ポケットテスター(三和電気計器さんのDIGITAL MULTIMETER) 買ったわけ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
始めに謝っちゃいますね…
マニアックな内容ですいません。
とても感動した買い物のことなので…
そもそも小学生時代、当時数千円もしたテスターを秋葉原のラジオデパートに行って買いました。怪しげなビル内は小学生にはワンダーランド。大学、企業からの中古品や放送局の放出品なんてのも…
勿論買ったのは新品。小学生なので少し負けてくれましたが大奮発でした。
それは誠文堂新光社さんの初歩のラシオ
に載っていた、フルトランジスタで、40W+40WのOCL(Output Condenser Less 入力側にはカップリングコンデンサーが有って直流成分は遮断。一方で出力側にはコンデンサーが無い。まぁDCアンプの前の過渡期の技術かなぁ)メインアンプを作ろうと思ったからでした。というのも銀座のソニービルで見た美しいステレオメインアンプに一目惚れ。
SONY TA-3120F
定価 75,000(1969年頃)
当然小学生が買える金額ではないので自作することに。出力は100W+100Wに対して、自作の元となるアンプの回路は40W+40Wでしたが、当時の最先端、音を濁す出力コンデンサは無し(Oputput Condenser Less)というものでした。
本当はテスター
以外に発振器とオシロスコープも必要でしたが、それを買えるならソニーの憧れのアンプが買えてしまう位高価。そこで熱の余りでない回路(差動回路)のトランジスタを接着剤でくっつけて温度差によるバラツキを抑える工夫をしました。また熱の出る出力用のトランジスタはバラツキのない選別品を買いました。しかも少し電流は食いますが、無音時の電流を大きくして(バイアス電流を多め)入力に綺麗に比例しない部分は使わず、直線的な増幅をする部分を使用するように工夫もしました。
受験勉強の合間の時間をやりくりし、予算の制約も有って少しずつ部品を買う感じ…。結局高校生まで引っ張り試行錯誤の末に完成。
その後、大学に入るとレコードを聞きたくなり、レコードプレーヤー用のプリアンプも自作しました。その自作時の試行錯誤の間に折角買った日置電機のアナログテスターに誤って過大電圧を掛けてメーターを壊していまい、泣く泣く今度は三和電気計器さんのアナログテスターを買うことにしました。
こちらもテスターだけで完成させました。そのテスターは子どもに確か譲ったのだと記憶しています。
そして今、自由な時間が増えて、偶々ホームセンターに訪れた時に、デジタルテスターが目に止まりました。3000円程度なのですが、アナログテスターではできない交流の周波数、コンデンサの容量の測定まで可能。保護回路もしっかりしていて、正に隔世の感…
昔を思い出し、手頃な価格なので買いました…
会社員人生の全般を賭した半導体技術の進歩の恩恵を自ら味わえる喜び…
デザインも素敵、これだけ持っていればDIYやバイク/車いじりも楽勝で何時も手元に置いています。
ということで、これが
三和電気計器さんのDIGITAL MULTIMETERを買ったわけ
です。
蛇足
でも乾電池の電圧測定が1番の用途だったりして…(笑)
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