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雑記

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2020年7月の記事一覧

独自の存在になるって?

自分ってなんだろう?みんな自分のことが一番好きだし、たとえ嫌いでも必死に愛そうとする。その行き着く先は自分はどういう存在なんだろう?と考えることだろう。

自分はこのままでいいのか?周りと同じ人間でいいのか?と思い立って、自分探しの旅なんかをする。私もその一人でヨーロッパを放浪した。

この思考に真っ先に直面するのが就職活動の場面だろう。今までは学校に通って何となく偏差値の高い大学を目指していれば

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命綱なしの綱渡り

命綱なしの綱渡り

食が喉を通らない。無意識にため息も出る。注意散漫からミス。好きな読書も手に付かない。あんなに輝いていた世界が淀んで見える。

そんな自分が惨めになる。普段は自己肯定感が高くても、ちょっとしたことから自己嫌悪に陥りかねない。人生万事塞翁が馬。

哲学に救いを求めてもその時ばかりは応えてくれない。何か好きなことに没頭すれど、ことが終わればまた甦る。

この暗いトンネルを抜けた先にはきっと。それを信じて

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気がつけば、ショパン

先日、『戦場のピアニスト』を観た。なぜこのシーンを描写しようとしたのか?と思う箇所が多々あって、観れば観るほど深みが増す作品なんだろうと思った。

今回はその感想を書こうという訳ではなく、エンディングのピアノ演奏に心打たれたという話だ。映画のエンディングは疲れもあって、毎回早く終わらないかなと思ってしまう私だが、本作品のエンディングには終始釘付けになった。

演奏があまりにも美しい。
"Gran

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共通言語としての音楽

共通言語としての音楽

「何百年も前に記された音符が、生まれ育った国も性別も目の色も何もかも違う二人に同じ音を思い浮かばせる。分かり合えないと思っていた人と、たった1音で分かり合ったり、惹かれあったりする。」

上記は『のだめカンタービレ』(アニメ版)の最終回に千秋が語る言葉だが、言い得て妙だなと思った。万国共通の言語としては英語やプログラミング言語だけでなく、広く考えると芸術全般もその一種である。

絵画を見て何かを感

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共有が相手との関係を縮める

共有が相手との関係を縮める

地理で相手との距離感をギュッと縮める先日、友人と地理の話をしていた。私は欧州の地理こそよく知っていたが、国内の地理は壊滅的で、友人に「それ常識だよ」と煽られていた。自分の弱みが見つかって勉強しなきゃなという発見があって有意義な時間だった。

そこから話題が発展して、相手との距離感を近づける方法の一つは、その人の出身地や所縁のある地について少しでも知っていることなのでは?という仮説が立った。

これ

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上手に褒めること

上手に褒めること

ピアノレッスンにて先日、いくつかピアノレッスンの体験授業に行った時に先生から「上手ですね!」と言われた。その瞬間は嬉しかったが、よく考えると体験授業ではいかに生徒を気持ちよくして入会に繋げるかに必死なので、当たり前と言えば当たり前。その後はひねくれたかのように、内心「本当に?」と疑っていた。

そんな中で、ある先生は「特にこの部分のここが上手いですね!」とか「普通の生徒さんはそんなことしませんよ!

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雨の日もいいよね

夢から学ぶ今日とある夢を見た。大雨の中、親しい人とアルハンブラ宮殿を歩く夢だ。

私は一度現地へ足を運んだことがあり、頂上から見下ろすコルドバの街一帯は美しい。その時は快晴で、地平線ぎりぎりまで鮮明に街並みを臨むことができた。

ただ夢の中では大雨で、観光客は一同落胆した表情をして怒って帰ってしまう人が多かった。その時ふと「雨のアルハンブラもいいよね」って思った。その帰り道に私たちは車で夕飯を何に

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歴史って案外短い…?

歴史って案外短い…?

歴史の時間感覚ふと思ったのだが、歴史って案外短いし、何なら現代を生きる我々と遠くはない存在なんじゃないか?

これを思ったのは、ダンテの『神曲』を読んでいた時。ダンテの地獄巡りを導くウェルギリウスは紀元前19年に没し、その後西暦0年にキリストが生誕したこの時間差は19年。

私が生きてきた人生も約20年。これを考えた時に、ふと西暦0年から2020年の現代までの時間を考えてみた。

なんと、キリスト

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人の印象について

人の印象について

印象とは接触の蓄積最近自分が他人に対して抱く印象がどのように形成されていくのか朧ろながら見えてきた。結論から言うと、人の印象は接触の蓄積によって形作られる。

接触の蓄積とは、チャットや対面でやりとりしていく結果として印象が形成されるということ。

今この瞬間相手にどう思われているかは、印象を決定づける上では微々たる要素にしかならない。仕事で重大なミスをしたとしても、連続したミスがなく、成功体験な

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音楽はタイムマシーン!

音楽はタイムマシーン!

音楽はタイムマシーン。一度意識してからこの考え方なしに音楽を聴くことができない。何を言っているんだ?と思われるかも知れないが、この考えについて詳しく語っていこう。

誰もが生まれてから今に至るまで膨大な数、量の音楽を聴いてきたと思う。クラシック・アニソン・洋楽・ジャズ・ロック etc... たとえ好みでない曲もドラマやCMやライブなどで耳にして記憶に残っているものも多いだろう。

ベートーベンの交

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自分らしく振る舞う

自分らしく振る舞う

タイトルの通り、私は自分らしく振る舞うことを大切にしている。それは浅いながらも22年間生きてきて、導き出したある種の処世術と言えるかも知れない。

とはいえ、22年間の大半は周りに迎合して自分らしさを隠してきたことが多かった。なぜならその方が当たり障りがなく、誰からも嫌われることがないからだ。なぜ私は自分らしさを隠してきたのかを告白する。

オタバレして距離を置かれた話私は大学2年の頃、新しいサー

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暇ってなんだろう?

暇ってなんだろう?

暇は存在しない「暇」ってよく使われる言葉だけど、個人的に理解できない言葉の一つだ。少なくとも私の世界観の中に暇っていう概念が存在しない。

私には1日の中でやりたいことはたくさんあるし、たとえやる気が出ずにTwitterをいじったり、Netflixを観て時間を潰してしまっても、それら含めてやりたいことをやったんだから暇とは言えないんじゃないかなーと思う。

その一方で暇で暇で仕方ないという人は多い

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昼下がりのママたち

昼下がりのママたち

パン屋にて先日パン屋で仕事していた時の話です。ベビーカーを押したママさんが来店し、赤ちゃんは眠っていました。数分後、突如赤ちゃんが割れんばかりの大きな声で泣き出しました。

怪訝そうな顔つきをしている男性陣とは対照的に、女性陣は互いに初対面にも関わらず総出であやしに向かいました。

ただ赤ちゃんは泣き止む気配が全くありません。何かを欲しているのでしょうが、泣き声では何を伝えようとしているのかが全く

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人生を他人に丸投げすること

人生を他人に丸投げすること

無闇にオススメを聞くことSNSを見ていると自分の考えを盛り込まずにとにかく人に"オススメ"を聞きたがる人が非常に目立つ。個人的には、何も考えずに人にオススメを聞くことは危険だと思っている。

例を2つ。

例①イタリア旅行の場合「イタリア行くんだけど、オススメ教えて!」というメッセージがあるとしよう。受け手は自分の経験や好みをベースに回答するだろう。オペラ、美術館、食、ワイン、イタリア語を話せる環

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