吉村 大樹(@オフィスぴの吉)

2020年1月にトルコより愛猫「ぴの」と一緒に日本へ本帰国後、長崎・東京を拠点に、トル…

吉村 大樹(@オフィスぴの吉)

2020年1月にトルコより愛猫「ぴの」と一緒に日本へ本帰国後、長崎・東京を拠点に、トルコ語やアゼルバイジャン語、日本語学、日本語教育などの「ことば」に関わるあれこれのお仕事などをしています。 noteでは猫との生活、本業のテュルク諸語に関係する話などをライトに書き綴っていきます。

ウィジェット

マガジン

  • 科研費研究日誌

    2024年4月から2027年3月まで、日本学術振興会科研費による研究事業に従事することになりました。せっかくの機会なので、この事業期間に訪れた国内外のこと、普段の研究で気づいたことなど、わりとまじめな話を書き綴ってみようと思います。不定期更新ですが、テュルク諸語のことや言語学、あるいは中東・コーカサス地域にご関心がある方はよろしかったらフォローしてみてください。

  • テュル活マガジン

    テュル活とは、テュルク的活動のこと。「日常に、ほんの少しテュルクがあると、少しだけ幸福感が増す。」という趣旨でやっている、趣味と実益を兼ねたライフスタイルともいえましょう。 この「テュル活」をキャッチフレーズに、自分の日常に入り込んでいるトルコ的なもの、テュルク的なものを書き綴っていきたいと思います。他の方が書いた記事も随時入れていきます。テーマは雑貨、ラジオ、本など。興味のある人はぜひフォローを。

  • 「その他の言語」世界

    いろいろな言語についての関連記事を集めていきます。2021年6月17日、マガジンタイトルをわずかに変更しました。以後、「外国語」という用語を使わない方針でいきます。

  • ヨシムラのつぶやき

    記事にするほどの字数にならず、ただのつぶやきになったものを集めました。

  • テュルク諸語的『星の王子さま』収集プロジェクト

    多言語に翻訳されている『星の王子さま』。テュルク諸語ももちろん例外ではありません。各言語の訳本を集めつつ、それぞれの言語に想いを馳せるマガジンです。

最近の記事

人生初、海外から謝礼もろてしもた件

詳細は明かせないのですが、今年のはじめ頃だったか、突然某国の某学会から英語論文レビューの依頼がありまして、英語でコメントしなきゃなのかあ大変だなあと一瞬思うも、貴重な(自分としては、ですよ)経験になるかなあと思ってお引き受けしまして、急いで2件ほど論文を読んで、評価とコメントをお返ししたことでありました。 で、夏頃にその学会の担当者の方からまたご連絡があって、なんとレビューしたぶんの謝礼を払うので振込先を教えてくれないか、という内容でした。えっうそ、たしかにお願いする時に謝

    • よい連休でした。明日からまた平日、各授業の1回目を終えてから出張に行きます。

      • 広義の「北方」

        今日は北の大地こと北海道で北方言語学会が開催されているとのこと、日程と旅費に余裕があれば何年かぶりの北の大地を訪れてもみたかったのですが、授業準備やら来週の出張準備やらでさすがに参加は無理、ということでおとなしく自宅でいろいろと準備をしているところです。 室蘭かあ…。 北海道には2度行ったことがあるとはいえ、札幌にしか行ったことなかったので今回は絶好機だったのかもしれませんけどね。まあしかたがありません。忙しかったんだもん。それにそもそも、発表するネタがないし(それが最大の

        • 週末、祝日はトルコへの出張準備に取り掛かろうと思います。活水大の授業準備もしなきゃね。 どうぞみなさまもよい週末を!

        人生初、海外から謝礼もろてしもた件

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          722本
        • ヨシムラのつぶやき
          65本
        • テュルク諸語的『星の王子さま』収集プロジェクト
          61本
        • 非テュルク諸語的『星の王子さま』蒐集の旅
          58本

        記事

          (今度こそ)これにて一区切りとします

          2024年9月20日(つまり昨日)、更新をすっかり忘れておりました。当日さんざん動き回ってくたびれていたからというのがその理由なのですが、いずれこうなる日がくるだろうなというのは予測できてはいましたわな…。 できる限り毎日何か書くのがよいということは今までの経験でわかってはいたので、ペースメーカーの意味も込めて日々何か書いてアップロードするごとに連続投稿の日数の数字が大きくなっていく仕掛けに長いこと便乗して、駄文でもなんでもとりあえず公開してきました。 が、どちらにせよ今

          (今度こそ)これにて一区切りとします

          今日は更新休みます。 明日は授業開始日です。さあどうなるかみてみましょう。

          今日は更新休みます。 明日は授業開始日です。さあどうなるかみてみましょう。

          なにがなんでも入手せねばならぬ

          今月末から4年9か月ぶりのトルコでして、最後にかの地を離れて以降、現地で出版された関連書籍のほとんどに目を通せずにおりました。ですので、今回は予算の許す範囲で本を買うだけ買って帰国するつもりでおります。 これはまあいつも通りのことなのでよいのですが。某SNSで、ノガイ語辞典と、トゥヴァ語辞典が出版されたというおそるべき情報を得ましてね…?? こんな俺得の辞書を出版するのは、トルコ言語協会以外にありますまいな。 で、アンタトルコ語以外に普段触れるテュルク系の言語っていって

          なにがなんでも入手せねばならぬ

          秋学期から使う教科書一覧

          どういう教科書を使って授業するんですか、と聞かれているわけでもなんでもないのですが、例の秋から各所でやる授業に使用する予定の教科書をリストアップしてみます。だいたいどういう内容の授業をするのかイメージしてもらえるかなあと思いつつ紹介してみます。 日本語学の総論のような授業では、以下のものを中心に。 教科書は購入してもらうことになるのですが、どのテキストにしても、卒業後持っておいて損しないでしょう(たぶん)、というものになるとよいなと思っています。もっとも、普通は持っておき

