かず

東京で保育士やってます! 日々の生活で思うこと、保育や子どもの発達のことなど書いてい…

かず

東京で保育士やってます! 日々の生活で思うこと、保育や子どもの発達のことなど書いていきますー! すこーし毒舌です(笑)

記事一覧

「おっしゃる通り」

「おっしゃる通り」という言葉は魔法の言葉だそうです。 誰かから指摘や意見を受けたとき、反論が自分の中にあるとしても、まずは「おっしゃる通りです」と答える。 そし…

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3年前

④学童期

エリクソンのライフサイクルモデル、4つ目の発達時期は、『学童期』です。 年齢でいうと、8歳~13歳くらい。小学生時期と考えていいかもしれません。 発達課題は「勤勉性…

かず
3年前

③児童期

エリクソンのライフサイクルモデル。 三つ目の発達時期は、「遊戯期」です。 「児童期」と表現する場合もあります。 年齢でいうと5~7歳。保育園や幼稚園でいうと年長さん…

かず
3年前

②幼児期

エリクソンのライフサイクルモデル。 2番目の発達時期は、「幼児期」です。 年齢でいうと、2~4歳の期間。 獲得すべき発達課題は「自律」です。 「自立」ではなく、「…

かず
3年前
1

宿題は誰のため?

子どもが小学生になったら、新しい問題として出てくるのが「宿題」ですね。 自分から進んでやってくれるような、大人にとって都合のいい子ばかりじゃありません。 そこで…

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3年前

①乳児期

エリクソンのライフサイクルモデル。その一番最初の発達時期は、「乳児期」です。 年齢で言うと、0~1歳の2年間。 まさに人生の始まりの期間です。 乳児期での危機的発達…

かず
3年前
2

人間の発達は8段階!?

カズです。 保育士は、「発達を知る」というところからその実践が始まり、そして「発達に合わせた保育を提供する」ということが求められる専門職です。 発達の理論という…

かず
3年前
1

叱ることと、褒めること

かずです。 子どもを叱るのと褒めるのとでは、どちらが子どもを伸ばすでしょうか? これは、どちらも子どもを伸ばすとぼくは考えています。 叱ることと、褒めること双方…

かず
4年前
2

自己肯定感を育てるために

かずです。 人間が健全に生きていくために、欠かせない力のひとつに、『自己肯定感』というものがあります。 簡単に言えば、自分のことが大好き!と実感できることです。…

かず
4年前
13

子どもを叩くこと

かずです。 ぼくはあくまで家庭において、また感情的なものであれば、親が子どもを叩くこともある程度肯定しています。 子どもを叩くことについては、今の風潮としてかな…

かず
4年前
4

人と会うこと

かずです。 昨日は3週間ぶりに仕事でした。 おかげで帰ってからnoteも書かずに爆睡していたぼくですが、 久々の仕事が幸せでした。 休園中は家にこもっていることがほ…

かず
4年前
4

家庭では肩の力を抜いて

かずです。 ぼくは家庭での子育て論というよりは、保育・幼児教育の現場視点での内容を多く書いていきたいと思っていますが、今回は家庭での子育てについて触れます。 家…

かず
4年前
6

子どもの疑問への対応②

かずです。 前回は、子どもが聞いてきたことにたいして大人が答えを教えてはいけない、ということを書きました。 今回はその続きとして、具体例をあげてみたいと思います…

かず
4年前
1

子どもの疑問への対応①

かずです。 よく現場の保育者が陥りやすい子どもへの良くない対応として、「子どもの疑問にたいして答えを教えてしまう」ということがあります。 幼児教育の場において、…

かず
4年前
5

保育士の専門性

かずです。 保育士の専門性ってなに?ってきかれたら、皆さんは何が思い浮かびますか? ぼくは、保育士の専門性とは「論理的な根拠をもって子ども中心に考えられること」…

