マガジンのカバー画像

旅と暮らしの交わるところ

215
OLから転身し、写真の道へ。結婚・妊娠・出産を経て、女性がライフステージや環境に左右されずに(もしくは、変化に応じて自由自在に形をかえて)はたらくことや暮らすことについて考えてき… もっと読む
運営しているクリエイター

#エッセイ

あなたが人生で見た一番美しい景色は、どんな景色ですか?

あなたが人生で見た一番美しい景色は、どんな景色ですか?

お友達になったばかりのさえさんが、逃げBARという場所で1日店主をするらしい。そこには白い棺があって、生前葬ができるらしい。

聞いても頭の中は謎だらけ。あまりに普段の生活にない言葉やコンセプトばかりが並んでいて、なんのことやら理解できない。でも、理解できないことをやってみたいという気持ちが強い今、お友達も一緒だしという心強さもあり、これは行って見なきゃと行くことにした。

一緒に行ったのは、アー

もっとみる
「あからめる」をすれば、憧れは日常にできる(上昇するために、一度絶望した話)

「あからめる」をすれば、憧れは日常にできる(上昇するために、一度絶望した話)

先日伊勢に泊まった時、憧れとはどういうものなのかについて、とてもよく理解できた。その時Instagramに書いた文章がこれ。

つまり憧れとは、素敵だと思ったものに対して、憧れは自分から距離をとって崇め続けるから憧れのままなのであって、その気持ちを楽しみたい自分が終わったなら、いつでも簡単に日常にできるのだと分かった。

自分が上に置いてみてたものを、フラットな場所に持ってくること。

勝手に自分

もっとみる
「肩書がない自己紹介」 山より海が好きです。

「肩書がない自己紹介」 山より海が好きです。

昨日、「肩書がない自己紹介」という記事を見つけて、とても素敵だなと思ったので、やってみたいと思う。

ちなみに私は、昨日、もう一段高みを目指すにあたって「写真家としてやっていきたいの?」と聞かれて、「清水美由紀としてやっていきたいんです」と答えたくらい(そしてこう答えたのは初めてでない)、肩書きではないところで生きたいと願っている人間です。そして、今松本に住んでいるので誤解されがちですが、山より断

もっとみる
表現するための下地をつくる。
清水美由紀の散歩の心得5箇条

表現するための下地をつくる。 清水美由紀の散歩の心得5箇条

毎朝散歩をするようになって1ヶ月。
たまたまの成り行きで始まったこの習慣だけど、朝身体を動かすことで、体が温まって血行が良くなったり、思考の整理ができたり、新しい発見をしたり、すっきりとした前向きな気持ちで1日をスタートできることが気に入っている。

そんな中から選りすぐられた、大切にしたいこと5つ。

①カメラは持たないこの散歩で得たいものの第一優先は、心と身体が爽やかな感覚になること。
なので

もっとみる
才能だ、と言われてほとんど泣いてた話(大好きなヨガスタジオVeda Tokyoのambassador になりました!)

才能だ、と言われてほとんど泣いてた話(大好きなヨガスタジオVeda Tokyoのambassador になりました!)

(この文章は、Instagram投稿のロングバージョンです)

この静かな興奮は目に見えるんだろうか。
表面的にな物体としての私は何も変わらないかもしれない。
だけど、私の心はじりじり燃えていて、
ふるふる震える喜びの波動が出てると思う。
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
大好きなヨガスタジオ Veda Tokyo は
身体的なことだけでなく、
精神的にいつも気づきをくれる。
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
Veda To

