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本と映画の部屋

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記事一覧

本の楽しさを教えてくれた

本の楽しさを教えてくれた

私にとって、初めての「字の本」。
それが、『いやいやえん』でした。

それまで、本といえば絵本ばかり。
でも、ある日、近所のお友だちの家にいったら、赤い表紙の太い本が置かれていたのです。
絵は少しで、字がいっぱい書かれた本。
大人の本みたいに。

同い年のお友だちが、もう字の本を読んでる!
きっと、幼い私は衝撃を受けたのでしょう。
ヨーコちゃんが持ってるのと同じ、あの赤い「字の本」を買ってほしいと

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成長する感情

成長する感情

ピクサー映画の中でも、私のお気に入りの一つである「インサイド・ヘッド」。
脳内の感情をキャラクター化するというアイデアで、引っ越しで不安定になった少女ライリーの心や、喜びと悲しみは表裏一体であることを上手く描き出していました。

その続編「インサイド・ヘッド2」では、ライリーが成長して思春期に。
今までの感情、ヨロコビ、イカリ、カナシミ、ムカムカ、ビビリで上手くやっていた日常がある日突然崩れて、脳

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大人に読んでほしい絵本

大人に読んでほしい絵本

絵本は、子どものためのもの。
そんな思い込みも、昨今の絵本ブームでだいぶ薄れてきたように思います。
とはいえ、実際に絵本を手に取って楽しんだり、自分のために購入する方は、まだまだ少ないかもしれません。

あー、もったいない、もったいない。
お客さん、人生損してまっせ。 
(ガラの悪い客引き 笑)

一度その魅力に気づいたら、本屋さんにズラリと並んだ絵本のコーナーは宝の山。
大人だからこそ、より味わ

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『スパイファミリー』に考えさせられる

『スパイファミリー』に考えさせられる

先日、別記事でちらりと呟きましたが、やっぱり映画『スパイファミリー』を観に行ってしまいました(笑)

平日の午後の回とあって、どんな人が観に来るんだろう…と思ってましたが、時間帯のせいか、ほぼほぼ大人。
いろんな世代の方が来ていて、『スパイファミリー』人気を再確認しました。
私のようなお一人さまも多く、中には、シニア世代の御夫婦らしきカップルも。
お二人でハマってるのかしら…と、勝手に想像してほっ

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星とチョコの映画

星とチョコの映画

今年の冬は、私好みの映画がたくさん。
すでに2度、映画館に足を運んでいます。 
全然観たいものがないシーズンもあるのに、なぜか今季は集中していて心は嬉しい。
財布は悲しい(笑)

まずは『ウィッシュ』。

ディズニー100周年記念ということで、今まで積み重ねてきたものをギューッと凝縮させ、ディズニー愛に溢れた作品となっています。
なので、ディズニーの好きな方が観たら、やっぱいいよね~と好きを再認識

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冬休みにこんな本はいかが?

冬休みにこんな本はいかが?

師走とはよく言ったもので、本当に12月は慌ただしいですね。
だらだらと過ごす寝正月が、今から待たれます。

冬休みは、ゆっくり本でも読もうかな…という方も、多いのでは?
今日は、最近読んだ本の中でオススメのものをご紹介します。

★イギリス発の冒険ミステリー
『葉っぱの地図』
ヤロー・タウンゼンド 作
井上里 訳  小学館

12歳のオーラは母さんを亡くし、たった1人で住んでいる。
植物の言葉がわ

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マンガで心に充電を

マンガで心に充電を

ちょっとお疲れ気味の時。
心をほんわり癒やしてくれる、オススメのマンガたちを、今日はご紹介します。

★『まんまるポタジェ』 あいざわ遥

仕事ばかりしていて、体を壊してしまった塔子は、料理人の夫ヒロの提案で田舎に引っ越しカフェを開くことに。
しかし、野菜嫌いで虫も苦手。カフェを手伝えば失敗ばかり。育児も任せっきりだったので、娘のハナにも懐かれておらず、慣れない田舎暮らしに毎日あたふた。

そんな

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バービーだって悩んでいる

バービーだって悩んでいる

私は、バービーで遊んだことはない。
なにしろ日本には、リカちゃんというスーパースターがいる。
リカちゃんは、可愛い。
でもバービーは、子供の私には大人っぽすぎたし、リアルすぎて可愛いと感じられなかった。
回りの友だちも含め、人形遊びといえばリカちゃんだった記憶がある。
なので、バービーに特に思い入れはない。

でも、映画の予告を見た時に、私の「面白そうセンサー」が反応した。
バービーの世界を実写化

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君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

昨日から、考えごとばかりしている。
『君たちはどう生きるか』を観てきたからだ。
正直、よくわからない映画だった。
観ている時から、え?どういうこと?何で?どうして?の連続だった。
映画館を出てからも、ふと、あるシーンが頭に浮かんでは、あれはどういう意味だったんだろう…などと考えてしまうのを、繰り返している。

冒険ファンタジーのような体をしているが、実はなんだか非常に深いものを秘めている感じがする

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素直に海の世界を楽しもう

素直に海の世界を楽しもう

予告を見た時から、これは映画館に行くべしと心に決めていた『リトル・マーメイド』。
ようやく観てきました。

公開前から、なにかとザワついて話題になっていましたが、正直、自分も初めて配役を知ったときは、ちょっとした違和感がありました。
アニメのアリエルの印象があまりに強くて、えっ…なんかイメージが違う…と戸惑いました。

でも考えてみたら、初めてアニメの『リトル・マーメイド』を観た時も、えっ…これが

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しっぽのお医者さん

しっぽのお医者さん

今日オススメしたい本は、こちらです。

『しっぽのお医者さん』
ねこまき(ミューズワーク)著
朝日新聞出版

とある小さな動物病院で起きる日常の一コマを、全編優しい水彩画タッチで描いている、ほっこりマンガです。

動物病院にやってくる患者さんは、様々。
友だちの猫を亡くして、元気のない亀。
毎年、予防接種が大嫌いで大騒ぎの犬。
にゃーんと鳴く、お喋り上手のインコ。
寂しくて仮病を使い、病院に連れて

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たまには怖い話を

たまには怖い話を

ホラーが苦手です。
特に、子どもや人形ものはダメ。
ねっとりとした怖さの日本のホラー映画は、予告だけでギブアップ。
TVで心霊写真や、恐ろしい体験談の類いが始まると、慌ててチャンネルを変えます。
もちろん、遊園地のお化け屋敷も遠慮いたします。

そんな、怖いものを避けて生きてる私ですが、どういうわけか、ほんのたまに怖さを自ら求めてしまう時があります。
平和ボケした脳が、刺激を求めるんでしょうか(笑

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