見出し画像

ドラえもんの誕生日!

ちょうど今、ドラえもんを観ていた。9月3日がドラえもんの誕生日ということで、今日は通常の17:00〜の放送に加えて、19:00〜のスペシャル放送がある。

そしてなんと、17:00〜の方は2006年公開の名作『のび太の恐竜2006』のリメイク版。僅か30分にも満たないほど圧縮されているが言うことなし。

改めてこの作品に触れてみて魅力的だなと思ったのが、のび太がドラえもんの力を借りることなく、自力ですべてを切り開いていくところ、そして切り開いた道をすべて自分の責任として捉えているところ。具体的に言うと、恐竜の化石を発見しようと、理解に苦心しながらも自分で本を読んで、調べたことをもとに発掘作業を行いにいく。そこで運良く恐竜の卵を見つけ、孵化させ、親心を持って育て上げる。最後は恐竜と別れるのだが、このシーンは親子の別れから生じる悲哀と喜びが凝縮されており、小津映画に通じるところがある。

のび太は映画版で特に勇敢になりがちだが、ここまで彼を力強く描いている作品は他にないと思う。ドラえもんという名を冠した「普遍」を観ているような。

改めて、『のび太の恐竜2006』を観たいなと思った。そしてドラえもん、誕生日おめでとう!

もしよろしければサポートお願いします〜 (書籍購入代に充当させていただきます。)