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4年前
3

いじめは『絶対悪』

かずです。 子どもたちの世界(大人の世界でもですが)で切実な問題として、いじめがあります。 いじめは、いじめる方が100%悪いです。いじめられる方に全く非はありません…

かず
4年前
3

「おっしゃる通り」

「おっしゃる通り」という言葉は魔法の言葉だそうです。

誰かから指摘や意見を受けたとき、反論が自分の中にあるとしても、まずは「おっしゃる通りです」と答える。

そしてそのあとに「ただこの点に関しましては…」「こういった状況においては…」などこちらの意見をいっていきます。

相手の言葉を遮るように自分の意見を言うと余計に相手の反発を受けますし、いたずらに感情的になって創造的な議論ができなくなる可能性

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④学童期

エリクソンのライフサイクルモデル、4つ目の発達時期は、『学童期』です。

年齢でいうと、8歳~13歳くらい。小学生時期と考えていいかもしれません。

発達課題は「勤勉性」の獲得です。

勤勉性と聞くと、イコール勉強が出来ること、と考える人が多いかもしれません。

その力も含まれてはいますが、この勤勉性はもっと意味合いの広いものになります。

すなわち、「目標に向かって努力できる能力」です。

学校

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③児童期

エリクソンのライフサイクルモデル。
三つ目の発達時期は、「遊戯期」です。
「児童期」と表現する場合もあります。

年齢でいうと5~7歳。保育園や幼稚園でいうと年長さんの時期と考えていいと思います。

獲得すべき発達課題は『自発性・積極性』です。

物事にたいして自発的に行動できる、積極的に事象に関わっていくことができる、そういう力ですね。自分がするべき行動を考えて実行できるようになります。

それ

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②幼児期

エリクソンのライフサイクルモデル。

2番目の発達時期は、「幼児期」です。

年齢でいうと、2~4歳の期間。

獲得すべき発達課題は「自律」です。

「自立」ではなく、「自律」。

自分を律すること。つまり、自己コントロール力の獲得です。

砕いて言うと、「自分の行動を自分で選択できる」ということになります。

乳児期で獲得した「基本的信頼感」を心の拠り所としながら、自ら周りの世界へと関わりかけて

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宿題は誰のため?

子どもが小学生になったら、新しい問題として出てくるのが「宿題」ですね。

自分から進んでやってくれるような、大人にとって都合のいい子ばかりじゃありません。

そこで大人がしてしまいがちな間違いは、「宿題をしなさい!」としつこく子どもに言うことです。

親は子どもに「宿題をしなさい」というときに、「すぐやりなさい」という意味合いでいうことがありますが、子どもにしてみたら余計なお世話であることが多いで

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①乳児期

エリクソンのライフサイクルモデル。その一番最初の発達時期は、「乳児期」です。

年齢で言うと、0~1歳の2年間。
まさに人生の始まりの期間です。

乳児期での危機的発達課題は、「基本的信頼感」の獲得。
人間として生きる上で欠かすことのできない、「人間と繋がる力の基盤」が出来ます。

また、この先の人間の発達は全てこの基本的信頼感の上に構築されますので、全発達段階の根底といえます。

例えば、そもそ

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人間の発達は8段階!?

カズです。

保育士は、「発達を知る」というところからその実践が始まり、そして「発達に合わせた保育を提供する」ということが求められる専門職です。

発達の理論というものはたくさんあって、どれを中心に考えるかによって実践は人それぞれ変わってきます。

ぼくが子どもの発達を見る上で、もっとも根元的な支柱としている発達の理論は、エリクソンの『ライフサイクルモデル理論』です。

エリクソンのライフサイクル

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叱ることと、褒めること

かずです。

子どもを叱るのと褒めるのとでは、どちらが子どもを伸ばすでしょうか?

これは、どちらも子どもを伸ばすとぼくは考えています。
叱ることと、褒めること双方のバランスで子どもは伸びていくのです。

では比重はどのくらいでしょうか?

