塩化ナトリウム(Hatsumy English)

こんにちは。はじめまして。 とある高校英語教師です。 私の行っている教育が誰かの役に立…

塩化ナトリウム(Hatsumy English)

こんにちは。はじめまして。 とある高校英語教師です。 私の行っている教育が誰かの役に立てればいいなと思い、筆を執っています。 ぜひご興味があれば、覗いてやってください。 どうぞよろしくお願いします。

記事一覧

固定された記事

英文法を体系的に学ぶ

英文法の学習法こんにちは。この記事を見つけてくださり、読んでくださりありがとうございます。 みなさんが学生の頃、英文法をどのように学んでいましたか? 私が生徒の頃…

成長するということ

「成長」 私のお気に入りの言葉です。 できなかったものができるようになる。 分からなかったことが理解できるようになる。 人として成長することの意味が教育なのだとも…

学校ぐらいそういう場所であってくれ

こんばんは。 みなさん、「学校」って聞いたら何を一番最初に思い浮かべるのでしょうか。 教室、先生、授業、教科書、部活、体育館…。 過ごしてきた情景が真っ先に出てく…

置かれた場所で咲くべきか?

こんにちは。 昨年度、クラスの方針は「花」でした。 (自分で言うのもあれですが、本当はもっといい感じの言葉で表してました。念のため身バレ防止のために…) お花をテ…

多様性はどこへ行く?

「多様性の時代だから」 だったら、本当に多能性の時代になってくれ。 しがらみ、ルール、暗黙の了解、伝統、うちはそう言う文化だから。 この相反する二つがある中途半…

【読了】「22世紀を見る君たちへ」

『22世紀を見る君たちへ』 講談社現代新書 平田オリザ著 「未来は誰にもわからない」 それは子どもたちも、教員も。 だけど、未来に対して考えることをやめてはいけない…

「なんだって学びに変えられる」 ―今年度の授業を終えて、君たちが教えてくれたこと―

今日で今年度の授業が全て終わりました。 なんだか肩の荷が降りたようなホッとした感じも、どこか心がぽっかり穴が空いたような寂しさも。不思議な感覚です。 今日は1年…

【読了】『捨てられる教師 AIに駆逐される教師、生き残る教師』

著者:石川一郎 SB新書 叫びたくなった。 教育現場に起きている現状を的確に指摘され、そして、考えさせられた。 もう何回「その通りです。」と首を激しく縦に振ったか。…

【読了】『経験と教育』

ジョン・デューイ 市村尚久訳 講談社学術文庫 言われたこと、お願いされたこと、命令されたことをこなすという「機械」を育てているのではありません。 私たち教員の目…

【読了】『教室マルトリートメント』

著:川上康則 東洋館出版社 家宝にしたい。 これからの教育活動の基盤になるだろうと思う1冊に出会えました。 「教室マルトリートメント」の影響「教室マルトリートメン…

夢がないと嘆く君たちへ「失敗を恐れず、行動し続けた者だけが手に入れられること」

こんにちは。 このシリーズも5本目となりました。 夢がないと嘆く君たちはどうしたらいいのかと身動きが取れなくなっている君たちに少しでも救いの手を差し伸べたいと思い…

夢がないと嘆く君たちへ「未来を見据えてコンパスを作る」

前回までの記事では、夢を明確に決める必要がないこと、決めるのは職業ではなくなりたい姿や自分の軸であること、そして、待つのではなく行動を起こしていこうと言うお話を…

「業務軽減」は誰のため?

先生って大変ですよね。「先生」=「ブラック」というイメージがついてからもうどれぐらいの月日が経ったのでしょうか。最近ではないはず。 私が教員を目指した時からも…

夢がないと嘆く君たちへ「時の流れは一緒に嘆いてくれない」

そんな君たちに1つ聞きたい事がある「夢や、やりたいことがなくて。進路が決められないんです」 そんな言葉をこの時期多く聞きます。 こないだお話ししてからもまだ日が…

【読了】『開かれた協働と学びが加速する教室』

タイトルのキーワードに惹かれて手に取りました。 正直、電車の中で疲れている中で読むことが多かったのか、内容が入ってくることがとても難しかった。なんででしょう。ま…

「だから私は教育をしたい」

「教育」とはなんでしょうか。 私は教員です。高校で英語を教えています。 いや違う。英語を通じて、心を通わせて、子どもたちと一緒に「未来」について考えています。 …

