#303 「○○の半分は人間関係」
もう15年くらい前になりますが、上司との人間関係にほとほど嫌気がさした時期がありました。そのとき「そっか」と思った一言をメモ。
1、ジョブ型の怖さ
私はジョブ型の外資系企業に勤めています。
最近はジョブポスティングもあるのですが、昔は部署が変わることなどほとんどありませんでした。
となると、自分も上司も動きません。ずっと同じ上司、同じ同僚です。
ジョブ型の怖さの1つですね。
もう1つの怖さは、面接や経歴で良さそうだと、いきなり管理職で入って来れちゃうのです。ポストで募集してますので。となると、会社側が採用面接を失敗すると、管理職に相応しくない人が管理職になるのです。
ジョブ型のもう1つの怖さ、ですね。
もちろん、パフォーマンスが悪ければ外されるのですが、当時、新規事業として立ち上げた部署で、思った以上にうまくいったために、業績が右肩上がり。数字がいいのに外される理由もなく、ずっと変わりません。
この上司、気分屋だし、部下を信用しないし、忘れるし、所在不明になるし、で最悪の上司でした。
それでも、邪魔されないようにうまく付き合っていましたが、しばらくすると、ほとほと嫌になってしまいました。
仕事自体は好きでしたから、同業他社への転職も考え活動していました。
2、妻の一言。
そんな感じですので、家で愚痴をこぼすこともありました。
あるとき、妻が、「まぁ、給料の半分は人間関係だからねぇ」と言ったのです。
当時、業績が好調だったので、業績賞与も含めると年齢の割に給料は良かったと思います。
その半分…
だったらもうちょっと我慢してもいいかも、と思い直すと、次の日から、あんまり気にならなくなりました。
何故か?
それまで私にとって上司は「味方であるべき」「支援者であるべき」「理解者であるべき」存在でした。
ところが、その日から「相手をすれば給料をもらえる人」となったのです。
まぁ、お客様、ですね。
そう考えてしまえば、本当のお客様に対するように、どう話を持っていくか、という営業の基本を上司にも当てはめればいいだけです。
しかも、毎回違うお客様を相手にするのと違い、毎日やり取りしますので、反応も読めるようになります。
そして大事なことですが、その人が私の評価者なのです。
評価はその人が上司の間、常に最高ランクでした。
3、まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっと生臭いというか、キツいというか、読まれた方の反応が心配になる内容ではありますが、ご容赦ください。あくまで私の、15年ぐらい前の経験談です。
「金がすべてなのか?」という点が違和感あるかもしれません。
当時の私は、嫌気がさした上司と付き合わなければいけないことに対して給料をもらう、ということで気持ちに折り合いをつけることができました。
加えて言うと、嫌な上司と付き合う、という現実自体は何も変わっていないのですが、それが給料になるんだ、つまりは、それも仕事のうちなんだ、と考えが変わることで「嫌だ」という気持ちを「どうやったら余計なことを言われずにスムーズに得たい反応を得られるか」という工夫の方に転換できたのです。
それによって、(おそらくですが)上司からすると、ちゃんと自分が欲しいものを出してくる部下、ということになり、良い循環に変えることができたのです。
正直、「現実は変えられない。変えられるのはその現実をどう捉えるかだ」とかいう、マインド論は好きではない(ポジティブに捉える方法論が精神論的なものが多いのでそれができれば最初から苦労しないよ、と思ってしまうので)ので、「ポジティブマインドが全てを解決するんですよ」なんていう結論ではありません。
そうではなくて、無理しないで、「あ、なるほど」とストンと腹落ちできるものがあるのであれば、それが「お金」でもいいのではないか、という話です。
なんか、いつも、「無理しない」とか「ラクがいい」とかになってますね…
でも、モチベーションを高めて乗り切る、ポジティブマインドで受け止める、なんて思考は、それらが上手くいかない時に、自分を責める方に働く場合もありますから、できることならお勧めしません。特に、真面目な方ほど…
(個人の経験に基づく感想です)
最後までお読みいただきありがとうござました。
余計なお節介になってしまいましたが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。
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