②幼児期


エリクソンのライフサイクルモデル。


2番目の発達時期は、「幼児期」です。

年齢でいうと、2~4歳の期間。

獲得すべき発達課題は「自律」です。

「自立」ではなく、「自律」。

自分を律すること。つまり、自己コントロール力の獲得です。

砕いて言うと、「自分の行動を自分で選択できる」ということになります。

乳児期で獲得した「基本的信頼感」を心の拠り所としながら、自ら周りの世界へと関わりかけていきます。

自己主張をはっきりと出し、それを曲げないこともあるため、大人から「反抗期」と呼ばれる時期へ到達します。

この自律を獲得する上で大切なのは、出来るだけ自分で選択できる環境があることです。

この時期から、周りの大人は子どもの意思を尊重する姿勢が求められます。

子どもの願い全てを叶えることはもちろんできませんが、気持ちに共感することが大切です。

乳児期ではある意味、信頼関係を結んだ大人と一心同体です。「一緒」という感覚が安心に結び付きます。

しかし幼児期では反対に、子どもが「自分で決めた」という感覚が大事なのです。

それは必ずしも大人と同じわけではなく、その違いを感じることも重要になります。

ですから、大人の意思を押し付けるのではなく、子どもに選択させる場面をつくっていきましょう。

そしてこのときに、選択肢が多すぎると子どもは自分で決めることが難しくなります。

目安は選択肢2つです。例えば、「靴下は青いのと、緑のと、どっちがいい?」というように。

そして子どもが選択したことを尊重しましょう。

その体験の一つひとつが、自律の獲得を助け、次の発達時期への道筋になります。

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