          秋学期から使う教科書一覧

          ようやくシラバスの入力が終わりました。秋からはA大学4コマ、B大学2コマ、C大学1コマ(ただし授業10回だけ)、そして外大一般向けのトルコ語が2つ。 わたくしの体力がもつかどうか、それは神のみぞ知るということでありましょう。今年の残りは、おいしいものを食べて元気だそう…。

          ようやくシラバスの入力が終わりました。秋からはA大学4コマ、B大学2コマ、C大学1コマ(ただし授業10回だけ)、そして外大一般向けのトルコ語が2つ。 わたくしの体力がもつかどうか、それは神のみぞ知るということでありましょう。今年の残りは、おいしいものを食べて元気だそう…。

          文法ほど楽しいものはないのにねえ

          最近は全くツイッターのタイムラインを追いかけていないので断片的な情報しか入ってきていないのですが、またどこかから「英文法」不要論のようなものが巻き起こっているようで、この手の可燃性の高そうな話は定期的、周期的にやってくるのだなあと改めて思うなどします。 まあまず、語学とのかかわりがどれぐらい強いかというか濃いかというか、それはみなさんそれぞれでしょうからご自分のご意見を貫かれるとよいだろうとは思います。 が、しかし。文法それ自体を世の中の最大の関心ごととしている(たぶん)

          文法ほど楽しいものはないのにねえ

          【LPP蒐集日記】458ドル突っ込んだ男の談話

          またしても蒐集がはかどりました。フランス諸方言のLPPであります。 さすがインクのツボ社です、各章に割り当てがきくほどの冊数を公刊してきているということですよね。ドイツ諸方言版も出ていましたから、その2冊をとりあえず入手できたのは成果といえるでしょう。 さて、これとは別件のLPP蒐集の話なんですがね。 昨日、スマホのとあるメッセンジャーアプリにアフガニスタンの書店から直接メッセージが来まして、取引を迷っていた例の65000円オーダー案件の催促がその趣旨でありました。金額

          【LPP蒐集日記】458ドル突っ込んだ男の談話

          【LPP蒐集日記】足元 is 見られている

          とあるコレクターの先輩に、イランやアフガニスタンの諸言語に翻訳されたLPPを販売しているウェブサイトをまた一つ最近教えていただきました。ありがてえありがてえ。持つべきはこの道に詳しい知り合いですな。 実際検索してみましたら、思わず声が出そうな言語のものが多数売られていました。これはたしかに「買い」だなと思いました。思いましたのですが、金額…金額がやばい…。 送料込み、8冊で65000円とかおっしゃってるんですけど。 ろろろろろ65000円!!!!! いや、こう見えて私

          【LPP蒐集日記】足元 is 見られている

          楽しいけどきつい…しかしやっといてよかったんじゃね?という話

          今日も絶賛秋学期の授業準備中です。 新しく担当する授業の準備というのは、今まであまり使わなかった脳を刺激される部分があって楽しい部分がある一方で、時間と体力をわりともっていかれるなあという感想につきます。ほんとに今さらなんですけど、これは大変だわ。 しかしやはり、よい経験の機会をいただいたと思うしかないですか…。まして地元ですからね。地元で自分の知識と経験を還元する絶好の機会というしかないのでしょう。しらんけど。 改めて、留学生向けの日本語の授業を2つ(作文と文法をやり

          楽しいけどきつい…しかしやっといてよかったんじゃね?という話

          舟を編みたいが…

          まだ今年を振り返るにはあまりに早すぎるのですが、今年の春くらいに何を考えていたかと振り返る瞬間がありまして、一生懸命エクセルファイルにアゼルバイジャン語の辞書の原稿を書いていたのでした。 こういうのは「ちりつも」ってやつだろうといいながら、完成は2年後か3年後になるかはたまたもっと先か、いずれにしてもアゼルバイジャン語-日本語の辞書があったら喜んでくれる人が世の中に何人かはいるんじゃないかと当時思ったのです。 当時、研究がエアポケットに入っていた時期ということもあってわり

          秋からの仕事、多すぎるよなあと一瞬思ったのですが、先ほどとあるLPP蒐集の先輩にあたるとある方からまた蒐集がはかどりそうなウェブサイトを教えてもらったところでして…それがまたべらぼうにお金がかかりそうなので、稼げるときには稼ごうと心に誓ったところです。が、労働はっらぃょね。。。

          秋からの仕事、多すぎるよなあと一瞬思ったのですが、先ほどとあるLPP蒐集の先輩にあたるとある方からまた蒐集がはかどりそうなウェブサイトを教えてもらったところでして…それがまたべらぼうにお金がかかりそうなので、稼げるときには稼ごうと心に誓ったところです。が、労働はっらぃょね。。。

          大辞典からしか摂取できない養分があると思うの

          秋から留学生対象の日本語学講義の授業がありまして、シラバスを急いで作らないといけない(今週末がデッドライン!)というので、アンカラ滞在時期に日本で購入していた『日本語学大辞典』を改めて開いてみたのですが、なんと形容すればよいのでしょう。この幸福感。 大辞典というだけあってありとあらゆる日本語学に関連するエントリーが並んでいて、ぱらぱらとめくるだけでなんというかこう、満たされるものがあります。時間いくらでもつぶせる、「神辞書」ですわこれは…。至福だ…。 上述の大辞典は201

          大辞典からしか摂取できない養分があると思うの