もっとみる
もう失わない。

もう失わない。

「一度出会ったら、人は人をうしなわない。」

江國香織の神様のボートに出てくる一説をつぶやいた。口に馴染ませるように、何度か。

厳密に言えば、私と彼が出会ったのではない。
私が彼に出会ったのだ。

あれは、渋谷のライブハウス。
別のバンドのライブを見に行ったら彼が歌ってたのだ。

オレンジや赤に染まるステージの中で、彼は静かに(音は大きいけれどその姿は静かとしか言い表せない)歌っていた。すーっと

もっとみる
絶望は、殻を破って新しい自分になるチャンス

絶望は、殻を破って新しい自分になるチャンス

「先行きの見えない時代」
そんな言葉をこの数ヶ月で何回聞いただろう。

この先どうなるか分からない。
不安定で、確証もない。
自分が宙ぶらりんな気がする。
不安を打ち消そうとしても、
もやもやが残る。
楽しいこともあるけれど、
その根底に流れているのは言い知れぬ恐怖。
日々心配が募る。その気持ちに侵食される。
早く元に戻ればいいのに、そう焦る。

そんな気持ちの断片が、SNSやメールから日々発せら

もっとみる
息苦しいのは場所のせいか

息苦しいのは場所のせいか

高校を卒業して、大学に行くというとき選んだのは地元の松本を出ることだった。松本が嫌だったわけでは決してない。そして行き先である東京に憧れがあったわけでもない。ただ、親の干渉から離れたかっただけで、行き先はどこでもよかった。ひとりで暮らしてみたかった。

東京に住むようになると、好きなものに没頭し、日々の小さな楽しみを満喫する毎日。その頃住んでいた文京区は、自然も文化もあって大好きだったけれど、松本

もっとみる
指の間をさらさらと流れ落ちてくのは記憶(2020/6/15-21の日記)

指の間をさらさらと流れ落ちてくのは記憶(2020/6/15-21の日記)

2020年6月15日(月)春先に蒔いたパクチーの種。今は5cmくらいの高さになり、少しづつ葉を摘んで食べようかなという頃。鉢の縁に蟻と蜘蛛がいる。蜘蛛は縁の真ん中に居座り、蟻の行く手を阻んでいる。蟻は蜘蛛から逃げたり、回り道を探したり蟻同士で触覚を触れ合いながら何かを伝えている。

それを見た娘は、枝を拾い、蜘蛛をどかした。「これでありさんとおれるね」と。どうやら私たちの心の中には、弱い者を助けた

もっとみる
庭や散歩道で見つけた花を食卓に(食べる花の話)

庭や散歩道で見つけた花を食卓に(食べる花の話)

いつも忙しく西へ東へ動き回っていた私だけど、この春夏は松本にもう3ヶ月もいる。自然に囲まれた環境の中で、ハーブの種を蒔いて芽が大きくなるのを愛でたり、庭で摘んだ花を部屋に飾ったりしていたわけですが、この春はそこから一歩進んでやってみたかったことにいくつかトライすることができました。

それは、花を食用として使うこと。

エディブルフラワーを使ったお菓子も巷では増えています。初めて見たときは私も感激

もっとみる
ユニークであることが道を拓く

ユニークであることが道を拓く

「マトリックスの世界は0と1の世界。AIに飲みこまれないよう、AIを使える人間であるためには、どれだけ人類がバグでいられるか。バグを残せるか。」
と、ある方が言っていたのを聞いて、この概念、いろんな話にも通ずるなあと思ったのでこのnoteを書いています。

私はこの10年間くらい、どれだけ「清水美由紀」と言う個人をレアカード化できるかと言うことを意識してきました。それは、どれだけ、人や常識に合わせ

もっとみる
芽が出るまでの準備期間

芽が出るまでの準備期間

春先に、娘とタネを蒔いた。
コリアンダーとカモミール。

蒔いてしばらくは何の変化もなく、毎日水やりをしながら土を見守るだけだったけれど、ある日突然小さなかわいい芽を出した。

それからは次から次へと芽が出る。
コリアンダーは、蒔いたタネをそのまま頭にかぶって出てくるものもあって微笑ましい。

最近では本葉も出てきて、ようやくその植物らしい姿に変わってきた。

ところが、芽を出しているのは、コ

もっとみる