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上手に褒めること

ピアノレッスンにて

先日、いくつかピアノレッスンの体験授業に行った時に先生から「上手ですね!」と言われた。その瞬間は嬉しかったが、よく考えると体験授業ではいかに生徒を気持ちよくして入会に繋げるかに必死なので、当たり前と言えば当たり前。その後はひねくれたかのように、内心「本当に?」と疑っていた。

そんな中で、ある先生は「特にこの部分のここが上手いですね!」とか「普通の生徒さんはそんなことしませんよ!」と、他人と比較して自分はどうなのかの位置付けを教えてくれた。(クラシックに興味を持って、音楽書をいくつか読み、のだめを観て、レッスンにおもむくありきたりな生徒だとは思うが笑)

私は自分のどこが特徴的で褒められているのかが分かった途端、嬉しく思った。ただの営業トークで褒めるのではなく、相手に興味関心を持って、その人独自のことを褒めるというスタンスが大事なんだなーと思った。

独自性願望

ちょっと飛躍するのかも知れないが、結局人間は周りの人とは違う存在でいたいものなんだろう。元来、人間は顔も生まれも祖先も肌の色もみんな違うはずなのに、社会という規範が彼らを同一化させ、アイデンティティとは何か?という問いを絶えず迫られる。彼らはそれに探すために日々生きているのかも知れない。人と意見を交わす時や異文化に接することで自分なりの色が段々と分かってくる。

だから、人を褒める時も相手の表面を捉えるだけではなく、相手の色は何なのか、その色をいかに鮮やかにしてやれるか?どういう色を加えてやるか?という視点が大事なんじゃないかな〜。


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