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「〇〇のせい」が「おかげ」に変わる日
過去を振り返ってみたとき、"因果関係" があるものとないものがあることに気づいた。
たとえば、大学時代の手痛い出来事。
そりゃあ、もう一度戻って体感し直すなんて嫌だけど、それらは完全に過去の古傷になって、今ではもう笑い話にだってできる。
だけど。
あれよりずっと前なのに、子どもの頃の出来事となるとそうはいかなかったり。
「あのときあんなことがあったから、私は今でも人が怖いんだ」とか。知ら
あの人でもこの人でもないから
あっちにもこっちにも
こんなに綺麗な人がいるのに
どうしてわたしは?
って思ったこともある
もうちょっとくらい顔が小さくたって
もうちょっとくらい鼻が高くたって
いいのにね
あの人もこの人も
こんなに綺麗な声で歌えるのに
どうしてわたしは?
って何度も思った
歌っても歌っても思い通りにはならなくて
「うまくはないんだけどね」って
前置きしつづけている
でもさ
あっちにもこっちにもない
「学ばないとダメ」という呪いが、ひゅるると薄れた日
そんな呪いが、私の中にはある。
「歌を作りたい」と思っていた10代の頃も「音楽理論を学ばないと作れない」と思っていたし、対話のサービスを始めようとしても「心理学を学ばないと」と考えてしまう。
この前「5日間でエステの基礎が学べます」というチラシを見て、「とりあえず受けてみた方がいいかな」なんてよぎった。
一度もエステティシャンに興味を持ったことなんてないのに。
それくらい「資格が取れる」「
言葉にできたものも、零れ落ちたものも
すこし前、「言葉にしてしまうと大切なものが零れ落ちてしまう」という表現を目にした。
私にはそれがとても美しいものに見えて、きっとその通りだなぁと思って。その感心の深さは、「言葉にすること」にこだわりすぎていた自分を反省したほど。
だけど
ほんとの本当は納得しきっていたわけじゃないのを、どこか見ないふりしてきた。
だってあまりにも素敵だったから。
心からの実感ではなく、「そう思えている自分
曖昧で感覚的な "なにか"
なにか大事なことに
気づけそうな気がする
そんな曖昧で感覚的な "なにか" の置きどころを
心の中に作れるようになったのが嬉しい
ちょっと前に
という情報を目にした
さらっと見ただけだったのに
時折思い出す
「私もそうかもしれない」と
心のどこかで思っているからなのかな
最近ノートを開いても
なんだか思うように書けなくなった
もしかしたら思い出したいのかもしれない
なにより敏感だっ
【2024.4】憧れを取り戻した春
ようやく暖かく……むしろ暑くもなった4月。
見渡せば新生活。小さな背中に大きなランドセルを乗せた小学生、期待と不安が入り混じる社会人1年目。
環境の変化に必死でついていった人もいれば、何も変わらないのに周りの変化になぜだか焦りが生まれたり。4月ってなんだかソワソワする。
そんなソワソワ、うずうずな時期にぴったりなTipsを携えて、今月の「ここいきマガジン」、スタートです!
【Tips】私の
ここが私のアナザースカイ
2024年4月26日、逗子海岸。
なぜ私たちは創作活動と向き合い続けているのか……。そうしたお互いの軌跡を語り合った時間は、おそらくたった数十分だったと思う。
だけれど、不思議だね。
心の目がばちり、と合う瞬間はいつも突然やってくる。
それがたとえ数時間前に、「対面で会うのは初めてですね」なんて挨拶を交わした相手であっても。
舞台は海。ついさっきまで見えなかった富士山が、堂々とそこにいて驚
それでも、生きてゆく
海鳴りがきこえる
私が乗る小さな小さな船は
ひとたび嵐が来れば
粉々になってしまいそうなほど、脆い
遠くに灯りのついた島がみえる
何度も何度も
きっとあの先に光があると
私が向かいたいのはあの場所だと
知らせてくれる灯り
でも、漕ぎ出すと強い強い逆流が
あっという間に小舟を攫う
まるでその流れる先こそが
おまえの行くべき道なのだと諭すように
きっとその流れは止まらない
私があの島へ
苦しいといえるだけで、見える光もあるから
本当は嫌だった
ショックで残念で悲しかった
たったそれだけのことが
認められない
苦しい感情を否定する理由なら
いくらでも思いつく
あのときの言い方が悪かったのではないか
私が弱いのではないか
何か知識が足りていないんじゃないか
最初から嫌いなら
何の感情も抱いていない相手なら
こんなに苦悩しないのに
だけど
一度「苦しい」と口にすると
思っていた以上に
たくさんの苦しいがあると気づい
花いちもんめが怖かった
小学1年生の頃、休み時間に流行った「花いちもんめ」が苦手だった。選ばれないのも、選ぶのも。
だから周りの友達が次々選ばれて、たったひとりになる瞬間は最悪だ。選ばれなかった悲しみを背負いながら、誰かを選ぶ重圧まで抱えることになる。
でもそれ以上に怖かったのは、友達をひとり残して選ばれてしまう場面だった。あの苦しみを味わわせるくらいなら……。
気づけば「どうか私を選ばないで」と強く祈っていた。ど