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想いのまま徒然と
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#マイノリティ

【詩】想い出という名の財産

【詩】想い出という名の財産

生きていると死んでしまいたくなる程の
苦しみが襲ってくる時があります

苦しみはまるでハリケーンのように
あっという間に私を吹き飛ばし
為す術がありません
一瞬で全てを失った日々

泣きながら生きて、生きて
時より現実が受け入れられず
発狂し
生きることに夢も希望も抱けぬ日々

それでも私が命を落とさず
今ここに存在するのは
過去の想い出に救われているからです

生まれて初めてのチャレンジ
アメリ

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[詩]ふと思い出すのは…

[詩]ふと思い出すのは…

ふと思い出すのは
旅先で出会った驚くほどの親切を
惜しみなく与えてくれた名もしらぬ女性

ふと思い出すのは
異国の地から出稼ぎに来ていた寂しい瞳を潤ませた10代の少女

ふと思い出すのは
混雑したバスの中、盾となって
庇ってくれたあの人

そんな通りすがりの思い出が
私の心の財産です

私は誰かの「ふと思い出す人」になれているのでしょうか?

[詩]苦しみよ、ありがとう

[詩]苦しみよ、ありがとう

苦しみよ、ありがとう
どん底から這い上がる強さを与えてくれて

苦しみよ、ありがとう
苦しむ人々に寄り添う大切さを教えてくれて

苦しみよ、ありがとう
生きている実感を味あわせてくれて

苦しみよ、ありがとう
人の心を慮る(おもんばかる)ことのできる人間にしてくれて

苦しみよ、ありがとう
幸せのスタートラインに立たせてくれて

苦しみよ、ありがとう
そして、さようなら

これからは幸せと寄り添い

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[詩]一片の才能

[詩]一片の才能

私にはありません
ただの、一片の
才能と呼べるものがありません

もしあるならばとうに大成していることでしょう

私にはありません
才能に頼る気など さらさらありません

だけれども 私にはあります
志というものがあります
真っ直ぐに 愚直に ひたむきに
志をもって努力を続けております

報われるかどうかなんて
気にしているゆとりもありません

ただ私にあるのは、圧倒的な情熱のみです

[詩]プライドと誇り

[詩]プライドと誇り

自らを苦しめるはプライド
自らを守るは誇り 

飛躍の足かせになるはプライド
飛躍を加速させるは誇り

他人に意識を向けるはプライド
自分に意識を向けるは誇り

壁が立ちはだかったとき
真っ先に捨てたものはプライド
その結果 得たのは誇り

自らに嫌われるはプライド
自らに愛されるは誇り

人生の取捨選択を誤るべからず
誇り高く 生きよ

MIKA 

【詩】あなたの世界に私はいますか

【詩】あなたの世界に私はいますか

“人間”と聞いてあなたはどんな人々を想像しますか
肌の色は
ジェンダーは

あなたの頭の中にはどんな人々が浮かんでいますか
健康な人なのか身体に障害があるのか
背は低いのか高いのか

あなたが想像した人々であなたの世界は成り立っていて

それはあなたの多様性であり
あなたの世界でもあります

私は車イスユーザーであり
私は多くの人の世界には存在しません

現実には存在しているのです
生きているので

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【詩】転び方を知らない大人たちへ

【詩】転び方を知らない大人たちへ

私は挫折を知りません
人生で失敗したことなどありません
今までたいして努力をしなくても大抵のことは上手くいきました

そんなことを誇らしげに言われると
私はただただ戸惑います
そんな生き方をしてきた人の多さに
驚くのです

違います 違います
これは非難なんかじゃありません

ただ経験のないことは自慢にはなりません
実態がないのですから

私にとって勉学がそうでした
興味のないことはいっさい学ばず

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【詩】まだ

【詩】まだ

まだ
私は馬鹿にされていますか

まだ
私は不幸だと思われていますか

まだ
私は社会のお荷物ですか

まだ
私は色眼鏡でみられていますか

まだ
私は能力は低いと思われていますか

まだ
私は誰かの愛され人にはなれませんか

もう
理由もなしに私を蔑むのはおやめなさい

もう
誰かの心ない言葉に傷つくのはおよしなさい

もう
虚勢をはる必要はありません

もう
私には差別や偏見は通用しません

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【詩】後悔

【詩】後悔

自らの過去を
後悔することはありません
今の学びに変えればいいのです
その学びは未来の幸せの
肥料となるでしょう

同じことを繰り返さぬよう
学びに変えるあなたは素晴らしいです

あなたの過去を
なじる人間がいるとするなら
それはあなたの学びを
なじるのも同じこと
そんな理不尽 受け入れてはいけません
例えどんなに悔いていても
過去の自分を 受け入れてください
学びに変えた自分を誇ってください

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【詩】雨

【詩】雨

あとどれくらい心の雨を降らせば
虹がみれるのだろう

あとどれくらい雨宿りすれば
晴れやかに前に進めるのだろう

心の雨は際限なく降り続き
止むことを知らない

あとどれくらい
繰り返し呟けど
雨は止むことなく降り続ける

少し小降りになり
勇気を出して歩き始めたものの
見事にこけて
またどしゃ降りの雨

ふと気付く
雨にばかり気を取られ
自分らしさを忘れていたと

そう自分らしく
もっと自分らし

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