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キャリアの話〜転職しない人もどうぞ

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1)キャリア関連の話題、2)転職活動ノウハウ、3)転職エージェントの仕事について、書いた記事をまとめています。 主に仕事を通じて感じたキャリア観や、体験談を紹介しています。
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2022年5月の記事一覧

自分のキャリアを守れるのは自分だけ

自分のキャリアを守れるのは自分だけ

知り合いからの誘いを受けて転職したという経験のある人は、意外と多いです。リファラル採用とも言われて近年増加傾向です。

ただ、中には「聞いていた話と違った」「方針が変わってしまった」という理由から再度転職活動をすることになったという場合もあります。

知り合いからの誘いを受けた転職で、多いパターンは「転職した上司から、その上司が今いる会社にこないかと誘われた」というものです。

違う職場でも必要と

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マッチング屋さんを超えた転職エージェントでありたい

マッチング屋さんを超えた転職エージェントでありたい

転職エージェントの仕事は、転職希望者と採用企業をマッチングさせることです。

上場企業などの大手転職エージェント会社では、どこもそれなりの数の転職希望者数と求人数を保有しています。
そのため、中で働く転職エージェント個人としては、転職希望者との面談数をある程度こなして、求人数をある程度紹介して応募さえしてもらえば、なんとなくの売り上げは立つのです。

この、社内にある求人の中から、マッチしそうな求

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オジサマ世代は仕事への取り組み方を知っている

オジサマ世代は仕事への取り組み方を知っている

一般にオジサマ世代はITスキルが低いことが少なくありません。
ただ若い頃からIT機器に触れて育ってきてなかったり、年齢によって新しいことを習得することに苦労があったり、という背景があるので、ある程度仕方のないことだと思います。

それでも逞しいもので、人から見たら随分と複雑なExcelの使い方をしていたり、社内システムも独自ルールでマイノリティーな使い方をしていたり。

これって、見方によっては「

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「好きを仕事にする」の是非がよく議論になるが、そもそも仕事はどう選んだらいいのか

「好きを仕事にする」の是非がよく議論になるが、そもそも仕事はどう選んだらいいのか

「ぶっちゃけ仕事なんでもいいんですけど、何やったらいいですかね?」

こんなぶっちゃけた相談を受けたことがあります。
言われてみれば確かに、どんな仕事を選んだらいいか、その選び方を教わったことは私もなかったです。
どうやって選んだらいいのか改めて考えてみます。

好きなことや得意なことで選ぶせっかく仕事で時間を費やすのなら興味の持てることにしようという考えは、よくわかります。そのため、仕事選びにお

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より良いキャリアにしたいなら、自分自身を深く知るしか道はない

より良いキャリアにしたいなら、自分自身を深く知るしか道はない

いやもう今回伝えたいことは、タイトルがすべてです。

まずは「より良いキャリア」とは何か。

「転職に失敗したくない」
「出世して1000万稼ぎたい」
「大きな仕事を手掛けたい」

どれもその人にとっては「より良いキャリア」と言えるでしょう。年収や役職は、外から見てもわかりやすいですが、べつに絶対的な「良し」とされる基準はありません。

自分さえ満足できるならいいのです。
キャリアの良し悪しは、た

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自分が採用されるとしたら、採用理由は何か

自分が採用されるとしたら、採用理由は何か

面接対策というのは、転職エージェントの仕事のうちで大事な一つです。

その面接対策において、想定しておきたいのは「採用される理由」です。
よく聞く「求める人物像」とは似ているようで実は別物です。

求める人物像では、「20代で無形商材の新規営業で成果をあげてきた人」という表現になった場合、当てはまる人はそれなりにいるかもしれません。

ただし、これが採用される理由となると例えば「新卒の少し上の年齢

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キャリアとは、憧れと諦めの連続なのかなと

キャリアとは、憧れと諦めの連続なのかなと

「こんなスキルを身につけたい」とか、「先輩みたいになりたい」とか、「マネージャーになりたい」とか。
ありたい像やなりたい像って、程度の差こそあれ、働いていれば思い描くことってあると思うんです。

