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#創作大賞2024

現代の性(げんだいのさが)精神障害と禁欲主義、過酷な21世紀を生きる者へ向けて

現代の性(げんだいのさが)精神障害と禁欲主義、過酷な21世紀を生きる者へ向けて

小さい頃から、私の気持ちを汲み取ってもらえることはなかった。

私は母親というものは、子どもの情緒を汲み取れる力があることでもって母親、というと思っている。

その点において私の気持ちに焦点が当たることは、この22年間19万時間においてほぼなかった。

ご飯とか、洗濯してもらうとか、物質的な援助はあった。それだけでもありがたい、と言えるのだろうか。

しかし私の心に焦点が当たることは、ついぞ無かっ

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現代に用はない若者

現代に用はない若者

大学に入学して2ヶ月、かなりのペースで創作し続けてきた。

創作といっても自分の作品が果たして創作と言えるのか、明らかに小説のような繊細さや彩りはないし、どちらかというと神話に近い構造をしている気もした。

それはおそらく自分にほとんど「経験」がないところから来ていると思われる。自分には経験がないから、結局は自分の内面でしか物語を決着できない。

大学に入ってかなりのペースで創作をしていたので、大

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論理恋愛論考

論理恋愛論考

1人の人間がノイローゼで苦しんでいたとする、ノイローゼ故にその問題はかなり実存的なものとなっていた。それ故彼はその悩みが彼女や友人には理解できることではないと思い、さらに孤立を深めた。

しかし彼女や友達は「最近1人で考えすぎたのではないか?」と指摘した。それによって本人はハッと自身の孤独に気がつき、生きる気力を取り戻した。

このことから実存的苦悩は第三者に解決できずとも、その本人が実存的苦悩に

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優秀だけど悪な人、の悪の部分を構成する一つの素因は「さびしさ」

優秀だけど悪な人、の悪の部分を構成する一つの素因は「さびしさ」

私はかねてより経営者の小野壮彦さんのお話に色々と示唆を受けており、その中でも善悪についてのお話が心に残っています。

小野さんは善と悪が総体として人間の人格に貫いている、というようなことを話されていまして、人間には変わりやすい部分から変わりにくい部分まで断層があり、そのすべての層を善悪が貫いている、と話していました。

分かりづらくなってしまいましたが、人にはポテンシャルと言われる、より下層の評価

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うつの記録

うつの記録

このうつの記録は、機能不全家庭にいながら欲を廃するという聖道仏教の教えに触れて、浄土真宗でいう機責め、的なノイローゼに陥ったものの記録である。

しかしそれでいながら生きる希望を取り戻そうと、なんとかもがいた記録である。

創造的な力、創造性を外界に向けるのではなくすべて内面に向けて発揮されたような、記録である。

親鸞が阿弥陀仏信仰に目覚める前、救いを求めていた頃に霊夢(れいむ)を見たと聞く。そ

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過去の総決算としての絶望

過去の総決算としての絶望

金曜はうまく休めず、日曜は土曜の疲労もあってかひどく具合が悪かった.

自分のところには愛がなかったと、日に日に自分の体調によって知らされ、そんな私が今何をやっているのだろう、と感情的には思った。

そちらは感情。

身体的には頭が優勢になり、身体がうまく働かなくなってしまった。おそらく一週間の疲れがここにきて出たのだと思う。

思い返せば土曜の授業の時点で少し限界だった。

今朝月曜の通学も、自

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[創作]あなたの過去にとって還るの。

[創作]あなたの過去にとって還るの。

「こんばんは。元気にしてるかい?」

「なずなさん、こんばんは。最近色々ありまして、悩むことが多いというか。それで若干困りながらも、なんとか生活しています。」

「おや、何があったんだい?」

「いや、あまり悩むことではないのかもしれないのですが、上司の方からよく指摘をされるんです。それはいつも同じような内容でして、もう少し肩の力を抜いたらどう?ということなんですが..」

「ほうほう」

「私は

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1回目のうつ病、本が読めない。

1回目のうつ病、本が読めない。

こんにちは、留年大学生のアオイです。

この記事では精神障害について触れていますので、トラウマやフラッシュバックの可能性がある方は閲覧をお控えください。

私は17歳の頃に1回目のうつ病を患いました。

実はうつ病と言っていますがその内実は"躁鬱"でして、明らかに双極性障害に分類される症状でした。

しかし病院では鬱期の状態しか私には見受けられなかったので、うつ状態と診断され、

しかも鬱病とは診

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【初有料記事】私が留年大学生を名乗るわけ。

【初有料記事】私が留年大学生を名乗るわけ。

こんにちは、留年大学生のAoy(アオイ)です。

今パソコンでノートを書いているのですが、パソコンだと記事の表示のされ方やレイアウトの形が変わって、これはこれで新鮮です。

逆に考えれば、仕事と一緒にブログを書かれている方も多いので、パソコンで記事を見ているという人も多いのではないか?とも思いました。

そうなると記事の書き方や見せ方も変わってくるよな、と言う気がします。とにかく新鮮で面白いです。

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40代の愛と取→10代の社会不適合障害.

40代の愛と取→10代の社会不適合障害.

私は仏教を学んでおりますが、その中に人間が生まれて死ぬまでにどのような行いをし、そしてどのように輪廻するのか、という広い視野でもってお釈迦様が説かれた教えがあります。

私が学んだ仏教の中では、愛と取という概念がありました。

愛は人に対し愛憎がうずまく時代で、恋に落ちたり、あるいは人を憎んだりする時期、

取は「もっともっと」と歯止めが効かなくなり、欲望に支配されたようなもっとも脂が乗った中年の

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自己紹介Aoy(アオイ)について.

自己紹介Aoy(アオイ)について.

こんにちは留年高校生のアオイです。

ここでは私のプロフィールを紹介いたします。

ノートを始めた1月から、およそ2ヶ月が経ち、私の活動内容も当初予定していたものとかけ離れてきましたので、今回はそこを埋め合わせる記事にしたいと思います。

一言で説明しますと、新たな活動内容またはそれを含めたプロフィールです。

どうぞよろしくお願いします。

目次はこちらです。

①Aoyの自己紹介まず始めにです

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[創作]尊き普通の世界

[創作]尊き普通の世界

その男子は、先生との話も深まったことにより、多少の冗談を言ってもいい雰囲気を察知した。

もとより普く議論において最も崇高とされる行為は談笑であり、お互いが心を開け放す"冗談"を言える空気こそが議論としてふさわしい、と男子は知っていたからだ。

「先生、そんなことを言っていますが、実際のところ他者に分別をと言っているその"分別''すらも、結局のとこ生きるための執着ではないのですか?」

男子は若干

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受験を青春にできないか

受験を青春にできないか

受験に苦しむ人の、その受験のすべてを、忘れられない青春に変えることはできないか。

いつ頃からか、私はそんなことばかりをずっと考えている。

受験を、あれは忘れられない、記憶に残る自らの成長の証だ、

そういうような甘い記憶にすることはできないか。

そうすれば、みんながより生き生きと、

躍進して、この世の中を創っていけるのではないだろうか。

その意味でまず私たちが最初に向き合わなければならな

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父親がアイデンティティを捜している

父親がアイデンティティを捜している

私の父親は未だにアイデンティティを捜している、という気持ちを日に日に強くしているし、2年前から私の気持ちは変わっていない。

母親も同様、アイデンティティで留まっている気がする。

自分が見つかってない親に育てられた子は、自分を見つけることはできないだろう。

もし親が自分が見つかっていないのに、子どもが自分を見つけている、というような状況が認められれば、それはその子がとてつもない努力ととてつもな

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