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雑記

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#映画

充実した2024年1月7日の記録

充実した2024年1月7日の記録

昨日はかなり充実した一日だったのでメモ代わりに書き留めておこうと思う。
一日の流れはこんな感じ。

上から順に詳細を書いていく。

自宅で語学学習

ここ半年ちまちまドイツ語を勉強している。この本で文法を学習しているのだが、練習問題が多く、次第に知識が定着していることは感じているものの、問題をひたすら解くスタイルなのですぐ疲れてしまい、どうしても学習自体が楽しくない。まぁそろそろ一周目は終えられそ

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映画とオペラの相性

最近渡欧を計画しているので、この機会を利用して英語を勉強している。スピーキングが弱い、というか相手との会話の中で適切な単語がパッと出ないことが多いので、映画を「熟読」ならぬ「熟見」してフレーズや単語、発音をガツっとインプットしている。これが楽しくて仕方ない。

さて、そんな話はどうでもいいのだが、その英語勉強のために先日マーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」を観ていたら、オペラの魅力を再確

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映画007シリーズ👏

最近映画007シリーズにハマっている。ダニエル・クレイグの演技、リッチな演出、アクションシーン、小物、美術何から何まで一級品。成金のような金持ちはみっともないが、本シリーズのような金を惜しみなくカッコよく使っているところには憧れを感じてしまう。

スパイ映画は私にとって苦手部類なのでストーリーは大して面白く感じないのだが、それ以外の要素で見惚れてしまう。2.5〜3時間の長さでもあっという間だ(ちな

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ドラえもんの誕生日!

ドラえもんの誕生日!

ちょうど今、ドラえもんを観ていた。9月3日がドラえもんの誕生日ということで、今日は通常の17:00〜の放送に加えて、19:00〜のスペシャル放送がある。

そしてなんと、17:00〜の方は2006年公開の名作『のび太の恐竜2006』のリメイク版。僅か30分にも満たないほど圧縮されているが言うことなし。

改めてこの作品に触れてみて魅力的だなと思ったのが、のび太がドラえもんの力を借りることなく、自力

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本当にいいものに触れるとき

昨日はジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』を鑑賞。遠い昔に観た経験はあるが、幸いにもほとんど内容は忘れていた。

僕はいつも映画を観るとき、あるいは観終えた後に軽く感想や気づきを書き留めておくのだが、この作品はそういう気が一切起きなかった。

作品が作品として独立していて、鑑賞者が踏み入る隙がないというか、とにかく何かを語ることが強く憚られた。そのため、エンドロール後もずっと沈黙してしまっ

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最近ハマっていること

最近ハマっていること

この時期、比較的涼しい朝と夕方にベランダに出てキャンピングチェアに座りながら本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたりしてみると、すごく心地いい。生活空間から解放された、朝陽と夕陽を燦々と浴びる我が家のベランダは光で埋もれており、まるで印象派の絵画さながら。そこに時間は存在しない。ただただ傾いていく太陽と、流れゆく海風があるだけである。もうこれ以上、何を望もうか。

異なる世界を受け入れること

映画や小説に触れることは異質な他を受け入れられる器を大きくする。言ってしまえば映画や小説は、描かれている世界を受け入れろと鑑賞者に宣言しているようなものだ。鑑賞者はそれを受け入れなければ、作品の世界に没入することはできない。

その意味で、それらを鑑賞することは自分とは異なるものを受け入れさせる訓練になる。その訓練は、嫌な環境や状況も受け入れ、乗り越えられる力を養う。ひいては、人間の幅をも大きく広

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乱読、乱聴、乱観!

昨日は丸一日使って、色んなものに触れた。色々読んで、聴いて、観て、とにかく何でもやってみた。

具体的には・・・

最晩年に病の中『男はつらいよ』の寅さんを演じた渥美清さんの胸中、悲哀と歓喜を同時に直視し続けたモーツァルトの世界観、愛に焦がれ愛に見放されたブラームスの人生、俗と聖に葛藤したドストエフスキーの宗教観、感情や愛とは何かについて論じたトマス・アクィナスの人間観など、様々な故人に思いを馳せ

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映画『パラサイト』と愛

昨日、映画『パラサイト』を観ていて「愛こそ格差や差別を乗り越える手段である」ということを直感した。

この物語は超大雑把に言うと、貧乏家族4人が貧民とバレないように4人家族の富豪の召使いとなることに成功するというお話。

貧乏家族は絶えず身元がバレないように振る舞うため、ストーリーは絶えず緊張感を帯びている。そしてついに、富豪家族4人のうち3人は徐々に彼らから漂う貧乏人独特の臭いを感知してしまう。

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小津安二郎の不思議な力

小津安二郎の不思議な力

何だろう、小津安二郎の映画を鑑賞した後ず〜っと数々のシーンが頭から離れない。紀子3部作を観終えた今、折に触れて数々のシーンが何度も繰り返し思い出される。こんな映画は今までにない。

まるで恋人との思い出の如く、甘く強く胸に刻まれ、また寄せては返す波のように、絶えず離れていっては迫ってくる。

『晩春』で男女が湘南の海岸を自転車で駆けるシーンは、僕の胸の内を明かしているようだ。

趣味に貴賎はない!

音楽、美術、文学、映画などが好きというと、何やら高尚な趣味を持っているかのように思われる。それに被せるように「自分は漫画とかアニメにしか触れてなくて・・・」とよく言われる。いやー、趣味に貴賎なんてないでしょ!

漫画やアニメなども上に挙げたものと同じく芸術である。漫画家、作家、画家、作曲家それぞれに表現したいものがあって、その形式がたまたま漫画であり、文学であり、美術であり、音楽であるわけだ。

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『東京物語』の不思議

『東京物語』の不思議

ここ数日、小津安二郎の『東京物語』がずっと頭から離れない。淡々と日常が進行する作品なのに、不思議と引き寄せられる。なぜかと考えてみれば、日常が、東山千栄子演じるとみの死を境に「淡々としながら」大きく変化しているからではないか。

冒頭〜とみの死まではゆったりと進む。しかし、それ以降は嵐のように家族が集い、去って行く。去った嵐に残された者たちは心の底を吐露する。深い底に眠っていた登場人物の真の想いが

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『東京物語』に宿る日本美

『東京物語』に宿る日本美

世界に誇る日本の映画、小津安二郎『東京物語』を観た。あまりにも素晴らしい作品で観賞後、感無量という他なかった。その魅力の一つは、隅から隅まで日本的な美しさを散りばめられていることだ。

登場人物の言葉遣いや言葉の響き、言を尽くさない余白、相手への気遣い、死生観、自然への眼差しなど、すべてに日本的な美しさが宿っている。中でも、東山千栄子と原節子の言葉の響きはもう音楽を聴いているかのよう。かと思えば、

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デヴィッド・リンチ監督とアート

デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』を観ました。シュルレアリスムを思わせるような、不可解極まりない作品です。部分と部分がどう繋がって全体が構成されているのか、いや全体なんてものすらないのかも知れません。この解釈をすれば全て分かるのでは?と期待したとしても、すぐに裏切られる。もうお手上げです。

ちょっとでもヒントを得ようと、彼が自身の人生を振り返るドキュメンタリー『デヴィッド・リンチ

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