブルともよべる雑誌”演劇ぶっく”を頼りにしてみよう!
と演ぶの(演劇ぶっくの略)劇団員募集欄を見てみても
今のように
#1 芝居が好きで役者を目指す
これは、3人の夢追い人と出会い、そのうちの一人と結婚した私:月白の物語。実話?それとも創作?皆さんのご想像にお任せします。
小学生のころ
当時は吉本新喜劇・宝塚がテレビで観ることが出来(今も出来るのかな?)
知らぬ間に舞台で演じることを目標にしていた。
役者・・宝塚と言えばバレエが必要!と思い込み3年生のころにバレエを習いはじめ、ピアノももちろん必要でしょう、とピアノ教室に申し込み
4年生には