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フランス語圏に行ったことない私が、フルタイムで働きながらフランス語学習を始めて3年足らずで仏検1級に合格できた勉強法

フランス語圏に行ったことない私が、フルタイムで働きながらフランス語学習を始めて3年足らずで仏検1級に合格できた勉強法

この記事では、私がなぜフランス語を始めて3年足らずでフランス語検定1級を取得できるまでになったかを書いていきます。 仏検1級と言っても決してフランスに留学しないと取れないような高すぎる壁ではなく、学習方法次第でちゃんと合格できます(また、私は学習法を試行錯誤して編み出しながら2年10か月で合格できたので、ここに書いた学習法を実践すればもっと早く仏検1級に合格することが可能だと思っています)。

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6言語をかじってきた私による『趣味』としての多言語学習のススメ

6言語をかじってきた私による『趣味』としての多言語学習のススメ

私は日本生まれ日本育ちの生粋の日本人で、今までに6つの言語をかじってきました。そして、英語を除いて他の5言語はほとんどといっていいほど話せません。大事なのでもう一度言いますが、話せないです。もしマルチリンガルになれるのかもと思ってこの記事を覗いた人がいるなら申し訳ないです。そして英語ですら大学の二次試験を受けたときが人生のピークであり、最近では下降の一方です。

でもいいんです。だって言語を勉強す

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新しい言語をやる楽しさは、学校教育が終わってからようやく味わえるのではないか説

新しい言語をやる楽しさは、学校教育が終わってからようやく味わえるのではないか説

まだ動詞の項目にも触れていませんが、『ニューエクスプレスプラス ロシア語』(白水社)から再開したロシア語は思った以上に楽しくて、毎日少しずつ進めることができています。快挙快挙。

今回はスタートとしては上々な気がします。これは続くパターンに入ったかなと。

なんせ、こちらにはプレッシャーがない。学校の単位取得も関係ないし、ロシア語がすぐにでもできないといきなり詰むわけでもない。重圧のかからないなか

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西洋古典語のススメ

西洋古典語のススメ

「西洋古典語」って何よ「西洋古典語」というのは一般的に、「古典ギリシア語」と「(古典)ラテン語」の総称です。

「古典ギリシア語」はその名の通り古代のギリシア語ですが、「ラテン語」はあまり耳慣れないかも知れません。これは大昔のローマの言葉です。ローマといえばイタリアの首都ですが、この場合は「古代ローマ」「共和政ローマ」そして「ローマ帝国」を指します。

西洋古典語はヨーロッパでは伝統的に初等・中等

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「ポーランドwww 確かにそれは需要ないです」

「ポーランドwww 確かにそれは需要ないです」

「どうしてポーランド語にしたの?」

と僕はよく聞かれる。

僕の場合、その理由は歴史にある。高校生の頃、世界史の授業を通してユダヤ人の歴史を知り、そこからポーランドという国に興味を持つようになった。

しかし、「ポーランドに行ってみたいな」と思わせてくれたのは、ポーランドの音楽だ。ピアノを習っていた弟が参加したピアノのコンクールで聴いた『子犬のワルツ』、そして『英雄ポロネーズ』に魅了されたとき、

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「楽しい」先行主義:「需要」や「意義」は後からついてくる(多分)

「楽しい」先行主義:「需要」や「意義」は後からついてくる(多分)

昨日、noteのトップページにどういうわけだか、この記事がサジェストされました。以前関連するとあるYouTube番組が炎上したことがあり、それに関連して読んだことがあったようです。読みながら、当時のことを思い出しました。

ところで、「なんのために、X語をやるのか」という問いはそもそも成立するのだろうか?ということを最近考えています。

これは、後付けでならいくらでもそれなりの回答が浮かび上がって

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【某スポーツ国際大会を横目に】言語多様性の表現の仕方について考えたい

【某スポーツ国際大会を横目に】言語多様性の表現の仕方について考えたい

やや遅れ気味のテーマになりますが、言語学つながりのdlitさんが某スポーツ国際大会(検索で引っかかるのもシャクなので、あえてこういう書き方にします)に及んで、コンセプトとされている考え方の「言語」に関連する問題を指摘しておられます。

世界は多言語で構成されている、というのはとっくに共有されていると思っていたのですが、そうではなかったのでしょうかねえ…

私自身も、組織委氏の「英語しか見ていない」

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日本語の思考枠の外へ出ていきたい君へ

日本語の思考枠の外へ出ていきたい君へ


外国語は単なるツールではない 母国語で考え、母国語で生活していると、思考がワンパターンになってしまう。想像力や創造力があったとしても、蜘蛛の巣に捕れるように、母国語の思考枠の中に留まり続け、がんじがらめになる。

 だからこそ、EUでも、アジアでも、中等教育から第二外国語を学習することが義務付けられている。必ずしも第二外国語をレベルに流暢に話せるようになることがゴールではない。「母国語とは違う思

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外国語という新しい地図

外国語という新しい地図

 正射図法とか、メルカトル図法とかいう世界地図などを学校で習ったことがあるだろう。 地図が違えば、見ているものも違う。世界の見方は決して一つではない。グード図法とか、フラー図法なんていう世界地図もある。同じ場所でも、地図によって別物に見える。地図は世界観だ。

 言葉もまた、地図のように世界を表し、それぞれの言葉は異なる世界観をもっている。例えば、「イタリア語」や「フランス語」という地図には、男・

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「なぜ学校で文学を学ぶのか」を国文学科の大学生が真剣に考えてみた

「なぜ学校で文学を学ぶのか」を国文学科の大学生が真剣に考えてみた

今、僕たちは未曾有の事態に直面しています。生活は大きく変動し、先の見えない不安からか、精神がすり減って攻撃的になっている人もよく見られるようになりました。

こんな大変な世の中ではありますが、僕は今こそ文学の力が必要だと強く思っています。じゃあ、文学の力って一体何なのだろうと考えたとき、それは文学を学ぶ意味に直結すると思うのです。そして、それこそが「なぜ学校で文学を学ぶのか」という問いに一つの答え

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浮気のすゝめ:フタ股、三股かけてなにが悪い(ただし言語の話な!)

浮気のすゝめ:フタ股、三股かけてなにが悪い(ただし言語の話な!)

「全裸のおでん」さん、全裸でバズってしまいましたね…

全裸の方相手にいかがなものかとは思いつつ、同意しかない。
いまだに「外国人の恋人と交際したらその言語がうまくなる」的な俗説が流れていることに驚きます(身近なところでも、反例がいくらでも見つかるでしょうに)

いずれにしても、言語の習得はかけた時間と必要な資金に比例する、ということに尽きましょう。

そんなわけで、トルコ語がメシのタネになってい

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