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#7 稽古に参加

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客演として次回公演に参加することで合意を得ました


劇団員構成が若い

稽古場見学ですでに感じていたのだが
団員の構成が若いことに驚いた。
看板女優、その右腕になるナンバー2的存在の女優、中堅女優が二人
若手の男優(大学生!)が二人、若手の女優(大学生!)が二人
座長を含めると計9人の劇団だった。
看板女優(すぐにそのポジションは奪うつもり)が
私と5歳程度しか違わない。

身体を動かし始めて、わかる差

まだ台本が出来上がる前ということで声出しと基本的な身体作りがメインの稽古が始まった。
前回の見学で大体の流れは掴んでいたが、思っていたよりハード。
片足スクワットを難なくこなしていく劇団員の隣で
バーにしがみつきながら1回も出来ない。

バレエで鍛えてきたのだが体育会系並みの筋トレで体中が悲鳴を上げた。
声出しなどは地声の細さに我ながら情けなくなった。
これも筋トレで出せるようにしようと励まされながら
初めての稽古は幕を閉じた。

自分では、役者として仕事をしていたつもりだったが
ドラマの仕事&端役がメインだったため
舞台で声を出すための身体作りは出来ていなかった。
演劇学校を見下していたため、卒業に向けての公演で行うであろう
基礎的な体力作りのレッスンも受けていなかった。
まさか、体力面でついていけないかもしれない、と思い知らされるとは思わなかった。

エチュードでも打ちのめされる

稽古を重ねていくうちに看板女優の菖蒲あやめさんと親しくなった。
体力・身体作りはつらかったが、
エチュードや声出しメソッドは楽しいものだった。
特に菖蒲あやめさんと絡ませてもらうと
どんなシチュエーションも細部まで色がついていく。

どんな返しをしても、楽しめる返しが来る。
身体もキレる、頭も冴えわたる
このまま、これを舞台に持って行っても十分観てもらえるクオリティだ。
大きくも小さくもなる即興の芝居を延々楽しんでいると
高麗さんからストップがかかる。ふざけすぎだ、と。
テーマを置いてもらって、また違うエチュードを始める。

菖蒲あやめさんに勝てる気がしない。
看板女優の場を奪うつもりだった。でも今の自分では到底追いつけない。
だけど、菖蒲あやめさんと一緒の舞台に立てるならそれでいい。
ナンバー2の青竹あおたけさんは演技力は菖蒲あやめさんの足元にも及ばない。それ以下のメンバーは言わずもがなだ。
菖蒲あやめさんと私で2トップになれる日が来るかもしれない。
芝居って、なんて楽しいんだろう。
公演が楽しみでならなかった。


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