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【自分の背中が見えた日】 #687


世の中にはキズつける人と
キズをつけられる人がいる

でもキズつける人は
一度もキズをつけられた事が無いのか
というと意外とそうでもなくて
キズつけられた経験があるにもかかわらず
他人に対してキズをつける

それは相手のココロであったり
カラダであったり
大切なモノであったり

キズをつけたらスカッとする
キズをつけたらせいせいする
瞬間的にはそうなるかも
でもそんな事ばかりしてたら
自分に回ってくる

マヒしてエスカレートして
犯罪者になるかもしれないよ
犯罪者にならなくても嫌われちゃうよ

自分のやりたいようにやる方がラクだよね
人のコトを考えて気を遣って生きるより
でも自分のやりたいようにすればするほど相手は我慢してるんだよ
でも分からずにそれをやってたりするんだよね
分からないって
どうやったら
分かるようになるんだろ?

僕は出来るだけキズをつけないように
できるだけ友人を作らないようにしてるよ
人に会わないようにしてるよ
ウッカリして言葉爆弾落としちゃうかもしれないから

でも時々人に会うと何喋って良いのか分からなくなるよ
黙り込んで
とっても感じ悪いよね
だって怒ってるみたいに見られる

人って難しいね

キズつけちゃうし
キズついちゃうし




「先生この日記の文書って結局誰か憎い人が居てそうならないように我慢してる感じがするんですが」

「なるほど
でもどうして憎しみを感じるのかい?」

「だってキズについてそこまで普通考えないでしょ
これを気にするっていうのは先ず本人にそういう動機があるからなんじゃ無いかなと推測しました」

「なかなか素晴らしいじゃ無いか
実際そうなんだよ
これはある死刑囚の日記なんだ」

「やはりそうなんですか」

「そうなんだよ
憎しみは憎しみでも恐らく自己に向けた憎しみ
もしくはかつての自分に向けて書いているのかもしれない」

「なるぼど自己に向けた分かります」

「君もこれを踏まえて良き模範囚として皆んなの見本となるよう勤めなさい」

「ありがとうございます」

そんな彼も実は死刑囚であった





ほな!

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