もしかしたら時には、「目標が思い浮かばない」とか、「信頼してた先輩が辞めちゃった」とか、「いまの管理職みたいに働きたいとは思えない」とか、自分がより輝いている将来像をイメージすることができなくて苦しむこと

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転職活動の七不思議。1社選考通過すると続々と良い結果が届く

転職活動の七不思議。1社選考通過すると続々と良い結果が届く

私は転職のプロとして仕事をしていますが、理屈だけではどうにも説明のつかないことがあります。プロとしてはきちんと説明できた方が本当は良いよなぁとは思いながらも、もはや経験則としか言いようがないんです。

転職活動には、波があります。

それまで数十社応募してもサッパリだったのが、初めて書類合格になったと思ったら立て続けに数社の書類合格が続いたり。

ようやく最終面接に進む企業が1社出てきたと思ったら

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苦手なのか、ただ慣れていないだけなのかを区別する

苦手なのか、ただ慣れていないだけなのかを区別する

「私、面接は苦手なんです」

キャリアコンサルタントの仕事の一つに、面接対策も含まれています。何も変に着飾ったり理論武装したりするようなことを指すわけではありません。
実態以上に大きく見せるというよりは、実態がちゃんとそのまま伝わるように。魅力が魅力として企業に受け取ってもらえるように。出力の仕方によって実態よりも小さく映らないように、と思ってサポートをしています。

面接対策の冒頭には、苦手なん

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キャリア(生活)の安定は誰がもたらしてくれるのか

キャリア(生活)の安定は誰がもたらしてくれるのか

再就職支援という言葉はもしかしたら転職支援に比べると、知っている人は多くないかもしれません。

私は人材会社側で再就職支援の経験もあるのですが、求職者に対して次にどんな企業で働きたいかの希望を尋ねる場面があります。

これまで転職をあまり考えてこなかった方が多いので、希望を問われても考えがまとまっていないことも多いです。それで絞り出すように一言。
「長く勤められる会社がいいですね。。。」

ごもっ

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学歴フィルター、転職回数フィルターは企業内の誰が決めているのか

学歴フィルター、転職回数フィルターは企業内の誰が決めているのか

学歴フィルターとは、出身大学名によって選考可否のスクリーニングがなされることです。転職回数フィルターも同様に、転職回数のみをみてスクリーニングがなされることです。

その是非は立場によって変わると私は考えているので、良いとか悪いとかの判断をそもそもしていません。ただ私が気になっていたのは、いったい企業のなかで誰がこうしたフィルターを設定しているんだろう、という点です。



私はもともと採用チー

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フリーランスが増えてきているいま、会社員にしかできない仕事とは

フリーランスが増えてきているいま、会社員にしかできない仕事とは

フリーランスはじめ、業務委託や複業もろもろ、会社勤め以外の働き方も目立ち始めた近頃ですが、会社の中にいるからこそ手掛けられる仕事もまだまだ多いです。

例えば、ゲームアプリの開発。
個人でもゲーム作成は可能でしょうが、金銭面やリソースを考えると、会社員だからこそ手掛けられる規模感が大きくなります。

例えば、システム開発も。
規模の大きな開発や、秘匿性の高いシステム(金融系とか)のプロジェクトマネ

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マネージャーかプレーヤーか。二者択一で考えないキャリア

マネージャーかプレーヤーか。二者択一で考えないキャリア

私は30代でマネージャーとなりましたが、業界あるいは人によっては20代からマネジメントに携わる人もいるでしょう。

若くしてマネージャーとなった人の悩みは、現場からどんどん遠ざかってしまうことです。
もともとそのプレーヤー業務が好きだったのならなおさらです。

そして、キャリアパスとしては、マネージャーのあとはより規模の大きなチームを段階的に任されていくわけで、責任と権限が大きくなっていくと同時に

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アタリの転職エージェントはこんな人

アタリの転職エージェントはこんな人

イケてる転職エージェントってどんな人だろうかとふと気になって、自分なりのものを考えてみました。
活躍している転職エージェントであれば、濃淡はありながら複数の特徴を併せ持っているものの、どれかには突出して強みを持っているように思います。

サポートの質が高い

共感する姿勢が強くて、親切で優しいタイプです。サービス精神が旺盛で、人として安心感が持てます。「実は友達も転職を考えていて、サポートしてもら

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