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黄昏の黙示録

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2022年9月より、月刊連載として小説を投稿していきます。 こちらの方にマガジンとして纏めていこうと思います。 何卒よろしくです😂
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#社会

第ⅩⅦ章 (最終章)世界の初まりとヘスぺロス・アギーアイランド−2

第ⅩⅦ章 (最終章)世界の初まりとヘスぺロス・アギーアイランド−2

Vol.2 悪戯のアリストテレス
「ルドラになりたい。」そう決意してから、私は具体的にどうしたらいいのか分からなかった。彼にこの想いを伝えるべきであるか。否か。彼が私にそんなことを言ってしまっても、裁判中の彼は何も言ってくれないかもしれない。ここで、ルドラのなり方なんて言ってしまえば、いやでも証拠になってしまう。そんなことはしないだろう。でも、そんな用意周到な彼がどうして警察に捕まってしまったのか

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第14章 怒りの蜜柑−1

第14章 怒りの蜜柑−1

Vol.1

 ’’お題:どうしたら日本の政治をよくできるのかな?’’

僕は、世界に問いかけた。この投稿は、SNSに住んでいる人たちは面白い冗談だと思ってたくさんの返信が寄せられてきた。

「国会に乗り込んでみるのはどうだろうか。」→「警備員に止められるだろ。」

「選挙に行け。若者がしっかりと行かないからだ。」→「出たよ老害。人口比率見てみろよ。じじい」

「爆弾でもぶっ放しますか。何人か議員

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第13章 歯車の下で−2

第13章 歯車の下で−2

Vol.2
朝を迎える日々がどうしてこうも苦痛に感じるのだろう。また一つまた一つと日々を重ねるたびに僕は、どうしようもない気持ちになる。煌びやかな日常を夢見ている。冷めたコーヒーを僕は啜った。

’’全く、君はどうしようもないな。’’

「何がだよ。」

’’いや、決意しては忘れて、決意しては忘れて。そうやって日々を繰り返して、また心をすり減らす。馬鹿の一つ覚えのように君はぐるぐると同じことを繰り

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第XⅢ章 歯車の下で-1

第XⅢ章 歯車の下で-1

Vol.1
 飛行機が離陸してから二時間程度が経った。あっという間に飛行機は着陸準備に入っていた。飛行機に乗っている間、僕は流れていく雲を見ながら終わってしまう休みを惜しんでいた。もう少し長く休みたかったと毎回毎回思うのは社会人になってからだった。長い人生の中で、卒業というシステムがなくなってしまった。今までは、最大で6年同じところに通って、それから卒業というシステムに従って、次のところにいく。こ

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第8章 カエサル・イチネラリウム−1

第8章 カエサル・イチネラリウム−1

Vol_1
 「お待たせしました。楯野川を3合です。」
注文した日本酒が運ばれてきた。みんなそれぞれお猪口に日本酒をつぎ話を続けた。
「俺たちが大人しいというのは歴史を見れば明白さ。」
先輩が日本酒を一口飲み、続けた。
「アメリカの独立戦争やフランス革命だってそうだ。かつて人間は自由を求めるために戦争を起こした。力に対応するために力で対応したんだ。」
「確かに、18世紀にかけて様々武力闘争が起こっ

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