英文法を体系的に学ぶ

英文法を体系的に学ぶ

英文法の学習法こんにちは。この記事を見つけてくださり、読んでくださりありがとうございます。
みなさんが学生の頃、英文法をどのように学んでいましたか?
私が生徒の頃から「英文法」に対する「苦手意識」はクラス中に蔓延していました。おそらく「覚えることが多い」「こんがらがる」と言った理由が主だったように思います。

私自身も英文法の授業は
①先生が説明
②問題を解く
③答え合わせ・先生の解説を聞く
とい

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成長するということ

成長するということ

「成長」
私のお気に入りの言葉です。

できなかったものができるようになる。
分からなかったことが理解できるようになる。
人として成長することの意味が教育なのだとも思っています。

自分自身を次のステップへと進めるためには大きな弊害や困難も立ちはだかる。

それを越えるのが難しい。心が折れそう。自分にそれを乗り越える自信なんてない。

当たり前です。
楽々と乗り越えられたらそれは成長ではない。

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学校ぐらいそういう場所であってくれ

学校ぐらいそういう場所であってくれ

こんばんは。
みなさん、「学校」って聞いたら何を一番最初に思い浮かべるのでしょうか。

教室、先生、授業、教科書、部活、体育館…。
過ごしてきた情景が真っ先に出てくるのかなと思います。

最近、私はこの「学校」とはどういう場所なのかを改めて考えさせられています。

それは先生としての経験が増え、そして、生徒からの驚きと感動と、そして愛を頂くことが増えたからなのかなあと。

学校とは、学びや新しい発

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置かれた場所で咲くべきか?

置かれた場所で咲くべきか?

こんにちは。
昨年度、クラスの方針は「花」でした。
(自分で言うのもあれですが、本当はもっといい感じの言葉で表してました。念のため身バレ防止のために…)

お花をテーマにやってきた1年。最近は年度末、年度はじめということもあり、新しい環境になることが多い中で、この言葉と出会うことが多いです。

「置かれた場所で咲きなさい」

なんとも名言として語られてきたこの言葉ですが、出会ったときから何か引っか

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多様性はどこへ行く?

「多様性の時代だから」

だったら、本当に多能性の時代になってくれ。

しがらみ、ルール、暗黙の了解、伝統、うちはそう言う文化だから。

この相反する二つがある中途半端な時代。

過渡期なのかもしれない。けど、それだけ大口叩いて「多様性」を認め合おうとするならば

本気で「多様性」とは何かを向き合えと言いたい。

中途半端な世の中の枠組みに収まらなきゃいけないのか、収まらなくていいのか。

未だ分

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【読了】「22世紀を見る君たちへ」

【読了】「22世紀を見る君たちへ」

『22世紀を見る君たちへ』
講談社現代新書 平田オリザ著

「未来は誰にもわからない」
それは子どもたちも、教員も。

だけど、未来に対して考えることをやめてはいけない。
これが一番大切な姿勢なのかと、この本を読んで思いました。

この本は父から勧められて借りたものです。
読むのに時間がかかってしまいました。
父、ごめんなさい。やっと読み切りました。
私が思ったこと、綴ります。

私は今の日本の平

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「なんだって学びに変えられる」 ―今年度の授業を終えて、君たちが教えてくれたこと―

「なんだって学びに変えられる」 ―今年度の授業を終えて、君たちが教えてくれたこと―

今日で今年度の授業が全て終わりました。
なんだか肩の荷が降りたようなホッとした感じも、どこか心がぽっかり穴が空いたような寂しさも。不思議な感覚です。

今日は1年間の思いがあふれそうで。ちょっと綴ろうと思います。

今年度は一年生の論理表現Ⅰを担当させていただきました。
「2単位の6クラスを担当して欲しい。」
これを告げられた時、試練だと思いました。

今までやったことのない単位数とクラス数。

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【読了】『捨てられる教師 AIに駆逐される教師、生き残る教師』

【読了】『捨てられる教師 AIに駆逐される教師、生き残る教師』

著者:石川一郎
SB新書

叫びたくなった。
教育現場に起きている現状を的確に指摘され、そして、考えさせられた。

もう何回「その通りです。」と首を激しく縦に振ったか。

はたして「持続可能な学校」とは?
「持続可能な先生」って何でしょう。

この世を大きく変化させている要因はたくさんあります。ここ数年でも、予想もしなかったようなことが起きているのは多くの方が実感できるでしょう。

それをより加速

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【読了】『経験と教育』

【読了】『経験と教育』

ジョン・デューイ 市村尚久訳
講談社学術文庫

言われたこと、お願いされたこと、命令されたことをこなすという「機械」を育てているのではありません。

私たち教員の目的は「人格の完成」です。
豊かな人生を歩み、社会を形成していけるような「人」を育てること。

なのでしょうか?

