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読書の思い出箱

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記事一覧

【読書の思い出】鳥山明先生

【読書の思い出】鳥山明先生

私の初恋は「ドラゴンボール」の孫悟空である。

小学生の頃、孫悟空が好きだった。
夢の中でチチと闘って、悟空を取り合ったことがある。(イタイ)

「Dr.スランプアラレちゃん」はアニメの再放送で見ていた。
私が小さい頃は夕方にアニメ再放送の時間があった。
毎日夕方の5時ごろ、テレビの前を陣取ってアラレちゃんを見ていた。
今でも始まりの歌(キータぞーきたどあーられちゃん〜)と
終わりの歌(ペンギン村

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【読書の思い出】子どもを読書好きにする方法とか言うけれど…

【読書の思い出】子どもを読書好きにする方法とか言うけれど…

私は本が好きだから、基本何か読んでいるものが一冊は近くにある。
「だから(息子)君は本を読むのが好きなんだね〜」「お母さんが好きだから読むんだね〜」とかよく言われるのだが、
同じような環境で育った娘は、活字が苦手である。
活字という活字が苦手で、音読もしょっちゅう間違えている。テストでも何でも読み間違いをしょっちゅうしていて、「最後まで読みなさい」と言っているのだが、自分の思い込みで読んでいること

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【読書の思い出】ONE PIECEはやはり凄い

【読書の思い出】ONE PIECEはやはり凄い

長兄が実家に越すことになり、
実家に長兄の部屋ができた。
この長兄、子どもに大人気で、我が家の子どもたちはいつの間にか
おじちゃんに会うために私の実家に帰るようになった。
特に息子はおじちゃんが大好きで、ぴったりついて離れない。
(顔も何だか似ている)
一度、私の過去の恋愛を長兄が息子に話すもんだから、
兄に釘を刺すハメになった。
やめてくれ、私の過去の恋愛は家族の前(特に夫)では「ないもの」にし

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【読書の思い出】私の本棚も

【読書の思い出】私の本棚も

あやしもさんの記事に触発されて、私も本棚を公開したいと思う。
本棚を公開するなんて私は恥ずかしくて恥ずかしくてできないと思ったのだけれど…「えいやっ」大事ですね…。(某CMより)
人様の本棚を楽しんだのだから、自分も身を切らなくては…

かなり寄りのお写真で。
それでも雑な私の性格が溢れるお写真で。
私に自分の部屋はない。夫との寝室があるのみ。それも子どもたちと一緒に寝ているので、寝室にも本を収納

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【読書の思い出】栗原はるみ

【読書の思い出】栗原はるみ

私は料理が苦手だ。
子どもの頃、全くと言っていいほど手伝いをしてこなかったツケは
きちんと結婚してから支払うことになった。
家事のいろはも知らない私が専業主婦をやっていて、
ちゃんちゃらおかしいと自分でも思う。
私も専業主婦になるつもりなんてなかったので、
人生は分からない。
やれることはやっておいた方がいい。

で、料理ができない私がお手本としていたのが
栗原はるみさんだった。

母の本棚にあっ

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【読書記録】緑の庭で寝ころんで

【読書記録】緑の庭で寝ころんで

個人的な宮下奈都まつりは一旦ここまで。

宮下さんの子どもへのまなざしは、本当に温かい。
優しく、穏やかで、おおらか。

宮下さんの子どもたちのことを綴った、エッセイ。福井の情報誌「fu」に掲載されていた「緑の庭の子どもたち」というエッセイとそのほか、読んだ本や、ご自身の著書についてなど。

子育ては、本当にいろんな意見があり、親があれば親の数だけ考え方がある。

「絶対に間違っていること」はあっ

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【読書の思い出】宮部みゆきと小学生

【読書の思い出】宮部みゆきと小学生

先日、息子が「次、何読もっかなー」と悩んでいたので、
ミステリー系が好きな息子に「宮部みゆきはどうか」と「ソロモンの偽証」を勧めたみた。
すると、面白かったようで、熱心に読んでいたのだが、
息子から漏れ聞く感想を聞いていると、
あれ?色々描写が残酷すぎた?小学生に勧める本じゃなかった?と
遅まきながらに戸惑う私。
私自身は、宮部みゆきは大人になってから出会った。
ベストセラー作家には変な嫌悪感を示

