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#連載中
【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第3回)
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7いよいよ俺と由美の2人で一夜を明かし、本格的な2人暮らしが始まった。
平成元年9月30日(土)という、9月の末日スタートになってしまったが、曜日や家族みんなの都合上、仕方ない。
大学は9月一杯は前期試験ということもあり、後期の再開は10月2日の月曜日からになっていた。
個人的には、早く軽音楽のサークルに顔を出したかった。
気になる女子の後輩がいたからだが、由美や親には完全
【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第6回)
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16「お兄ちゃん、いよいよこんなプリントが来たよ~」
12月を迎え、2人暮らしのリズムも曜日別に掴めてきた。
俺の大学の軽音楽サークルも、11月の大学祭での演奏を成功させ、俺が前から気になっている後輩のサキちゃんと、また距離を縮めることが出来た。
そんな矢先に由美が高校からプリントを持ってきた。
「何々…。『三者懇談のご案内』だって!?ついこの前、俺が母
【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第8回)
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22俺がクリスマスプレゼントとして由美に上げた、女性用パンツ3枚が、よほど由美は気に入ったのか、その3枚を毎日ローテーションで穿いているようだ。
洗濯していると、よく分かる。
2学期修了の今日も、どうやら俺のプレゼントしたパンツを穿いているようだ。
「由美、俺のプレゼントしたパンツ、気に入ってくれたのは嬉しいけど、毎日ヘビロテしてたら、すぐにまたボロボロになっちゃうよ?ここ
【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第10回)
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28平成2年、2月。
俺はバレンタインデーに軽音楽サークルの後輩、サキちゃんからチョコをもらう約束をし、つい浮かれていたことで、妹の由美からドン引きの不審な目で見られてしまい、若干兄と妹としての関係がグラついてしまった。
それ以来、俺は徹頭徹尾アパートでは無表情、無感情を貫くようにしていた。
これまで高校のバレー部時代、1つ年上の女子の先輩と付き合ったことはあるが、学年違い