マガジンのカバー画像

雑説

59
粗雑な私説です。
運営しているクリエイター

記事一覧

幻想と現実

幻想と現実

最近色々なことを思うのですが、例えば語学をしていて、ある単語が別のシニフィエを指示する時に、その指示を実質的に固定しているものと、社会的に固定しているとされているものとは異質なんだな……というのが不思議です。

実質から社会は大なり小なり乖離しているのが普通だと思うのですが、この差異はどこから産出されているのだろう? と問うと面白いです。ソシュールやブルデューのアイデアを合わせてみていくと色々な発

もっとみる
平等と不平等

平等と不平等

「格差」という概念がありますが、これも色々な「種類」を持つ現象の一つです。

代表的な格差の種類としては収入の格差や権力の格差などが挙げられます。世界にはお金持ちもいれば、権力者もいます。そして、貧困で苦しんでいる人もいれば、地位の低い立場に追いやられている人もいます。これは不平等です。

では、どのようにすれば不平等を解消し、「真に」平等な世界を実現できるのでしょうか?

まず、真に平等な世界を

もっとみる
ポストモダニズム入門

ポストモダニズム入門

多様な木々のようなものがある。多数の物。色々の個性。しかしそれらはどれも何か不足している。本当に大切なものとは何だろうか?  それについて私はいつも考えている。何にしても大切なことは何かを愛することかもしれない。「はい」という言葉は古臭く、どこかキナ臭くもある。しかしそれもすべて神様の贈り物かもしれず、少しの工夫は圧倒的な効率を生み出すことがある。それはとても奇妙で、とても奇跡的なことでもある。

もっとみる
「言語」の「使用」における「愛」について

「言語」の「使用」における「愛」について

色々な記事を見ていると、様々な発見がある。それらはしばしばとても面白いものであるが、さらにコンピュータにおける「メモリ」の即時性について考える。メモリの演算の発想に直接に影響を与えるアイデアの基準、そのシステム、様々な想いがある。これらを使いこなすことは難しい。

しかしそれだけのさまざまな対話の意味しているものが会話の意味それ自体を特定することは常に難しい。それはとてもハイコンテクストだからで、

もっとみる
秘密とフロンティア

秘密とフロンティア

ハンセンの提唱した「長期停滞論」 (theory of secular stagnation) によれば、資本主義が高度に発達することで、その成長が次第に緩慢になり、ついには止まるものと考えられていました。その原因の一つに「フロンティアの消滅」というものが挙げられていますが、この説を現代的な立ち位置から見た時には色々な感慨がわいてきますね。

人の社会というのはフロンティアへの「冒険」なしには持続

もっとみる
一流の小説家とは?

一流の小説家とは?

現代日本の場合、一流の小説家は例えば村上春樹です。過去に遡れば、夏目漱石や芥川龍之介、森鴎外なども一流の小説家と言えます。

一流の小説家になるには、資格や条件のようなものは何も要請されません。極端な話、現に自分が天才的な作品さえ書けていれば、同時代の人々に評価される必要もありません。お金になる必要もありません。ただ、人類や世界、ありとあらゆるすべてのものの利益になるような本当の「愛」のある優れた

もっとみる
肉と心

肉と心

人生の目的には「肉」によるもの、「心」によるものなど多くのバリエーションがあります。

例えば、人の肉体は生物としての目的である「生殖」を果たそうとして動きます。この動因を「肉欲」とも呼びますね。

さて、「生物」としての目的は生殖ですが、あなた個人の心が要請する本当の目的は何なのでしょうか? そうした本当の望みのこと、心の有り様のことを「本心」とも呼びます。つまり、あなた個人の嘘偽りのない本心と

もっとみる
統合失調症は「治るべき」か?

統合失調症は「治るべき」か?

「統合失調症は治るべきか?」というのは最大の難問の一つであると言えるかもしれません。

この場合、「統合失調症が治る」という現象が実際に何を意味しているのかについてよく考える必要があります。

まず、統合失調症と種々の天才には関係があり、統合失調症を治すという現象がこうした天才を破壊してしまうことをも意味するのであれば、統合失調症は治るべきとは言えません。

一方で、統合失調症を「活用」することで

もっとみる
統合失調症の詩学

統合失調症の詩学

心の哲学の問題系の一つに、心的原因と物理的原因は同一のものであるか? というものがあります。これは極めて難しい問いで、完全な形ではこの問題の答えは未だに出ていません。

例えば、心的原因なるものが物理的原因から「独立」して存在しているのだとすれば、如何なる物理的原因もが排された場所にも心的原因は存在している可能性があることになります。そうした「可能性」は具体的に何を意味しているのか? 如何なる物理

もっとみる
目的志向型の哲学

目的志向型の哲学

世の中には色々な種類の方がいらっしゃいますが、この記事ではその中でも「目的志向型」の人たちについて考えてみようと思います。

目的は人が果たすべき物事を設定することで、その進むべき道のりを示す機能があります。つまり、目的を志向する人たちはこうした目的の概念の機能を使用する頻度の多い人々であると言えます。

では、目的というのはどのように生成されるのでしょうか? これには様々なパターンがあるように思

もっとみる
学問と芸術

学問と芸術

学問は主に知を探求し、芸術は主に表現を探求します。

これらはどちらも重要な行為で、自転車の両輪のようなものでもあります。

例えば、どんなに知識があってもそれをこの世界に何らかの仕方で表現できる能力がなければその知識を活かすことは難しくなるでしょう。逆に、何かを表現しようとしても何の表現したい対象も持たない場合にはその表現能力は宝の持ち腐れになってしまう可能性が出てきます。

なので学問と芸術に

もっとみる
陰謀論について

陰謀論について

陰謀論というのは色々な物事を何かの陰謀であると考えるスタイルのことです。これはこれで思考のスタイルの一つとしてアリだと私は思うのですが、問題はこれらの陰謀論の活用がすごく難しいことです。

陰謀について考えるということには、隠れている現象について推理を正確に行使できる類の能力が必要になるので、ある意味で目に見えない現象を的確に洞察する論理的な能力が重要になります。

そうした正確な推論能力を欠いた

もっとみる
アウトプットの最大化について

アウトプットの最大化について

インプットとアウトプットを最大化するための理論について考えていて、結論から言うと、多分これは一面的な「最大化」という概念から一旦はメタ的に距離を取ることが逆に大切かもしれないと思いました。

インプットの量はアウトプットの量に依存的であるように思います。また、逆にアウトプットの量もインプットの量に依存的である面も大きいようにも思います。

つまり、インプットが多いほどアウトプットが多く、アウトプッ

もっとみる
Duolingoの感想

Duolingoの感想

この記事は語学の勉強アプリであるDuolingoを使用してみての感想です。結論から言うと、Duolingoはとても勉強になるように思います。

個人的に特にいいな、と感じたのは、Duolingoの「文字」の勉強のパートですね。もちろん話したり、発音を学ぶのにもとてもいいように思います。

文字を実際になぞって書くパートがDuolingoにはあるのですが、その様子がとてもダイナミックで印象に強く残り

もっとみる