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7/31 海ナンパが出来ない今年は1人でいることに限界を感じた夏

今頃、友達と由比ヶ浜か江ノ島に行ってるハズだった。


持っていく物はテントとシャンパンとコンドーム。

一緒に飲もうと声をかけて、30分前に会った女の子とテントでセックスして、ラインも交換せずに解散。

海ナンパ以上に刺激的なものはない。



でもたまに後ろから刺されることがある。

3年前は毎週のように海に行っていて、その日は柴田理恵によく似たラガーマンと2人組の女の子に声をかけて、テント近くまで連れて行って一緒に飲んだ。

僕はいい感じになった肌の白いスレンダーな子をテントの中に連れ込んで、タイミングよく「日焼け止め塗り直さなきゃ」と言う彼女にオイルを塗ってあげていた。

嫌がる様子もなく、際どいところに手を伸ばす。

徐々にムードが高まる。

すると急にテントがガバッと開いて

「おい!ビーチバレーしようぜ!!」

と、そこには満面の笑みを浮かべた柴田理恵。

柴田はもう片方の背の小さいショートボブの女の子と大層話が盛り上がったらしく、テンションが上がって「皆で遊ぼう!」と言ってきた。

急に鋭い陽が差し込み、正気になった僕らはそのままランデーをブーすることなく、浅瀬まで行って皆で遊んだ。

悪い奴じゃないし、彼が天然なのは最初から分かっていたが僕は末代まで呪うつもりでいる。

敵は味方にあり。




夏の暑さは人をおかしくさせる。

海は毎回楽しい思い出しかなかった。

そんな友達も、今はいなくなった。


正確には、彼らとは今でも別に普通に遊べる友達だが

僕が人と関わる体力がなくなってしまった。

彼らは金遣いも荒いので無職には厳しいのもある。

でも毎年この季節になると海を思い出して、行きたくなる。

でも、それは忙しくて叶わなかった。







忙しい。

僕は今、とても忙しい。

寝っ転がってTikTokを見るのに、もの凄く忙しい。

やらなくちゃいけないことはもっと他にある。

マジックのコンテスト演技をもっと練り込まなければいけないし、
9月にもイベントに出演する可能性があるから、1からショーのパッケージを作らないといけない。
何よりも、文章に集中しなければいけない。


でも僕はだらだらと動画を見るのに夢中だ。

いや、夢中になれないから、心を亡くしている。

常に交感神経のスイッチが入っていて、目の奥が痛み、頭の中はガンガンと鳴る。




しんどい。



とてもしんどい。


納得がいかない一日を過ごすのが、本当にしんどい。

僕がなりたい像に、近づけない日々が辛い。


動画なんか見ても、何一つ癒されない。
文章を書くことも、文章を読むことも億劫だ。


しんどい。



座ることさえできない。
地面に対して体を縦にすることは、もの凄く疲れる。



しんどい。



「今まで頑張ってきたのだから、今は体を休めるときだ」と言ってくれる人もいる。



違う。

今まで、嫌になるほど休んできた。
今と同じように。

中学の時は引きこもってパソコンで動画を見て、
高校のときはバイトから帰ってから寝るまでずっと動画を見て、
本格的に働き始めても、半年くらいで辞めて、それから貯金が尽きるまで数か月単位で引きこもってスマホの動画を見続けた。


マジックの練習も、演劇のワークショップに行くことも、和太鼓の練習も、仕事の復習も、経営の勉強も、友達を増やすことも一切しなかった。


時間は溢れるほどあったのに。


僕は若さの全てである「時間」を、ただ光る板を流し見ることだけに費やした。

「集中」から遠ざけて、体を休めた。


一体、何時間?
生涯で、どれくらいの時間を、怠惰に費やしたのだろう。

たった一度でも「あー良い時間だった」と思えたなら、どれだけ良かっただろう。

一度たりとも、自分を嫌いにならなかったことなんて、ない。


そして、今僕は同じことを繰り返している。

休めていない。
心が休まらない。

苦しい。

しんどい。

「やればいいじゃないですか?」

インナーひろゆきが煽る。


でも、体が動かない。



こんな自分が、嫌で嫌で仕方がない。

だって、僕は辿り着きたい場所があるのだから。

現実逃避のスマホ依存症だ。




「これでいいのだ」は全てに優先する。

「これでいいのだ」と思えたら全ての悩みはなくなるのだ。

自分で、自分を癒せない。

いつまで自分と喧嘩をしているのだろう。

いつまで仲良くなれないのだろう。




いつかは自分で自分のことを許せる日が来ると思っていた。

「こんな俺でいいのだ」と。

「自分のことも大切にできないような奴が他人を大切に出来ない」

という、もっともらしい格言に惑わされて、まず一人の時間を大切にしなければ、と思っていた。



で、それをいつまでやっとるだ。




僕は学習しない。本当に。

1人で、「何かをしない」と苦しくなって、
でも1人じゃ体が動かなくなるんだから、

もっと人と会うなり、締め切りを強制的に作ったりして
外部の刺激に頼るしかないのに。


僕が自分の為に努力できない人間であることを、何年かければ「理解」するんだろう。



休みたくないのに休むことがこんなにもしんどいものだとは思わなかった。

自分で、自分を癒すことが出来ないのだから、誰かに癒してもらうしかない。強制的に動くしかない。

この記事のようにまさしく、僕は1人の宇宙をさ迷っていた。


諦めるのが下手だ。あきらかに見れていない。

いい加減1人でいることを、諦めなければ。

夢中になって、我を忘れる時間を増やしたい。

「納得できない一日」はもう、しんどいよ。

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