週末湯葉のすすめ

ご近所に昔ながらの豆腐屋さんがあり、最近は毎週末そこへ行くのを子ども達と楽しみにしている。

お店というより、小さな工場の前に販売コーナーがあるようなところで、なんだか奥ゆかしい。ガラガラと引き戸を開けると、おじさんかおばさんが白い作業着のまま出て来てくれる。工場の片隅には、揚げたての油揚げが並んで見える。無機質な場所だが、油のいい匂いが鼻をくすぐる。

我が家のお目当ては湯葉だ。このお店を知るまでは、湯葉といえばお上品に少しずつ口に運ぶイメージだったのだが、そこではぎゅうぎゅうに詰めたパックがたった300円で売られている。

タイミングが良いときは、おじさんがまだ温かい湯葉をにこにこの笑顔で手渡しでくれる。作った人の手から渡される出来立ての湯葉。もうそれだけで十分に美味しい。

もちろんお豆腐やおからや油揚げもたくさん並んでいて、時にはそういうものも合わせて買うけれど、湯葉に勝る魅力はない。

家族4人でもモリモリ食べられる量だから、薬味ねぎと醤油、少しのわさびがあれば思う存分楽しめる。

乳白色で、とろりとしていて、ほんの少し醤油をつけると甘みがはっきりと感じられる。他のおかずが熱いときは冷蔵庫で冷やして、そうでないときはそのままほんのり温かい状態でいただく。
子どもたちもすっかりハマってしまい、湯葉!湯葉!とつつくので、メインのおかずよりも早くなくなってしまう。

ああ、もうだめだ。ここまで書いて私は完全に湯葉の口になってしまった。そんなに中毒性のあるものではないはずだけど。次の週末まで待てるだろうか。まだしばらくは、湯葉ブームが続きそう。

ただのくいしんぼうの備忘録でごめんなさいね。

#湯葉 #豆腐 #美味しいもの
#雑記



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?