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創作

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僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1… もっと読む
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2021年4月の記事一覧

【自分の背中が見えた日】 #687

【自分の背中が見えた日】 #687

世の中にはキズつける人と
キズをつけられる人がいる

でもキズつける人は
一度もキズをつけられた事が無いのか
というと意外とそうでもなくて
キズつけられた経験があるにもかかわらず
他人に対してキズをつける

それは相手のココロであったり
カラダであったり
大切なモノであったり

キズをつけたらスカッとする
キズをつけたらせいせいする
瞬間的にはそうなるかも
でもそんな事ばかりしてたら
自分に回って

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【ネズミに砂時計】 #686

【ネズミに砂時計】 #686

自分では普通の感覚なのだが
他の人からしたら僕はそうとう薄情な男だそうだ

僕からすると僕に対し勝手なイメージを作り上げて期待してそういう風にならなかったらガッカリする
僕は別にそんな事するとも何とも言った覚えもないのに◯◯してくれる筈と勝手に決めつけてくるそっちの方がおかしいのでは無いのかと思っているよ

そんな事を言ってると友達無くすよって言われた
大きなお世話だ
よく知りもしない人にそんな事

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【愛しい人との1ヶ月】 #685

【愛しい人との1ヶ月】 #685

僕は癌のステージ4と診断され余命は6ヶ月であると申告された

これは早まる事もあるし
もう少し長く生きれるかもしれないけれど
そんなには長くは生きられないだろう

初めて宣告を受けた時は頭が真っ白になったし
なぜ自分がとパニックになり普段は感謝も祈りも捧げた事ない神に八つ当たりしたり
だからと言って現状が変わるわけでも無い

最初の1ヶ月間は前向きと後ろ向きの連続で自律神経がおかしくなりそうになっ

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【残酷な事務手続き】 #684

【残酷な事務手続き】 #684

私は学者で功績を認められて宇宙一最先端の星であるワナナ星に招待されこの星で研究を続けている
普段の生活は快適で問題無いのだが
一旦旅行などの長距離移動を伴う行動をする時に公共の移動手段が必要となる
毎回ゲートに入る時と出る時に質問攻めに合う
事務的なそれは気持ちもこもらなく平気で相手を傷付ける
ウンザリする

「アナタは人間ですか?」

「私は人間ですがもうこちらの星に帰化しておりますので人間であ

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【どこに生まれたコト】 #683

【どこに生まれたコト】 #683

私は魚になって考えてみた

別に人間のまま考えても良いんだけど

人間のまま考えたらいつもと同じ答えしか導けないような気がしたのね

だから魚になって考えてみた

じゃあその魚ってそもそも淡水魚?
それとも海水魚?

悩む所だ

しかし
井の中の蛙 大海を知らず

とあるように大海が良いなぁ

でもちょっと待てよ

今ググってみたら私の思ってた意味と違うやん

井の中の蛙はずっと井戸の中にいるから

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【カタチが無いから幸せ】 #682

【カタチが無いから幸せ】 #682

ある日ネットニュースを見ていると
死亡記事があった

それにはこう書いてある
昭和の大女優も最後はひっそりと亡くなる

女優全盛期の頃は中目黒に大きな豪邸を建て
結婚は2度したが2度ともそう長くは続かず離婚
それ以外にも数度のスキャンダルがあった
日本作品だけでは無くハリウッド映画にも数度出演しアカデミー候補にもなった事があった
しかし晩年は引退宣言こそ聞かなかったが芸能活動からは遠退き
あの立派

