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短編小説・読切小説集

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自作の一回読切の小説や、数回で完結する短編小説を集めています。基本的にハッピーエンドな青春時代を描いています。
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#連載中

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第3回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第3回)

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7いよいよ俺と由美の2人で一夜を明かし、本格的な2人暮らしが始まった。

平成元年9月30日(土)という、9月の末日スタートになってしまったが、曜日や家族みんなの都合上、仕方ない。

大学は9月一杯は前期試験ということもあり、後期の再開は10月2日の月曜日からになっていた。
個人的には、早く軽音楽のサークルに顔を出したかった。
気になる女子の後輩がいたからだが、由美や親には完全

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第4回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第4回)

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10平成元年の秋も深まり、少しずつ俺と妹の2人暮らし生活にも慣れてきた。

「先輩、最近疲れてらっしゃいませんか?」

大学の軽音楽サークルの後輩、石橋咲江が練習で顔を合わせた時に言ってくれた。

「あ、引っ越しや、バイトや大学祭の練習が続いたからね。大丈夫だよ。ありがとう」

俺が密かに好きな女の子が、この軽音楽サークルの後輩、石橋咲江だ。
俺のサックスパートに入って、基礎か

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第5回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第5回)

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13遂に俺、伊藤正樹が、妹、伊藤由美の保護者として由美の通うS高校の保護者懇談会へ出向く日が来た。

朝ご飯を食べながら、先に高校の制服に着替えていた由美に聞いてみた。

「俺、スーツは大学の入学式用に作ったのを1つだけ持ってるけど、懇談会だからスーツ着た方が良いかな?でも普段着で良いかな?由美、どう思う?」

由美は週末の秋の県大会で上位入賞を果たし、機嫌が良かった。

「お

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第6回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第6回)

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16「お兄ちゃん、いよいよこんなプリントが来たよ~」

12月を迎え、2人暮らしのリズムも曜日別に掴めてきた。

俺の大学の軽音楽サークルも、11月の大学祭での演奏を成功させ、俺が前から気になっている後輩のサキちゃんと、また距離を縮めることが出来た。

そんな矢先に由美が高校からプリントを持ってきた。

「何々…。『三者懇談のご案内』だって!?ついこの前、俺が母

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第7回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第7回)

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19まだ先だと思っていた由美の高校の三者懇談の当日になってしまった。

由美に期末テストの出来は確認していたが、どう聞いても「まあまあ」としか言わないので、まずそこそこの点は取れたのだと思う。
由美は失敗したら、態度ですぐ分かるので、その点はちょっと安心だった。

「じゃあお兄ちゃん、4時半に2年2組の前でね」

「おう、いってらっしゃ~い」

突然雷と大雨に襲

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第8回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第8回)

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22俺がクリスマスプレゼントとして由美に上げた、女性用パンツ3枚が、よほど由美は気に入ったのか、その3枚を毎日ローテーションで穿いているようだ。
洗濯していると、よく分かる。

2学期修了の今日も、どうやら俺のプレゼントしたパンツを穿いているようだ。

「由美、俺のプレゼントしたパンツ、気に入ってくれたのは嬉しいけど、毎日ヘビロテしてたら、すぐにまたボロボロになっちゃうよ?ここ

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第9回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第9回)

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25俺が風邪をこじらせたせいで、妹と2人暮らしを始めて初の年末年始を、両親とは別に過ごすこととなってしまった。

「悪かったね、由美。俺のせいで金沢に行けなくなって」

「ううん、金沢に行くより、お兄ちゃんの体調の方が大事だもん。金沢なんて、横浜より寒いでしょ、きっと。アタシもお兄ちゃんも元気で、そんなに忙しくない時に、一度金沢に行ってみようよ」

「そうだね。父さんたちは新幹

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第10回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第10回)

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28平成2年、2月。
俺はバレンタインデーに軽音楽サークルの後輩、サキちゃんからチョコをもらう約束をし、つい浮かれていたことで、妹の由美からドン引きの不審な目で見られてしまい、若干兄と妹としての関係がグラついてしまった。

それ以来、俺は徹頭徹尾アパートでは無表情、無感情を貫くようにしていた。

これまで高校のバレー部時代、1つ年上の女子の先輩と付き合ったことはあるが、学年違い

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第11回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第11回)

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31「お帰りなさい」

由美は戸惑った。明らかに若い女性の声だったからだ。正樹なら、おかえり~としか言わないのに。誰?

「由美、今朝は悪かったな。置き去りにして…。こちらは、俺の大学の軽音楽サークルの後輩、石橋咲江さん」

「由美さん、はじめまして」

由美は玄関で固まっていたが、とりあえず挨拶した。

「どっ、どうも…。由美です」

「由美がビックリするのも仕方ないよな。兄

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【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第15回)

【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第15回)

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43「センパーイ!早くアタシを掴まえて〜」

「よーしサキちゃん、すぐ追い付くからね!」

俺は公園で、サキちゃんと追い掛けっこをしていたが、どうしてもサキちゃんに追い付かない。

「アタシは元陸上部ですよ〜。センパイより走るのは速いですよ〜」

「え~い、絶対に掴まえてやる!」

「キャハハッ!えっ、あっと…」

サキちゃんは小石にでも躓いたか、バランスを崩して転んでしまった

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【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第16回)

【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第16回)

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46いよいよ高校の家庭訪問の日となった。

俺はバイトのない月曜か水曜を希望したのだが、調整の結果、4月23日の月曜日、午後4時頃になった。

幸い3年になって履修科目を組み立てていったとき、月曜日は2限と3限の2コマ講義になったので、由美の高校の保護者関係行事に合わせて4限を早退する必要はなくなった。

ただサークルには出れなかったので、後でサキちゃんにだけは連絡しておこうと

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