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【2024.5】無重力空間を漂って

なんだかあの頃の甘酸っぱいきらめきが、心に戻ってきたような。そんなくすぐったい気持ちではじまった5月。

連休が明けてからも、そのまま非日常を引き摺っていたのかもしれない。

でも非日常っていいよね。

私たちは普段、あまりにも誰かの何かしらの「当たり前」に浸りすぎている。

次から次へ頭に飛び込んでくる常識をそっと脇に置いて、生き方を見つめ直してみたら、必要な本がたくさんやってきてくれた……そんな月でした。

今月はそんな素敵な出会いの中から、おすすめをほんの少し紹介します!

【Tips】生き方を見つめ直すとき、おすすめの本

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた

副題に「自分と向き合う物語」とある通り、まさに「生き方を見つめ直したいとき」におすすめな本。二人の対話形式で進む物語なので、読みやすい印象です。

ノウハウ本ではないけれど、世の中の当たり前をズバッと問い直してくれたり、ときに自分の甘さを痛感させられたり、「うわぁ、私もそうだったのかもしれない」と涙が溢れたり……。

「このままでいいんだっけ?」
「なんか違う気がする」

そんなとき、一度読んでみてほしい物語です。

なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない

新感覚の「読むセラピー」。その紹介文の通り、普段からカウンセリングを行っている著者がすぐ隣にいて、一緒に問題を考えてくれているような気分になれる本です。

やめようと思っているのに、やめられない
やりたいと思っているのに、はじめられない

心の声はいつだって複数だから、混乱したり、見て見ぬふりをしたり。この本ではそんな心を複雑なまま扱うための「心の補助線」を教えてくれます。

物語の世界に入り込んだような、心の勉強をしているような……新感覚の読書体験、ぜひ味わってみてください。

今月はとにかく本との出会いの多い月で、まだまだ紹介したいものがあるけど、また別の機会に……!

これまでを受けとめながら、新しい生き方を模索した5月

問いを安易にしたくない。向き合い抜きたい!
そんな想いで、視界不明瞭なままとにかく毎日生きてきた。

「こうあるべきだ」「こんなもんだ」

それらは本当にしぶとくて、でも一つひとつ剥がしていくとふと、上も下も左も右もわからない無重力みたいな空間にポーンと身体が浮いていた。

悩んでいるようで、何を悩んでいるのかわからない、変な毎日。でもおそらくそれは、今までの生存プログラムを新しく、今の私に合ったものに変えようとする動きだったのだと思う。

子どもの頃、とにかく生き延びるため、必死に創り上げてきたものたち。それらはたしかに今までの私を生かしてきてくれたのだけど、今すべてが必要なわけじゃない。

あの頃よりほんの少し、逞しくなれたから。

だからこれまでに感謝して、改めてこれからを選び取りたい。
今の私に似合う色を纏えるように。


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