私は、子どもだとしても「他人」を育てるほど完璧な人間である自信がまだありません。だからこそ、この教員生活4年で感じてきた、

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【読了】『教室マルトリートメント』

【読了】『教室マルトリートメント』

著:川上康則
東洋館出版社

家宝にしたい。
これからの教育活動の基盤になるだろうと思う1冊に出会えました。

「教室マルトリートメント」の影響「教室マルトリートメント」という聞きなれないことばの正体を知りたくて、手に取りました。知識不足の私にとって、この本の中にはたくさんの学びがありました。

まず、そもそも「マルトリートメント」とは。
マル=「悪い」 という英語の接頭語。それにトリートメント=

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夢がないと嘆く君たちへ「失敗を恐れず、行動し続けた者だけが手に入れられること」

夢がないと嘆く君たちへ「失敗を恐れず、行動し続けた者だけが手に入れられること」

こんにちは。
このシリーズも5本目となりました。
夢がないと嘆く君たちはどうしたらいいのかと身動きが取れなくなっている君たちに少しでも救いの手を差し伸べたいと思い、筆を執ってきました。

ですが、どれだけ私が思いを綴っても、結局は「君たち次第」ということ。こちらを伝えていきたいと思います。

今日は君たちにぜひ、「失敗」を恐れず「行動」してほしいという思いを込めて。

「やりたいこと」はありますか

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夢がないと嘆く君たちへ「未来を見据えてコンパスを作る」

夢がないと嘆く君たちへ「未来を見据えてコンパスを作る」

前回までの記事では、夢を明確に決める必要がないこと、決めるのは職業ではなくなりたい姿や自分の軸であること、そして、待つのではなく行動を起こしていこうと言うお話をしてきました。

しかし、おそらくこのシリーズを読んでくれている君たちの中にも
「分かっているけど、何をどうやればいいのかがわからない」
という声もあるのかなと思います。

だから、あくまでも1つの方法ですが、君たちがこれからどのように「な

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「業務軽減」は誰のため?

「業務軽減」は誰のため?



先生って大変ですよね。「先生」=「ブラック」というイメージがついてからもうどれぐらいの月日が経ったのでしょうか。最近ではないはず。

私が教員を目指した時からもそういうイメージでしたし、高校生の時の父は本当に忙しそうでした。

教員の1日に特集して「ブラックさ」加減を伝えているダイジェスト映像。
過労死ラインを大幅に超えて、その命を自ら絶ってしまう悲しきニュース。「定額残業させ放題」という名の

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夢がないと嘆く君たちへ「時の流れは一緒に嘆いてくれない」

夢がないと嘆く君たちへ「時の流れは一緒に嘆いてくれない」

そんな君たちに1つ聞きたい事がある「夢や、やりたいことがなくて。進路が決められないんです」

そんな言葉をこの時期多く聞きます。
こないだお話ししてからもまだ日が浅いし、テストも近かったから進路関係についてゆっくりみる時間が少なかったかな。

でも、1つそんな君たちに聞きたいことがあります。(煽っているように聞こえたらごめんなさい)

「いつ考える?」

‥「今でしょー!」なんてつっこみの言葉も聞

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【読了】『開かれた協働と学びが加速する教室』

【読了】『開かれた協働と学びが加速する教室』

タイトルのキーワードに惹かれて手に取りました。
正直、電車の中で疲れている中で読むことが多かったのか、内容が入ってくることがとても難しかった。なんででしょう。まだまだ自分の知識不足を痛感しました。

ただ、どのページに書いてあることも、納得がいき、実践してみたい!やってみたい!とそそられる内容でした。
「開かれる学び」は、今の子どもたちが将来社会の中で他者と共同し生きていくことの練習場を作ることな

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「だから私は教育をしたい」

「だから私は教育をしたい」

「教育」とはなんでしょうか。

私は教員です。高校で英語を教えています。

いや違う。英語を通じて、心を通わせて、子どもたちと一緒に「未来」について考えています。

私は生憎、先生という立場だから学校という場所にいなくてはなりません。だけど、君たちは、ここで得たこと、考えたこと、学んだこと、感じたことを胸に社会という広く、大きく、複雑で、多様で。時には残酷で、冷たくて、無情な世界へと行くのです。

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