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こんなこともあったなあのシリーズ

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私の過去の経験について回想しつつ、それらについて語る記事集になります。
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記事一覧

私の性的な話

私の性的な話

「自分は無性愛者(*1)なのではないか?」
そんな疑問を持ちながら、生きている友人がいる。

彼女と一緒にいるとホッとする。
いろんなことを、気にしなくていいから。
彼女についてもまた話そうと思う。

さて、今回のトピックは性について。
生物学的体構造としては、男性として区分される私ではあるが、自分の性指向については常々疑問を感じている。
女性に対して性的欲求を感じ、男性に対しては感じない。
しか

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運命というものが存在するならば

運命というものが存在するならば

先日、人生で初めての内見で訪れたマンションは、事故物件だった。
立地、設備、賃料と様々な観点からみてもとても優良、もうここに決めようかと思っていたのは前日のこと。

内見当日、ふとマンション名をググったところ、大島てるさんのサイトがヒット。
そのマンションの1室で、死体遺棄事件があったとのこと。
この情報を手に入れた上で、とりあえずは内見に向かった。
住む住まないは別にしても、マンションを訪ねるだ

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解放こそゴールである

解放こそゴールである

幼稚園の運動会
徒競走で走る彼らを、理解できなかった
なぜ走る? 
1位になったとして、何が得られるだろう
2位になったとして、1位を欲することはない
1位になることの意味が、分からないから
3位になったとして…

5人でのレース中、5位になったとして
なにか問題があるか?
私の感覚では「ない」のだが
彼らは、平然と歩いて5位になった私に言った
「悔しかったね」
と。

悔しいとはなにか
「負ける

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脱糞について本気出して考えてみた②

脱糞について本気出して考えてみた②

さて、以下の記事で「脱糞」について触れた。
(糞を手で触ったということではない。)

上記記事の最後で言及したように、脱糞について少し真剣に考えてみようと思う「きっかけ」となった事件があった。
今回は、この事件について触れていくとする。
(触ってない。)

◼︎ 本編先日電車内で、ある初老の男性に出会った。
しかし一目見た時から、彼の様子は不自然だった。
臀部に右手を添えながら、おぼつかない足取り

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脱糞について本気出して考えてみた

脱糞について本気出して考えてみた

「糞を脱ぐ」

いや、「大便をすること」の能動的な言い方が、「排便」であるとすると、
受動的な行為である「脱糞」は

糞が「脱げる」

と表現するのが正しいのかもしれない。
というわけで、今日は脱糞について語るとしよう。

◼︎ 本題小便の排泄も快感を得られるのだが、大便の排泄はまた別次元である。
体積・質量の問題であるのか、形状に依拠するのか、あの感覚は代替できない。

クリトリス、Gスポット、

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知らないことを教えてもらう

知らないことを教えてもらう

「私は彼女のことが好きである」、という事実をそのコミュニティ内で流布することは、苦しくなかった。
冷やかしもあったが、むしろ「彼女」の親しい友人・彼女の周りが、この話題で盛り上がってくれることで、好影響を及ぼすパターンも想定できた。
当時そのコミュニティ内で私が信頼していた「先輩」も、彼女のことを好いているらしく、よく私に進捗を聞いてきていた。
同じくそのコミュニティ内で、私と最も近しい間柄にあっ

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向かう先が一緒なら嬉しい

向かう先が一緒なら嬉しい

深夜0時はまわっていなかっただろうか。
日中は賑わいを見せる、この小さな商店街の一本道にも、人通りが少ない。
気温は0度近かったか。
寒さに震えながら家路を急ぐ、私の視界の右端に、彼が現れた。

ここはなんの店なのか?
通る度に気になって覗いてみるも、結局はよく分からなかった、そんな馴染みある店舗「らしきもの」の入り口ドアの前、2段だけある緩やかな階段に、彼はもたれ掛かっていた。
怪我でもしたのか

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ショートショート恋

ショートショート恋

彼女には、PCR検査で訪れたパリの検査機関で出会った。
日本に帰国するために陰性証明書が必要だった私は、その検査所に行き着いた。
受付をしていた彼女を一目見て思った。
「話しかけねばならぬ」
と。

もちろん患者/顧客としては彼女とコミュニケーションをとった。
しかしながらそれでは不十分だ。
ポンパドールと言うべきか、ちょんまげと言うべきか
そんな彼女の髪型、顔に低い声
いまだ座り姿しか見ておらず

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【私が最近絵を描く理由】

【私が最近絵を描く理由】

母によれば私は幼少の頃、絵を描くことが好きだったらしい。
にも関わらず、絵・工作・美術といった科目を、どうしても好きになれなかった学生時代。
おそらく原因は、私の幼稚園時代に遡る。

おもひで

あれはたしか幼稚園年少期、早生まれの私が、3歳になってすぐの頃だったように思う。
お絵かきの時間だった。
お題はなんでもよかった、はずなのだが…
よく思い出せないのは、消し去りたかった記憶だったからなのか

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ふと思い出したシリーズ①

ふと思い出したシリーズ①

友人と、終電が近い満員電車に乗っていた。
酔っ払いが床に座り込み、うわごとを云っている。

隣にいた女性は、彼の言葉に相槌を打っていた。
何事もなかったかのように、彼は電車を降りて、連れと思われた隣にいた女性はただ一言

"Have a day!"

と彼に告げた。
どうやら知り合いでもないようだ。

"Have a good day."(= 良い1日を。)
彼女は意図して、【good】を省いた

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見知らぬ人の車に乗ってみたシリーズ①

見知らぬ人の車に乗ってみたシリーズ①

あれは私が高校生だった頃…

終電で最寄り駅に着いて
駅から家までの道のりを歩いていた
途中には見晴らしのいい丘のような場所があって
そこから見える景色が好きで
特に早朝と深夜には
ここで1人佇んでいるだけで
なんだか気持ちが楽になった

その日は
この丘にあと少しで差し掛かる
というところで
前から1台の車が
ゆっくりと近づいてきた

深夜2時
不自然なほどにノロノロと
私との距離を詰めてくる

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机の引き出しの奥にいつまでもあって、捨てられないもの

机の引き出しの奥にいつまでもあって、捨てられないもの

上の記事を投稿したのがもう2年前くらいになることに驚きつつ、とはいえ自分の投稿のなかでも一番好きくらいのものなので、埋もれてしまわぬように。

ぜひ読んでみてくださればと思います。

【慢性上咽頭炎】

【慢性上咽頭炎】

この記事は『慢性上咽頭炎』についての経験談となります。
この病気で困っている方には、治療などについて書いている、以下の記事が役立つかもしれません。
是非読んでみてくださればと。

約1ヶ月前に、ヨーロッパより日本へ帰国。
向こうでパスポートと財布を盗られ、風邪をこじらせたりと散々な目に遭った。
それでも諸々優先しなければならないことがあったため、対応に追われている間に、さらに体調悪化。
(海外でパ

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靴を履かないということ

靴を履かないということ

昔海外に住んでいた頃やっていた、裸足生活。
日本ではちょっと人目が…なんて思って憚られていたけど、最近時折この国でもやっている。

大きめな小石が、敷き詰められたような地を歩くのはなかなか。
先日は駅でおばあさんが
「足大丈夫?」
と声を掛けてくれた。
優しい世界。
私の裸足を見て笑う家族がいたりもする。
異質な人として、恐れを抱く人もいるかもしれない。

物理的に怪我をする可能性、衛生面での安全

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