「胸の風車」」ー詩ー

夏の風は　坂道を駆け上がって
胸の風車を　回す
ボクは水平線を　眺めながら
輝く雲を　見つめる

明日の風を　捕まえようと
夢の中でも　走り続ける
君が　いたら
一緒に　手を取り合って
走ってくれた　だろう

何も　できずに
立ち止まる　日は
揺れる涙を　打ち払い
道端の石に　腰掛けて
流れる　空をみあげる

空は　悠々として
少しも　動じることはない
雲の　隙間に
父さんの　優しい笑顔を見た
　
父さんが　残してくれた
深い　いたわりの心を
額に　焼き付けて
自分が　生きるべき
世界探しの
旅にでかけよう

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