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まつひろのガレージライフ

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2018年2月の記事一覧

僕たちは「未来への希望」を持ち続けられるだろうか?

僕たちは「未来への希望」を持ち続けられるだろうか?

フィリピンで感じるデジャヴ
仕事でフィリピンに行くたびに、僕はいつもちょっとしたデジャヴ感覚に襲われる。路肩に散乱したゴミ、所々陥没した舗装、ちょっと雨が降るとすぐに冠水する幹線道路。慢性的な渋滞に、排ガスで汚れ切った空気。道端で立ちションする大人の姿。どれもこれも「今」の基準からすると「ありえない!」のだが、これらはまさしく、僕の記憶に刻まれた「昭和」そのものだ。

すべてがテキトーだった昭和

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エンジニアこそ英語を身につけて海外に行こう!

エンジニアこそ英語を身につけて海外に行こう!

昨年、中国の電子機器メーカーのファーウェイ(Huawei)の日本支社が、新卒のエンジニアを初任給40万円で募集し、大きな話題になりました。日本の大卒の初任給はおよそ20万円ですから、その倍というわけです。ファーウェイ・ジャパンはこれをサラリと「グローバルスタンダードでございま〜す」と言っていましたが、本当はこれ、グローバル・スタンダードの半額以下の給与水準です。

でも、もしも英語が堪能ならば、本

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自分にふさわしい生涯の伴侶かどうか見極める方法

自分にふさわしい生涯の伴侶かどうか見極める方法

今現在結婚を考えているけれど、「本当にこの相手でいいのだろうか?」と迷っている人も少なくないのではないでしょうか?

自分にふさわしいパートナーを一体どう見極めれば良いのか。これはなかなか難しい課題です。僕自身もあまりよく分からないままに結婚しました。幸い仲良く四半世紀一緒にやってこれたので、これを機会に振り返って、もしも僕がまだ結婚前だったとしたら、一体どうやって相手を見極めるか、考えてみること

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「おっさんはキモい」という現実を受け入れよう

「おっさんはキモい」という現実を受け入れよう

数週間前にcakes を読んでいたら、「おっさんはキモい」と言う、ごく当たり前の事実を突き付けられる記事に出くわしました。その記事は bar bossa のオーナー、林伸次さんという方が書いた記事で、「​肌も触れたくない女」と題されています。以下、僕がギョットさせられた部分を引用してみましょう。

通勤や通学で、満員電車に乗らなければいけないという人は少なくないと思います。満員電車では、嫌でも誰か

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裁量労働制を日本で定着させるには何が必要か?

裁量労働制を日本で定着させるには何が必要か?

今、裁量労働制が話題になっている。

僕はアップルでずっとこの裁量労働制で働いてきたので、ちょっとこの制度について思うことをいくつか書いてみたい。

「裁量労働制」ってなに?
裁量労働制というのは具体的にどういうことかというと、実際の労働時間が1日4時間だろうが16時間だろうが、あらかじめ取り決めた時間だけ働いたものとみなす、一種の「みなし労働時間制度」だ。まあ、固定年俸制と考えてもいい。

欧米

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親の役割は人生のチアリーダー

親の役割は人生のチアリーダー

「人は一般的には失敗を糧にはできない。糧にできるのは確固たる成功体験がある人だけ」というTogetterのまとめがバズっている。僕もこれを読んで、思わず「あー」と声をあげてしまうくらい思い当たる節がいくつもあった。

僕は子供の頃どうにもこれといった成功体験が得られなかった。成績は常に下から数えた方が早く、運動神経も鈍く、何かと一言余計なので友達も少なかったし、先生たちからもあまり好かれなかった。

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最初の一歩はなんだって大変に感じる

最初の一歩はなんだって大変に感じる

最初の一歩というのはなんだって大変に感じる。新しい楽器にチャレンジする、入ったことのないレストランに入って、食べたことないものを食べてみる、新しいスポーツを始めてみる、などなど。

そしてこの「最初の一歩」を踏み出すのが一番大変なところだ。なんとか踏み出してしまいさえすれば、二歩目はずっとやさしい。

ところがこの最初の一歩は、歳を重ねるごとに踏み出すのが難しくなる。わざわざそんなことをしなくても

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孤独は体に悪いです

孤独は体に悪いです

最近ハフィントンポストに「孤独は体に悪い。その理由が科学的に証明される」と言う記事が掲載された。

この記事にうなずくことしかできない。僕はここ数年間で、1人で過ごす時間が随分長くなった。僕はアメリカ在住なのだが、現在フィリピンと日本でBrighture English Academyという語学学校も経営している。このため1年の半分ぐらいはアメリカの外で一人暮らしをするのが日常になった。

この暮

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テクノロジーの進化がもたらす、思ってもみなかった変化

テクノロジーの進化がもたらす、思ってもみなかった変化

まだアップルに勤めていた頃、僕はなぜか割と奇妙なプロジェクトにアサインされることが多く、お陰でかなり貴重な体験をさせていただきました。

例えばこのQuickTake 100という製品は、そんな思い出深いプロジェクトの一つです。これ、要するにデジカメなんですが、発売は1994年2月と、初めて世界的にヒットしたカシオのQV-10よりもさらに1年以上早かったのです。開発自体は1993年に行なっていまし

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休まずに働くのはアホウのやることです

休まずに働くのはアホウのやることです

休まずに働くのはアホウのやることです。

そんなことはわかり切ったことですが、なんか休まずに働いていると奇妙にハイになり、その後には疲れすぎて正常な判断ができなくなり、さらに働いてしまったりするものです。なんか自己犠牲感もあったりして、おかしな快感が芽生えたりするものです。だから働きすぎって本当にヤバいです。

繰り返します。

休まずに働くのはアホウのやることです。

人間はちゃんと休まないと機

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子供に教えてあげられるれることなんて、実はひとつもない

子供に教えてあげられるれることなんて、実はひとつもない

一昨日、大学生6人と飲んだ。

そのうちの一人、Rくんははまだ彼が小学生だった頃からよく知っている。昔からなんとも言えず自由奔放に生きている子だ。まだ彼が小学生だった頃、よくうちの子たちと一緒になって遊んでいたっけ。そういえば、彼だけ預かってキャンプに連れて行ったこともあった。久しぶりに会ったRくんは少年の頃とまったく同じ顔をしていて、それがなんだか嬉しかった。

2時間くらい話しただろうか? 話

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Miniso(メイソウ) には脅威しか感じない

Miniso(メイソウ) には脅威しか感じない

1ヶ月くらい前の記事で紹介したMiniso(メイソウ)に、また行ってきました。

この会社、以前紹介した通り、日本のダイソーをパクってユニクロ風にアップグレードしたようなお店です。Miniso Japanなどと名乗っていますが、正真正銘の中国企業です。

この店に1ヶ月ぶりに行ってみて、その着々とした進化ぶりに驚かされました。わずか1ヶ月で商品がかなり入れ替わっており、しかも確実に良くなっていまし

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ゴールドカラーになりたいあなたへ

ゴールドカラーになりたいあなたへ

ちきりんさんのブログエントリーの「人生の半径」という記事を読んでいたら、経営学者Robert Earl Kelley氏が提唱する、「ゴールドカラー」という新しい労働階級の概念が紹介されていました。なんでも、今までのホワイトカラーとブルーカラーに加えて、ゴールドカラーと呼ばれる新しい職業階級が生まれつつあるんだそうです。

このゴールドカラーの特徴は、まずその移動距離です。数千キロ単位で移動し、世界

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