マガジンのカバー画像

Beyond The Reading

131
本を読む先にあるものって、なんだろう。
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

マチズモを削り取れ、を読んだ。

マチズモを削り取れ、を読んだ。

武田砂鉄さん、まだ彼のラヂオを拝聴したことがない。

地元の図書館では割合早めに新刊が蔵書されるので非常に有難い。とはいえ、買わずに読んだ本を一丁前に評するという行為が毎度後ろめたい。さておき、今回も砂鉄節炸裂!という感じであっという間に読み終える。

マチズモ。聴き慣れない言葉かもしれない。毎度のごとく調べてみよう。

ラテンアメリカで賛美される「男らしい男」を意味するスペイン語のmachoから

もっとみる
暗号資産の基本と仕組みがよ〜くわかる本、を読んだ。

暗号資産の基本と仕組みがよ〜くわかる本、を読んだ。

ビットコインと聞いて、どのようなイメイジをお持ちだろうか。

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトという名前を使った無名の人物またはグループによって発明された、Peer to Peer型の暗号通貨である。この通貨は、その実装がオープンソースソフトウェアとして公開され、2009年に使用が開始された。 *ウィキペディアから

以前から気になっていた暗号資産、仮想通貨、そしてNFT、NFTアート

もっとみる
大阪、を読んだ。

大阪、を読んだ。

東京生まれ、横浜育ち。悪いヤツもなにも友達の居ない自分だが、大阪には何かと御縁のある人生だったと思う。

巷で話題の岸雅彦さんの過去の著作を拝読した。

大学時代に新岡先輩(仮称)に誘われレコードマップを片手に京都と大阪のレコード屋を巡ったり、新卒で就職した会社の本社が大阪市都島区にあったり、大学の先輩が数年市内に赴任して遊びに行ったりした。

今の会社でも一度だけ出張で大阪にお邪魔したことがある

もっとみる
HONZが選んだノンフィクション、を読んだ。

HONZが選んだノンフィクション、を読んだ。

次から次へと読みたい本が目の前に現れて、本当に困っています!!

「何から読んでいいのかわからない」「おすすめの面白い本ありますか?」というお問い合わせが増えてきたので、本著を是非推薦したい。ただ、映画も本も当たり前だが個人で価値観は異なるので、そこらへん夜露死苦。

HONZというウェブサイトは見たり聞いたことがあると思う。元日本マイクロソフト社長の成毛さんが主宰する「おすすめ本」を紹介するサイ

もっとみる
未来は予測するものではなく、創造するものである、を読んだ。

未来は予測するものではなく、創造するものである、を読んだ。

鼻息を荒くしながら読了!久々にエポックメイキング的な書籍と邂逅してしまった!

「ここではないどこか」への想像力を解放せよ。意味や価値のわからない仕事を再生産し続ける「制約事項」を爆破し、「本当のイノベーション」に向かって考える自由を取り戻すために。気鋭のSF作家であり、ITコンサルタントである著者が贈る理論と実践の書! *amazonの紹介文から

SFとITコンサルタントって、どう関係があるの

もっとみる
若者の本音図鑑、を読んだ。

若者の本音図鑑、を読んだ。

最近の若いものは。オジサンが決して口にしてはいけないセリフである。

仕事で20-30代の人と接点を持っている人は、絶対に読んでおいたほうが良い1冊。加えるならば、50-60代の人との接点を持っている人も、絶対に読んでおいたほうが良い。

いつの時代も年配者は若者を憂いている。しかし若者も年配者の扱いに困っていることも事実。自分は今43歳、中間地点に位置しているので、双方の疑問や主張も相応に理解で

もっとみる
VRが変えるこれからの仕事図鑑、を読んだ。

VRが変えるこれからの仕事図鑑、を読んだ。

最先端技術の進化には驚くばかり、こちらを読み終えた。

VR(ヴァーチャルリアリティ)という技術を平易に解説。ただ、2019年8月発行なので、残念ながらヒト世代前という印象。やはり技術系の書籍は情報鮮度が命。*発売当時は最先端の情報だったことは間違いありません。

著者も強く推奨していたのは、とにかく最新の機器で体感すべきということ。いつしかプレステのVRゴーグルを体験したが、なんだか安っぽいハリ

もっとみる
暮らしが変わる仕事、を読んだ。

暮らしが変わる仕事、を読んだ。

ハードな選書が続いたので、箸休め的?に少し趣を変えてこちらを読了。

9人の女性のクリエイターさんが登場。それぞれのお仕事の紹介はもちろんのこと、各人にお尋ねしている10の質問が非常に興味深い、それに倣い自分にも質問をしてみる(俯瞰でみると少し気持ち悪いがお付き合い下さい)。

装いについてのこだわりを教えてください。ほぼありません。洋服を買う際は奥様(あえて敬称)に逐一尋ねて、似合っているか?問

もっとみる
通勤時間は、読書時間。

通勤時間は、読書時間。

先週あたりから都内への移動(出勤)が集中している。片道2時間弱、電車の中ではひたすら読書、非常に有意義な時間である。あっという間に3冊を読み終えた。

67人の書物隨想録、つまり本にまつわるエッセイ集。かなりレヴェルの高い話題が頻出している。価格も高い(笑。

こちらは著者による書評集、後半は哲学教室のような内容で少し難しい。ただ紹介されている書籍のジャンルが非常に幅広く、つまり偏っていないので参

もっとみる
2040年の未来予測、を読んだ。

2040年の未来予測、を読んだ。

20年後の自分は63歳、完全に初老だ。

ありとあらゆるジャンルにおける、20年後の世界を大胆に予測。13年前に世の中にiPhoneが登場し、あっという間にスマホありきの世の中になった。それを踏まえると20年後の世界は、まさしくドラえもん誕生も夢ではない?

えー!さすがにそれは無理でしょう!という突拍子もないアイデアも20年後はかなり高い確率で実現されていると思われる。ドローンの物資配達などは一

もっとみる

漂流者は何を食べていたか、を読んだ。

漂流(遭難を含む)のルポルタージュは数多く存在するが、何を食べて生き延びていたのか、この点にフォーカスを充てたユニークな内容。

遭難経験がないので、当然のことながら想像の域は超えないが、照りつける太陽に苦しみ、忍び寄るサメに怯え、見渡す四方を海に囲まれ、絶望に追いやられる。そんな境遇でも食料を得て生き延びようとするガッツが物凄い。

漂流者はだいたい3日目で力尽きることが多いらしいが、上述の通り

もっとみる
WIREDを、読んだ。

WIREDを、読んだ。

発売日に購入し積読のままだったWIRED(vol.41)を読んだ。

「都市の未来とネイバーフッド」が今回のテーマ。英会話で「町内会の班長をしている」と表現するときに、neighborhood associationという言葉を知った。英語のほうが町内会が目指すべき姿に、ふさわしい表現だと思う。

パンデミックの影響で、自宅を中心とした地域社会への注目度が高まった。本著では地域社会をコアに「場所」

もっとみる
ベストエッセイ2021を、読んだ。

ベストエッセイ2021を、読んだ。

疲労回復にはエッセイが良い。などと「知ったフリ」で吹聴していたら、その通りとなった。肉体も精神も妙に緊張を強いられた数日、届いたばかりの最新刊を夢中になって読み耽った。

エッセイとは、特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである。 「随想録」ともいう。 ... エッセイが書かれた(エッセイのジャンルに区分される)書籍は、「エ

もっとみる