ぼくが保護者の方にお願いするのは、3:1で褒めるほうを多くしてね、ということ。
つまり、叱る機会があったら、その三倍は褒めるチャンスを見つけてね!ということで

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自己肯定感を育てるために

かずです。

人間が健全に生きていくために、欠かせない力のひとつに、『自己肯定感』というものがあります。

簡単に言えば、自分のことが大好き!と実感できることです。

よく勘違いしている人は多いのですが、優越感とは違います。

優越感というのは、「他人と比べて」自分が優れているという感覚のことですが、

自己肯定感は、誰と比べるでもなく、ありのままの自分を好きでいられる、自分という存在を肯定できる

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子どもを叩くこと

かずです。

ぼくはあくまで家庭において、また感情的なものであれば、親が子どもを叩くこともある程度肯定しています。

子どもを叩くことについては、今の風潮としてかなり過敏になっている問題だと思います。

ぼくも熱心に子どもを叩くことをすすめているわけでは決してありません。

家庭の場において、親子という情緒的にもっとも深い関係性の上でなら叩くという行為も時には肯定される結果になる、ということです。

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人と会うこと

かずです。

昨日は3週間ぶりに仕事でした。

おかげで帰ってからnoteも書かずに爆睡していたぼくですが、

久々の仕事が幸せでした。

休園中は家にこもっていることがほとんどで、

人と会話することもないのですが、

改めて、人と会って話すことって、情緒の安定にもとても大切なんだと実感しました。

お子さんがいる家庭では、大人の方から話しかけてあげる意識も必要かもしれません。

直接会えなくて

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家庭では肩の力を抜いて

かずです。

ぼくは家庭での子育て論というよりは、保育・幼児教育の現場視点での内容を多く書いていきたいと思っていますが、今回は家庭での子育てについて触れます。

家庭での子育ては、理論よりも感情優先でいいと思っています。

子どもにとって最重要なのは家庭環境です。何よりも保護者(母、もしくは母に近い存在の人)からの絶え間ない愛情が不可欠で、そこに雑多な理論は必要ありません。

保育士として、頻繁に

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子どもの疑問への対応②

かずです。

前回は、子どもが聞いてきたことにたいして大人が答えを教えてはいけない、ということを書きました。

今回はその続きとして、具体例をあげてみたいと思います。

例)
園庭で遊んでいる子どもたち。その日は午前中に雨が降りましたが、午後には晴れて外に出ることができました。

園庭には日陰になっているところと、日向になっているところがあり、それぞれに水たまりがありました。

一人の子が、日向と

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子どもの疑問への対応①

かずです。

よく現場の保育者が陥りやすい子どもへの良くない対応として、「子どもの疑問にたいして答えを教えてしまう」ということがあります。

幼児教育の場において、これはダメです。なぜダメなのかというと、子どもが思考していないからです。

子どもたちは乳児期から様々なものを発見し、大人に知らせてくれます。言葉がでないうちは、手や指を使って発見したものを示します。

そして言葉が出てくると、「あれは

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保育士の専門性

かずです。

保育士の専門性ってなに?ってきかれたら、皆さんは何が思い浮かびますか?

ぼくは、保育士の専門性とは「論理的な根拠をもって子ども中心に考えられること」だと思います。

大事なのは『論理的な根拠をもって』『子ども中心に』ということです。

なぜ『論理的な根拠をもって』なのか。

ぼくたち保育士や幼稚園教諭は、その資格や免許をとるために様々な分野の理論を勉強します。

つまり、その資格や

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いじめは『絶対悪』

かずです。

子どもたちの世界(大人の世界でもですが)で切実な問題として、いじめがあります。

いじめは、いじめる方が100%悪いです。いじめられる方に全く非はありません。

いじめられるがわにもなんらかの原因があるなんてふざけたことを本気で言っている人が、なんと教育現場にもいますが、

理由があれば気に入らない人をいじめていい、なんてことがあるでしょうか?
では、理由があれば気に入らない相手を殺

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