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「賢い人」ってどんな人?

「賢い人」ってどんな人?

前職の転職エージェントで働いていた時、求人条件で「地頭がいい人」を採用したい、とオーダーをされる機会がとても多くありました。

「地頭がいい」とは便利そうな表現だけれど、定義はかなり曖昧で、たぶん「賢い人」の別表現なのだと思います。
つまり「地頭がいい人」は、どのような会社、どのような職種でも必要とされる人材の条件なのでしょう。

では、「賢い人」の条件は何でしょうか?
その特徴の一つとして思いつ

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clubhouseからみる、マスメディアの役割

clubhouseからみる、マスメディアの役割

今月13日に東北で起きた地震で、clubhouseが活用された場面があった。

地震の現場にいる人たちが発信し、clubhouseの挙手の機能を使って、各地の様子を伝え合っていたそうだ。

コメントではなく、挙手機能で会話に加わることができるclubhouseでは、参加者それぞれの不安を共有し合える点で、精神安定の効果がありそう。

対して、その機能ゆえのリスクについても指摘され始めた。
音声の生

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大人になるってなんだろう?

大人になるってなんだろう?

先日、30歳になった。
そしてもうすぐ夫が40歳になる。
もう2人とも紛うことなき大人だ。

毎日彼と暮らして話をしていると、「この人はとても大人だなぁ」と思うことが多々ある。

特にそう思うのが、外食先のカウンター席で仕事の話をしている時。
家の中ではあまり仕事の話はしないようにしているけれど、たまに外で話すと人生の先輩・社会人の先輩として大人だなぁと感じる。

どこに大人を感じるというかと、

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アラサー、友達が減る現象

アラサー、友達が減る現象

大人になると、友達がどんどんと減っていくような気がしてくる。
学生時代の友達は、家庭が第一でなかなか会うことはできないし、連絡をとり続けることもなくなった。
連絡をしてもなんだか話が合わなくて、用件だけで終わってしまう。
アイドルの話や恋愛相談、たわいもない話をしていた頃が懐かしく感じてしまう。

職場にも雑談をする仲良い人たちがいる。
でも職場の人は職場の人。あくまでもオフィシャルな関係なので、

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ブランディングとは、真面目に生きること

ブランディングとは、真面目に生きること

ブランディングというと、言葉の響きから、華やかでおしゃれなイメージもある。
でも実際は、期待に応える誠実で実直な働きかけのことなのかもしれない。

ブランディングとは、相手に好意的な想像をしてもらうこと。
サービスや商品、会社により多くの人を惹きつけるには、他人に良いイメージを与え、期待をしてもらう必要がある。

期待してもらうために大事なのは、自分たちが伝えたいことを押しつけるのではなく、他人が

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編集者ってどんな仕事?

編集者ってどんな仕事?

年末年始、久々の長い休みで「編集者」とはどういう仕事だろうと改めて考えたくなった。
職場でわたしは、編集者の側にいながら編集者ではない。
広報でメディアの人と関わったり、webメディアの事業部にいたこともあったけれど、編集者の定義を特に意識せず日々仕事に追われていた。
特に日々わたしが接しているエンタメの編集者はどうだろう。

共感は、未知と既知をつなげた時に起こる世の中はエンタメにあふれている。

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ふつうの人が、読まれる文を書くコツ

ふつうの人が、読まれる文を書くコツ

文章を書くスキルがますます求められる中、どうやったら上手く気軽に上達できるでしょうか。

ライターさんや記者さんでなくとも、仕事をしていれば文章を書く機会にあふれています。またプライベートでも、SNSなどに文章を書く機会は増えています。

その上コロナ禍、実際に人と会わずにチャットで連絡をする機会も増えていると思います。
実際わたしは、一度しか会っていない同僚たちと毎日slackで会話しながら仕事

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「かっこいい」を真剣に考える

「かっこいい」を真剣に考える

「かっこいい」という言葉は、誰でも意味を知っている言葉で、幼稚園生でも日常的に使う形容詞の一つだと思います。

日本人であれば誰もが使いこなせている「かっこいい」という表現ですが、具体的に「どのような様子の」「誰を」示すのかと言われると、定義がとても難しい言葉です。

田中圭も山Pも、風早くんも(君に届け)、大坂なおみもBLACKPINKもかっこいい。
どれも正解だし、正解ではないかもしれない。

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エンタメマーケターのわたしが、推しに時間を捧げる理由

エンタメマーケターのわたしが、推しに時間を捧げる理由

今週、私が推しに費やした時間を計算してみると、350分超になることに気づきました。
6時間....
もしかしたら、リモートワークで会わない同僚や家で働き詰めの夫との時間より長いかもしれません....

インターネットによって、エンタメコンテンツは次から次へと消費者の前に現れては消えていきます。
私の仕事であるマンガも、次から次へと新しい作品が生み出されます。

さらに読者は漫画以外のエンタメにも触

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病は気から

世の中には様々な健康法があります。
食べることが好きで、甘いものやお酒が大好きな私にとっては、それらの健康法には興味を持てていませんでした。

寝込むほどの風邪にかかったのは10数年以上前、女性特有の生理の悩みもなく、肌荒れもあまりしない。その上まだ20代だし…という甘えもありました。

しかしリモートワークが日常になり、公私に物理的な場の切り替えがなくなった今、自分の体調を以前より気にするように

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分かりやすさだけでは、あなたと分かり合えない

分かりやすさだけでは、あなたと分かり合えない

情報を分かりやすく伝えることは、価値の高いことだと思われている。
テレビに取り上げられるには分かりやすいプレスリリースを書かねばならないし、テレビはそれをさらに分かりやすく加工して伝える。

ビジネス書を読んでいてもそうだ。
パッと内容を把握できるタイトルや装丁にしたり、解釈がブレない言い切りの表現をたくさんつかったり、重要な箇所にあらかじめ線が引かれていたり。

知識を吸収する目的だけに読書をす

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不完全が心を揺らすから

不完全が心を揺らすから

縁あってここ2週間ほどパーソナルトレーナーさんについていただいていました。
がしかし、これが全然続かなかった...

習慣化は比較的得意だと思っていたけど、やはり苦手なことを続けるのはかなり精神力が必要ですね。
そして人の行動を変えさせる、いつも通っているジムのインストラクターさんたちの素晴らしさに改めて脱帽です。

人間の行動を変えているのは、シンプルで簡単なもの。簡単な課題であれば立ち向かえる

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エモさは人間らしさ

エモさは人間らしさ

日々出口のない不安や慣れない仕事の中で、最近特に、「エモさ」の力に励まされ、助けられています。

魂をそのまま言葉にして、叫ぶようなロック曲やコンサート、楽しさをそのまま表現して跳ねるようなダンス。視覚的に表現した漫画や小説。
それらに没頭していればネガティブな気持ちを一時だけでも忘れられるし、その後踏ん張る力になります。

感情的というと、動物的でネガティブなイメージもあります。
感情は知性と対

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こんな時だから、ゆっくり待てるようになりたい

こんな時だから、ゆっくり待てるようになりたい

多くの人が様々なことを耐え忍ぶ状況が続いていると思います。
どんな努力をしたって、どうあがいたって解決できない問題が、世の中にあふれていることを改めて感じます。

コロナの影響もそうだし、アラサーの数年間は、結婚や子供、仕事など人生の大きな岐路に立たされることが多く、努力だけで解決できない問題に直面します。

実際わたしはこの1年の間、ずーっと「子ども」という答えのない問題に直面しており、あまりに

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