子どもの疑問への対応②

かずです。

前回は、子どもが聞いてきたことにたいして大人が答えを教えてはいけない、ということを書きました。

今回はその続きとして、具体例をあげてみたいと思います。

例)
園庭で遊んでいる子どもたち。その日は午前中に雨が降りましたが、午後には晴れて外に出ることができました。

園庭には日陰になっているところと、日向になっているところがあり、それぞれに水たまりがありました。

一人の子が、日向と日陰それぞれにある水たまりの水温の違いに気がつき、大人に『どうして?』と聞いてきました。

それに対して、大人はどう答えるべきでしょうか?

「あたたかいお日様の光があたってるからだよ」なんていうようなことをこたえてしまうと、子どもの思考や発見は、それでおしまいです。

知的発達という視点でみるなら、大人からその答えをひけらかすのは間違いです。

まず第一にすべきなのは、子どもの、発見した喜びに共感すること。『良く気づいたね!すごい!』というリアクションです。これが一番重要です。まず子どもの気持ちに反応すること。

そして第二に、子どもの思考が続くような対応をすること。ぼくがよく使う方法は、『○○くんは、どうしてだと思うの?』と聞き返すことです。その子なりの答えを引き出します。

すぐに「わからない」と答える子もいるでしょうが、その場合は、『他の友達にも聞いてみたら?』と誘ったり、『調べてみて、僕にも教えてよ!』と、次の行動に繋がるようにします。

子どもがたどり着いた答えが、例え事実と違っていたとしても、自分で考え出したことを肯定し褒めます。

大人が知っていることを子どもに言い聞かせることこそが指導だとよく勘違いしている人がいますが、本当に良い指導とは子どもの力を引き出し、伸ばすことです。

答えは与えられるものではなく、まず自分で考えてみること。そして、自分で考えたことが認められて、自信をもってまた次の発見を楽しめること。

物知りを増やすのではなく、自分で考える癖をつけ、心の根っこをそだてるには、大人の対応が重要なのです。

今回はここまで~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?