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平日の瞬殺飯と週末のご馳走

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30分で作って食べる平日と、ちょっとした手間ひまがご馳走の週末(毎週更新の料理メモ)
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#美味しいもの

【活字で食べるごはん】旅先の子連れ飯

【活字で食べるごはん】旅先の子連れ飯

この1週間、夏休みを取って家族で旅行に出かけていた。行先はシンガポール。ただぶらぶらと旅をする、夢のような時間だった。

書きたいことは色々あるのだが、とりあえず「旅先の子連れ飯」、つまり美味しかったものを書き連ねてnote復帰としたい。もぐもぐと心の中で反芻しながら、もう一度美味しくいただくのだ。結論から言うと、やっぱり子連れにアジア飯、最高だった。

文章の後に写真も添えて、どうぞ心の中でご賞

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週末のご馳走  ヤンソンさんの誘惑

週末のご馳走 ヤンソンさんの誘惑

ずっと憧れだった、ヤンソンさんの誘惑。
15年越しに、今日ようやく作ることができた。

ヤンソンさんの誘惑とは…
じゃがいも・玉ねぎ・アンチョビを交互に散らし、生クリームをかけてオーブンで焼く、スウェーデン料理。

手間は全くかからないのだけど、オーブンを使うからご馳走ということにする。私にとってオーブンは、難敵。他の物をチンすることが出来なくなるから、とてもじゃないけど平日には使えない。

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夏生まれに贈る、全力ビール

私の夫は夏生まれだ。

あまり夏生まれらしくない貧弱な体をしているが、肌はしっかりと黒い。ついでに体毛も濃いため、なんだか暑苦しい。

夏になると、ついハグも短めになるし、彼が座った後のソファは、じっとりと不快な温もりが残る。眠るときはうんと離れて眠りたい。

それでも、結婚10年を過ぎて、大切に思う気持ちは変わらない。彼以外の人間と生活できる自信が無いため、たとえ輪廻しても死ぬ気で追

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週末の廻らない寿司・娘寿司

週末の廻らない寿司・娘寿司

この度、娘(8歳)が寿司屋を開業した。
かねてより本人が希望していて、私も同意していたが、ようやく。

オープン価格なのか、すべて0円だ。
しかし、残念ながら修行期間も0日だ。
あと誤字もなかなか。

正確には、YouTubeで寿司職人の動画を1回見て修行した。なかなか複雑で難しい。「もういいじゃんそういうの。わたし、できるし。」と言われてしまった。

寿司を舐めるなという気持ちにもなるが、運動会

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夫婦で鮨という自由(おまけ)

夫婦で鮨という自由(おまけ)

✳︎夫婦で金沢に鮨を食べに行った話、つづきです
(1)はこちら
https://note.mu/okariday/n/n1f7e00209a34
(2)はこちら
https://note.mu/okariday/n/n4eafc403e49e

翌日。
2人とも6時にはすんなりと起き出す。
はやく起きなさい、お着替えして、歯磨いた?などのいつも連呼する言葉は当然不要で、なんだか寂しい。老人になった

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夫婦で鮨という自由 (2)

夫婦で鮨という自由 (2)

✳︎1つ前のnoteのつづきです
https://note.mu/okariday/n/n1f7e00209a34

金沢へ着くまでに、寿司屋とホテルは予約しておいた。列車の乗り換えをしながら、有名店と呼ばれる寿司屋を上から順番に電話していく。一昔前に営業をしていたから、電話掛けは苦にならない。100本くらいならかけられる。しかも、寿司のための電話!みなぎる!

だが、私のやる気は空回り、残念なこ

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夫婦で鮨という自由 (1)

夫婦で鮨という自由 (1)

金沢で旨い鮨
という、dancyuみたいなワードが頭からこびりついて離れない。寿司じゃなくて、鮨。鮨を食べてみたい。くるくる回らない、木のカウンターのお寿司屋さん。

そんなふうに思って、2019年のwishリストに「金沢で美味しいお鮨を食べる」と書いたのは、今年のはじめのこと。

先週金曜日の夕方、子ども達と母が電話で盛り上がり、急遽子ども達だけばあばの家に泊まりにいくことになった。習い事がある

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でっかいかぼちゃプリン

でっかいかぼちゃプリン

ずっと作りたかった、大きな大きなかぼちゃプリン。家族でお出かけした日に、デパートの試食で食べた。小さなスプーンのひとすくいで、子ども達からこぼれた笑顔が忘れられない。

どれどれ、今日のおやつに買おうかね、と思ってショーケースをのぞいたら、ケーキのようにカットされたプリンが1ピース480円だった。

えぇぇ、と怯んでいると、息子が「でっかいのあるよー!でっかいのみんなでたべよう!」とホールを指差し

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何はともあれ肉まんを包もう

何はともあれ肉まんを包もう

ここ数日、心がすさんでいる。

10歳以上年上の知人に突如LINEで叱られたり、凡ミスで同僚に迷惑をかけたり、なんか色々あって萎える。身から出た錆なんだろうけど、だからこそ萎える。できることなら、布団を被って冬が終わるまで寝ていたい。

しかしそうも言ってはいられない。仕事は繁忙期に向かっていて、ジェットコースターで言うところのカタカタカタカタカタ坂を登っていくところだ。まだ何も起きていないのに落

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週末湯葉のすすめ

ご近所に昔ながらの豆腐屋さんがあり、最近は毎週末そこへ行くのを子ども達と楽しみにしている。

お店というより、小さな工場の前に販売コーナーがあるようなところで、なんだか奥ゆかしい。ガラガラと引き戸を開けると、おじさんかおばさんが白い作業着のまま出て来てくれる。工場の片隅には、揚げたての油揚げが並んで見える。無機質な場所だが、油のいい匂いが鼻をくすぐる。

我が家のお目当ては湯葉だ。このお店を知るま

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冨田ただすけさんと、回復

冨田ただすけさんと、回復

私には嫌いな食べ物がない。

ダブルチーズバーガーのジャンキーさも好きだし、パクチーやヌクマムの異国感もたまらない。義母が作る野菜なら茹でただけでいいし、仕事での割烹ももちろん楽しい。見たことがない食べ物は、基本食べてみてから判断する。バカ舌の、幸せ舌だ。

でもやっぱり、家でゆっくり作る食事がいちばん美味しい。しみじみと、満たされる。

いつもは目分量なガサツ人間なので、冨田ただすけさんの白ごは

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Taleggioという名のチーズ

Taleggioという名のチーズ

これは完全に備忘録だ。
備忘録とおすすめを兼ねられるのだから、noteは素晴らしい。

Taleggio(タレッジョ)というウォッシュタイプのチーズ。納豆のような発酵した臭みが、口に入れると嘘のように消える。

とても食べやすいのに塩分や旨味はしっかりしていて、ねっとりとした舌触りがミディアムボディの赤ワインと良く合う。

私は198円の6Pチーズや、500円のチリワインも美味しくいただけるバカ舌

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