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【読書の思い出】ドキュメント横浜高校VS PL学園

【読書の思い出】ドキュメント横浜高校VS PL学園

夏の高校野球が好きだ。
真夏のギラギラした太陽を受けながら、よく日に焼けた細い腕を高く突き上げる彼らの姿に胸が熱くなる。
額の汗を袖で拭う姿。
始めは真っ白であったはずのユニホームは泥だらけ。
その泥がなんと美しく見えることか。
プロ野球選手とは違い、まだ体の出来上がっていない彼らの華奢な肩には、
希望や期待、重圧がのしかかる。
けれど、それらを全身で受け止め、
ただ野球ができる喜びを体全部で表し

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【読書の思い出】島本理生

【読書の思い出】島本理生

島本さんの作品を初めて読んだのは「ナラタージュ」だった。
きっかけは松本潤さんと有村架純さんによる映画化。
圧倒された。
島本さんは私と同年代。
しかし、この「ナラタージュ」を書いた時の彼女は二十歳そこそこ。
その恋愛観に圧倒された。
二十歳の私はこんなにも深くなかったぞ。
それなりに好きな相手も、自分なりに一生懸命だったようにも思ったけれど、
こんなに深く誰かに囚われたことはなかった。
今もない

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【読書記録】つぼみ

【読書記録】つぼみ

「つぼみ」宮下奈都

宮下奈都さんの文章が好きだ。
静かな空気感のある文章なのに、どこかコミカルな部分もある。それが
不思議で、なんだか居心地がよくて、好きだ。

6つの短編集。
何者かになりたくて、でも、なれなくて、でも、それでもいいや、と思えるような
何者かを見つける女性たちの物語。

「スコーレno.4」のスピンオフも含まれる、が、「スコーレno.4」の詳しい内容をあまり覚えていない。続けて

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【読書の思い出】小さいモモちゃんシリーズ

【読書の思い出】小さいモモちゃんシリーズ

以前、松谷みよ子さんの「赤ちゃんの絵本」シリーズについては記事にしたのだが、実は私が一番好きなのは、「ちいさいモモちゃん」シリーズだ。

息子が年長ぐらいだったか、購入して毎晩1話ずつ読み聞かせをしたのだが、正直に言って私の方が夢中になって読んだ。
これは子ども向けの本だろうか、と思ってしまうぐらいに内容が深い。
言葉は至って平易な言葉で書かれているのに、その内容が、深くてうーん、と考え込んでしま

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【読書の思い出】カズオ・イシグロ

【読書の思い出】カズオ・イシグロ

初めて読んだのは、確か「私を離さないで」。
正直に言って、衝撃を受けた。
静かなその文体なのに、それはサスペンスであり、ミステリーであり、SFだったから。
具体的な説明がなく、そのまま当然のように始まる世界観はそれが「現実」のように感じてしまう。
それでいて、胸を掻きむしるように心情の吐露もある。
イギリスに行ったことのない私は、そんな世界がまさか本当にあるのでは?と感じてしまうほどに。
いやいや

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【読書の思い出】精霊の守人

【読書の思い出】精霊の守人

息子と初めて物語を共有したのが、「精霊の守人」だった。元はといえば、私も母から勧められたので、三世代で共有したとも言える。

国際アンデルセン賞(児童文学のノーベル賞とか言われている?)を受賞した「精霊の守り人」は児童文学でありながら、その世界観、物語展開、文章、どれを取っても大人が読んでも十分に読み応えがあり、その世界にすぐ引き込まれる。

NHKでドラマ化もされたけれど、これのドラマ化をしたN

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