- 運営しているクリエイター
#社会
第ⅩⅦ章 (最終章)世界の初まりとヘスぺロス・アギーアイランド−2
Vol.2 悪戯のアリストテレス
「ルドラになりたい。」そう決意してから、私は具体的にどうしたらいいのか分からなかった。彼にこの想いを伝えるべきであるか。否か。彼が私にそんなことを言ってしまっても、裁判中の彼は何も言ってくれないかもしれない。ここで、ルドラのなり方なんて言ってしまえば、いやでも証拠になってしまう。そんなことはしないだろう。でも、そんな用意周到な彼がどうして警察に捕まってしまったのか
第8章 カエサル・イチネラリウム−1
Vol_1
「お待たせしました。楯野川を3合です。」
注文した日本酒が運ばれてきた。みんなそれぞれお猪口に日本酒をつぎ話を続けた。
「俺たちが大人しいというのは歴史を見れば明白さ。」
先輩が日本酒を一口飲み、続けた。
「アメリカの独立戦争やフランス革命だってそうだ。かつて人間は自由を求めるために戦争を起こした。力に対応するために力で対応したんだ。」
「確かに、18世紀にかけて様々武力闘争が起こっ