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この人に会えたから東京に来てよかったー夜空はいつでも最高密度の青色だ
⑮『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』 石井裕也 4/5
本当は先に詩集を読んでから、と思っていた。
でも、あまりにタイミングが今すぎてPrimeにも入っていないのに観てしまった。
東京は感性を全開にして生きるには辛すぎる。
東京に来てからの自分は、心が不感症になっている自覚がある。
嬉しい、悲しい、悔しい、そういった自分の感情すら一瞬で消費して、感情の濃度が随分薄くなった気がする。じっ
見たくなかったものと、生きる意味ー死にがいを求めて生きてるの
⑭『死にがいを求めて生きてるの』 朝井リョウ 3/5
居心地が悪い
いつからか、朝井リョウが書く物語に居心地の悪さを感じるようになった。
理由の一つは言葉を過剰に感じるようになったこと。
修飾がいちいち多くて、細かすぎる。
人の話を聞いている時に、ふと意識が逸れてどうでもいい細かいこと(相手の口の動きとか、髪のハネとか、顔の形とか)にいってしまうことがあるけれど、あの感じを無理やりねじまれる
『もらとりあむタマ子』ー住む場所、働く場所
淡々とした脱力系映画。働かず勉強せず家事もせずひたすら漫画とゲームに時間を使って罪悪感なくこれだけだらだらできるのって一種の才能だと思った。
こういう人の方が人生うまく生きられそう。夢に向かって全力疾走っていう生き方はもちろん楽しそうだけど、全力疾走するのはその夢がある時だけで他の時は別に上を目指さずなんとなく生きて、それを自分で肯定できたら生きるのが楽になるだろうなと思う。
ラストシーンでこ
⑨窮鼠はチーズの夢を見るーまなざしの描き方
『窮鼠はチーズの夢を見る』行定勲 3/5
”まなざし”の描き方が面白い。
冒頭、寿司屋で恭一を見つめる今ヶ瀬の目は、明らかに好きな人を見る目。主人公が自分がゲイかもしれないと意識する所から始まるのかと思っていたら、いきなりキスシーンで展開の早さにびっくり。
印象的やったのはアジア料理店で恭一、今ヶ瀬、恭一の元カノ、今ヶ瀬のセフレ(?)が食事をするシーン。台詞はないし、皆笑顔で表面上は楽しげな