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【最後の最初】 #681

【最後の最初】 #681

世界の最初があれば
僕の最後の最初もきっとあるに違いない

ただ不明なのは
それは死んでからしか分かりようが無い

計画的によしこれを最後の最初にしようと決めて
やった後に自死(自殺)すれば
自分で最後の最初は決めれる

しかし
それの為だけにまだ生きれる命を捨てる程の勇気と決断力は無い

だから
いつやって来るかも分からない死が訪れるまで
僕は色々な新しいに出会い
体験して感動する

人だったり

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【僕の場合】 #680

【僕の場合】 #680

とある国の
とある村で
とある時代に
僕は生まれた

お父さんに憎くても絶対に
人を殴ってはいけない
人を殺してはいけない
そう教えられてきた

僕が14歳の時に内紛が起こり
お父さんは敵対するグループに殺されてしまった

村では自警団と称して兵隊を作った
10歳以上の男は皆んな強制的に入れられた

そこでは敵対するグループを見つけたら必ず撃ち殺せと命令された

人を殺しちゃいけないのに

でも

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【1958年の黒】 #679

【1958年の黒】 #679

僕は赤ちゃん

僕は赤ちゃんだから頭の中は真っ白

いや違う真っ白どころか透明だ

だから言葉も分からないし

感情の起伏も感覚だけで表している

言葉は無いけど「好き」「嫌い」「痛い」「お腹空いた」「眠たい」「楽しい」そんな感覚はあると思う

「恨み」「嫉妬」「憂鬱」「切ない」「劣等」「誇り」とかの感覚は無い

こういうものは成長するに従って大人たちが教えてくれるものだ

他の赤ちゃんも皆んな一

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【例えばこんな未来】 #678

【例えばこんな未来】 #678

「やっと機械の体が手に入る」

「何言ってんだ?」

「機械の体が手に入ったら
永遠の命を手にしたのも同然だ」

「オマエはアホか?
考え直せ」

「なんでよ」

「世の中は常に進歩してるやないか
今は最新やと思ってる体も
1年か2年も経たん内に古なるで」

「バージョンアップしたらええんとちゃうか?」

「確かにソフト面はそれで済むやろけど
ハード面はどうする
極端な話で言うとなんでも流行りすた

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【組織と人間】 #677

【組織と人間】 #677

同じ職場で同じ業務をするよう上司に言われた
彼女は3期下の後輩
僕とは違ってハキハキしており仕事もでき上司に好かれていた
僕はどちらかというとノンビリしたタイプで
上司に嫌われている訳では無いが
大して好かれていると言う訳でも無い

そんな僕たちがある取引先での仕事でヘマをしてしまった
取引先の担当者は自分たちにでは無く会社にクレームを付けてきた
上司には自分たちから報告しようと帰社した時にはもう

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【難民申請】 #676

【難民申請】 #676

「どうか日本へ強制送還するのだけはやめて下さい」

「お気持ちは分かりますが本国の規定では難民申請は3回までとなっています」

「しかし今日本に帰ったら自衛軍に捕まり収容所に入れられるか
もしかしたら殺されてしまうかも知れません
お願いですなんとか特別措置をお願いします」

「仰ってる事は分かります
しかし本国の規定に従わざるを得ないんです
私は一介の職員でしか無いんで
どうにも出来ません」

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【少女A】 #675

【少女A】 #675

少女は学校も家も何処にも居場所が無い
そんな気持ちでいっぱいであった

たまたまSNSで知り合ったお兄さんが
とても親切でしかも境遇が似ていた事から
2人は急接近した

住んでいる場所もそれ程遠くなく
一度会ってみる流れになった
少女は11歳
お兄さんは27歳

お互いが行く事ができる場所を選んだ
事前に画像を送り合っていたので
直ぐに出会えた
2人は喫茶店に行き
お茶を飲みながら色々と話をした

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【お母さん】 #674

【お母さん】 #674

うちのお母さんはセレブに弱い
ブランドに弱い
自分の弟家族がプチセレブなので
扱いが全然違う
色々貢ぐ
見返りを求めて

見返りを求めちゃうからアカンのよねぇ
ちょっとでも思っていた見返りじゃないと
悪口を言っている
それを見ている僕は情け無い気持ちになる
しかしお父さんは違う
お父さんはお母さんの事がとても大好きで
お母さんの言う事に同調する
一緒になって悪口を言う

お母さんはおかしな事を言う

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